あるところに一匹のキツネがいました。ある晴れた日、キツネは木にたわわに実ったブドウを見つけました。キツネはブドウを食べようと必死に跳んで掴もうとしましたが、ブドウは高いところにあり届くことはありませんでした。キツネは疲れて木の下でぐったりしてしまいました。「どうせあのブドウはすっぱくて美味しくないだろう」とつぶやきました。
キツネは辺りを見回して、すっぱい理由を見つけ出しました。「木の日当たりがよくないと甘いブドウはできない。見てみろ隣の大きい木を。この木の陰にあるから甘くならない。」「土に十分な栄養がないと甘いブドウはできない。見てみろこの干からびた土を。これではすっぱいブドウしかできない。」
するとそこへ一羽の小鳥が飛んできました。小鳥は木にとまり、ブドウを美味しそうについばみ始めました。キツネはその光景を見て、小鳥に話しかけました。「そのブドウはすっぱいだろう。」そして、先ほど見出したブドウがすっぱい理由をトウトウと語りました。
小鳥はついばみながらキツネの話をきいていましたが、一息ついたところで答えました。「確かにこれはすっぱいよ。すっぱい理由もそれ自体はありうるかもしれないね。でも、そもそもこれはブドウじゃなくてグレープフルーツだよ。すっぱいのは当たり前だよ。」
キツネはキツネにつままれたような表情をしました。「これがブドウじゃないって?そんなはずはない!」必死に食い下がりますが、小鳥は意見を変えません。「いや、誰が見てもグレープフルーツだと思うんだけどなあ。」キツネはついに怒りが頂点に達し、小鳥を非難し始めました。「お前みたいなちっこい奴に何がわかるってんだ。文字を読む頭もない馬鹿じゃないか。」
小鳥はやれやれといった表情で言い返しました。「確かにわたしはあなたより小さいし文字もたいしてわかりませんよ。でも飛び回って色んな物をこの目で見て色んな動物と実際に話してきました。あなたがこれをブドウだと思ったのは、文字で読んだ特徴をあてはめたからで、本物をちゃんと見たことがなかったからでしょう。どちらが馬鹿だというのでしょう。」
キツネは言い返せなくなり「うるさい!」と言い捨てて森の奥に引っ込もうとしましたが、小鳥はキツネを引き止めました。「森の奥で一人ちぢこまっていても何も始まりませんよ。今からでも色々なところを見て回りませんか。私はこれから南の島まで飛んでいくつもりです。海岸のところまでご一緒にどうですか。」
キツネはしばらくの間ブツブツ不平を言っていましたが、小鳥が何度も誘うので、しぶしぶ小鳥の言葉に従うことにしました。「くそ、隙を見てお前を取って食ってやる。」「それはこわいですね。」こうしてキツネと小鳥の旅が始まりました。
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キツネは辺りを見回して、すっぱい理由を見つけ出しました。「木の日当たりがよくないと甘いブドウはできない。見てみろ隣の大きい木を。この木の陰にあるから甘くならない。」「土に十分な栄養がないと甘いブドウはできない。見てみろこの干からびた土を。これではすっぱいブドウしかできない。」
するとそこへ一羽の小鳥が飛んできました。小鳥は木にとまり、ブドウを美味しそうについばみ始めました。キツネはその光景を見て、小鳥に話しかけました。「そのブドウはすっぱいだろう。」そして、先ほど見出したブドウがすっぱい理由をトウトウと語りました。
小鳥はついばみながらキツネの話をきいていましたが、一息ついたところで答えました。「確かにこれはすっぱいよ。すっぱい理由もそれ自体はありうるかもしれないね。でも、そもそもこれはブドウじゃなくてグレープフルーツだよ。すっぱいのは当たり前だよ。」
キツネはキツネにつままれたような表情をしました。「これがブドウじゃないって?そんなはずはない!」必死に食い下がりますが、小鳥は意見を変えません。「いや、誰が見てもグレープフルーツだと思うんだけどなあ。」キツネはついに怒りが頂点に達し、小鳥を非難し始めました。「お前みたいなちっこい奴に何がわかるってんだ。文字を読む頭もない馬鹿じゃないか。」
小鳥はやれやれといった表情で言い返しました。「確かにわたしはあなたより小さいし文字もたいしてわかりませんよ。でも飛び回って色んな物をこの目で見て色んな動物と実際に話してきました。あなたがこれをブドウだと思ったのは、文字で読んだ特徴をあてはめたからで、本物をちゃんと見たことがなかったからでしょう。どちらが馬鹿だというのでしょう。」
キツネは言い返せなくなり「うるさい!」と言い捨てて森の奥に引っ込もうとしましたが、小鳥はキツネを引き止めました。「森の奥で一人ちぢこまっていても何も始まりませんよ。今からでも色々なところを見て回りませんか。私はこれから南の島まで飛んでいくつもりです。海岸のところまでご一緒にどうですか。」
キツネはしばらくの間ブツブツ不平を言っていましたが、小鳥が何度も誘うので、しぶしぶ小鳥の言葉に従うことにしました。「くそ、隙を見てお前を取って食ってやる。」「それはこわいですね。」こうしてキツネと小鳥の旅が始まりました。
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趣味は2つの種類に分けられると思う。幼少時から続けてきたものと、大人になってから始めたものだ。幼少時から続けてきた趣味はキャリアが長いぶん技術的にも向上していて、誇れるような成果を出すことができる。大人になってからもずっと続けていくことができるのにこしたことはない。しかし一方で、幼少時の趣味は、取り組んでいても本質的な興味に根ざしていると感じられない、心の底から楽しめない場合がありうる。幼少時に何をするか決めるのは両親や先生など大人が主導することが多く、子どもは自分の感覚より大人の希望を先取りして「やりたい」「続けたい」と言ってしまうことも多い。自我が発達し、情報収集力も上がり他にも様々な趣味がありうることがわかると、今まで取り組んできた趣味に情熱があるのか疑問が生じてしまうことがある。
「趣味は何ですか」という質問は広く行われ、履歴書にも書くことが多い。人となりを知る材料になり、初対面での会話のネタにもなるということでよく行われるのだろう。これに答えなくてはならないという圧力があり、上記のような趣味の模索状態が生じている場合には、「自分には趣味がない」という悩みが生じることになる。また、自分が何者かというアイデンティティを形成する上でも、趣味をもっているという感覚は重要なものである。こうした悩みに対する解決法は、(1)まず自分が本当に好きなものをはっきりと意識し、(2)それから趣味は何かと問う他人とうまく適応できるように修正するという作業を行うことであると思う。
(1)本当に好きなものを意識するそのきっかけは、日常から解放される行動をしてみることが一番である。旅行というのがよく用いられ、多くの人から推奨されている。日常から離れることで、日ごろ無意識のうちに囚われていた外からの心理的圧力を減じることができる。「趣味というからには他人より優れたものでなくてはならない」「他人にいいイメージを与えるものでなくてはならない」といった圧力を取っ払って、「趣味というのは責任の伴う仕事とは違って出来不出来関係なく本当に楽しいと思えることを好きにすることでしょう」と自問するのである。出来が悪くて他人から馬鹿にされるようなことがあっても興味自体を失わないものかと考えることもいいだろう。旅行のほかには、メメント・モリ―人生の終わりを意識してその前に何をやりたいかを問うてみること―が役立つ。
(2)このようにして本当に好きなものを見出すことができても、ひとつ問題が出てくる。幼少時に紹介される趣味は、クラッシクだったりスポーツだったり、大抵の場合一般的に印象のいいものである。しかし大人になって自分の内心だけ見つめて出てきた趣味は、他人から偏見をもたれたり、いい印象を与えないものであることがある。自分をそのまま受け入れてくれる人とだけ付き合っていれば何の問題もないが、現代社会ではそういうわけにもいかず、適応という作業が必要である。「他人より優れている」「いい印象を与える」「会話の材料になる」といったことが適応上求められることだ。
この適応の上で大切なのは、幼少時から続けてきた趣味も愛するということである。本当に好きなものはこれだ!と意識した時点では、過去の趣味は偽りで、悩みをもたらした原因で捨てるべきもの、という感覚を抱きがちだ。しかし過去の自分を全て否定してしまっては、かえって空虚になってしまう。ひとつのことに取り組んできたという経験は今の自分を作るために大きな働きをしたものであるし、曲がりなりにも続けてこれたということはプラスの部分もあったはずである。プラスの部分を意識し、過去の趣味があったからこそ今本当に好きな趣味を見つけることができたと思うのである。こうすると、浅い人間関係の中で過去の趣味を語っても自分を裏切っているという感覚は生じなくなるだろう。
私の場合はピアノと吹奏楽が幼少時からの趣味にあたる。ピアノは技術的には本気の趣味の人には全然敵わないが、大学院で華やかな曲を披露して周囲と馴染むきっかけを作るのに役立っているし、思考と身体が一体化して没入するような感覚が得られるのでやっていてよかったと思っている。ひけらかすための音楽の知識を得ようとすることは大嫌いであるが、自分が心地よいと思う曲を探したり作品の背景を探ったりするのは楽しく、コンサートに行くのも嫌いではない。そして現在、大人になってからの趣味は、こうして文章を書くことが本当に好きで、まあ出来はよくなくても続けていきたいと考えている。
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【初音ミク、巡音ルカ】TWINKLE FUTURE【オリジナル曲】
あルカPさんの一曲。音楽による繋がりの素晴らしさを歌っていて、まとめにぴったりだ。
ニコニコ動画のアカウントをつくって半年、休み中に結構聴き込んで、ブログでもよく紹介してきた。紹介記事には香港や台湾の検索サイトからのアクセスもあり、文化が広がっているという感覚を抱く。一区切りということで、これまで聴いた中でお気に入りの曲を一括して紹介し、合わせて楽しみ方も提案してみようと思う。
★YouTubeの再生リスト・ニコニコ動画のマイリストで楽しもう★
YouTubeには再生リスト機能というものがあり、特定の動画を並べていつでも順に再生することができる。この機能を用いて、昔テープやMD・CDでお気に入り曲を並べて個人的にベストアルバムを作った楽しみを再現できるのではないか。ニコニコ動画上でもマイリスト機能が強化され、連続再生ができるようになった。これによって、YouTubeの再生リストと同じように、個人的なベストアルバムを作って自分用に流すことができることになった。ニコニコ動画上の動画は読み込みが遅いときもあるけれど、動画制作者自身がアップしたもので直接の応援につながるので以後こちらでの利用をおすすめしたい。
→Vocaloid Collection 1/Vocaloid Collection 2/Vocaloid Collection 3
★情報収集に役立つページ★
曲について歌詞や同じ作者の作品を調べたい場合は、初音ミクwikiで検索してみるのがおすすめ。また、最新の人気曲を知りたいときは毎週火曜更新の週刊VOCALOIDランキングまとめをみるのがおすすめ。
★再生リスト曲一覧★
最後に、再生リストで並べた曲の一覧をニコニコ動画上の元動画を下でリンクを貼った上で紹介しよう。再生数等が増えると注目度が上がり制作者への応援につながる仕組みがあるので、お気に入りの曲があったらぜひ訪れてみて欲しい。後ろの「候補作」は曲順の構成上泣く泣く外したものでおすすめ度合いは変わらない。
Vocaloid Collection 1(Vocaloid Standards)→連続再生
01:bpm 歌ってみた *リツカ*
02:【初音ミク】ハローグッバイ【オリジナル】
03:【リツカ】「チョコレート・トレイン」合わせてみた【タイツォン】
04:【初音ミク】五月雨恋歌【オリジナル】
05:【初音ミク】ミラクルペイント【オリジナル曲】
06:【叩いてみた】恋色病棟【OSTER project】
07:【one more kiss】歌ってみたver.祭屋
08:【合唱】Just Be Friends
09:【勝手にアニメPV】No logic【作ってみた】
10:【オリジナル曲PV】Persona Alice【初音ミク】
11:【オリジナル曲PV】結ンデ開イテ羅刹ト骸【初音ミク】
12:【初音ミク】あぁあぁあぁああぁあぁああぁ【オリジナル曲】
13:鏡音レンオリジナル曲 「右肩の蝶」
14:【鏡音リン】炉心融解【オリジナル】
15:初音ミクがオリジナルを歌ってくれたよ「ブラック★ロックシューター」
16:【初音ミク】OVER【オリジナル曲】
Vocaloid Collection 2(Cool & Techno)→連続再生
01:【初音ミク】オリジナル曲 UNREAL
02:Chaining Intention [Re:form mix] 【初音ミクオリジナル】
03:初音ミク オリジナル曲 「裏表ラバーズ」
04:初音ミク オリジナル曲 「ずれていく」
05:【初音ミク】 The Ghost of Romantic Tranceiver 【オリジナル曲】
06:【LOLA】 DISCON_COMMUNICATION 【オリジナル】
07:【巡音ルカ】 フルチカゾン 【オリジナル曲】
08:【メグッポイド】Possibles 【オリジナル曲】
09:初音ミクがオリジナル曲を歌ってくれました「ストロボナイツ」
10:【巡音ルカ】 filozofio -Другой- 【オリジナル】
11:【巡音ルカPV】 ワンダーラスト 【完成版】
12:初音ミクオリジナル曲 「MIND ERROR」 MMD-PV風
13:初音ミクオリジナル曲 「初音ミクの消失(LONG VERSION)」
14:【初音ミク】Innocence【3DPV】
15:【初音ミク、巡音ルカ】TWINKLE FUTURE【オリジナル曲】
16:Last Night, Good Night 歌ってみた 【リツカ】
Vocaloid Collection 3(Cute & Fun)→連続再生
01:【チャイム】キーンコーンカーンコーン【初音ミク】
02:【初音ミク】オリジナル曲「ズバッと三振毎度ありっ!」
03:【初音ミク】ねこみみスイッチ【オリジナル】
04:「耳血」【初音ミク】に絵をつけてみた(PV風)
05:【初音ミク】 ボカラン詐欺 【オリジナル曲】
06:【初音ミク】ごめんなsorry【オリジナル曲(笑)】
07:【初音ミクオリジナル曲】*ハロー、プラネット。【ドットPV付き】
08:【初音ミク】 In Your Hands 【オリジナル】
09:『ルカルカ★ナイトフィーバー』を歌ってみた★実谷なな
10:【ミク・リン・ルカ】@【オリジナル曲】
11:trick and treat 歌ってみた † リツカ †
12:【初音ミク・巡音ルカ】原始人【オリジナル】
13:【初音ミクが叫ぶオリジナル曲】 精一杯
14:【初音ミク(40㍍)】 キミボシ 【オリジナル】
15:初音ミク が オリジナル曲を歌ってくれたよ「メルト」
16:【初音ミク】Charge【オリジナル】
Vocaloid Collection候補作
【初音ミク】宇宙ラジオ【PV付オリジナル←】
【GUMI×SONIKA】グリーングリーン~ミドリムシ~【オリジナル曲やで】
【初音ミク】思春期ボーカロイド【オリジナル】
【初音ミク】Melodia【オリジナル】
【初音ミク】 cocoon 【オリジナル】
【2010.3.12追記】この記事以降の新曲を中心的に集めたリストも作ってみました
→Vocaloid Collection 4(ニコニコ)
【2010.5.31追記】ブログに新記事追加しました。
→Vocaloid Collection 6
【2011.1.15追記】記事編集、数個動画差し替え、再生リスト新規作成しました。
→Vocaloid Collection 7
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あルカPさんの一曲。音楽による繋がりの素晴らしさを歌っていて、まとめにぴったりだ。
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05:【初音ミク】ミラクルペイント【オリジナル曲】
06:【叩いてみた】恋色病棟【OSTER project】
07:【one more kiss】歌ってみたver.祭屋
08:【合唱】Just Be Friends
09:【勝手にアニメPV】No logic【作ってみた】
10:【オリジナル曲PV】Persona Alice【初音ミク】
11:【オリジナル曲PV】結ンデ開イテ羅刹ト骸【初音ミク】
12:【初音ミク】あぁあぁあぁああぁあぁああぁ【オリジナル曲】
13:鏡音レンオリジナル曲 「右肩の蝶」
14:【鏡音リン】炉心融解【オリジナル】
15:初音ミクがオリジナルを歌ってくれたよ「ブラック★ロックシューター」
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04:初音ミク オリジナル曲 「ずれていく」
05:【初音ミク】 The Ghost of Romantic Tranceiver 【オリジナル曲】
06:【LOLA】 DISCON_COMMUNICATION 【オリジナル】
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09:初音ミクがオリジナル曲を歌ってくれました「ストロボナイツ」
10:【巡音ルカ】 filozofio -Другой- 【オリジナル】
11:【巡音ルカPV】 ワンダーラスト 【完成版】
12:初音ミクオリジナル曲 「MIND ERROR」 MMD-PV風
13:初音ミクオリジナル曲 「初音ミクの消失(LONG VERSION)」
14:【初音ミク】Innocence【3DPV】
15:【初音ミク、巡音ルカ】TWINKLE FUTURE【オリジナル曲】
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04:「耳血」【初音ミク】に絵をつけてみた(PV風)
05:【初音ミク】 ボカラン詐欺 【オリジナル曲】
06:【初音ミク】ごめんなsorry【オリジナル曲(笑)】
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08:【初音ミク】 In Your Hands 【オリジナル】
09:『ルカルカ★ナイトフィーバー』を歌ってみた★実谷なな
10:【ミク・リン・ルカ】@【オリジナル曲】
11:trick and treat 歌ってみた † リツカ †
12:【初音ミク・巡音ルカ】原始人【オリジナル】
13:【初音ミクが叫ぶオリジナル曲】 精一杯
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ラブプラスというDSのゲームが流行しているようだ。「ラブプラスは現実」「ラブプラスは浮気」なんて言葉が出てきている。友人に「試しに買ってプレイしてみてよ」と言っているのだが、「あれにハマッたら戻れなくなる」と乗り気でない。うーん、ハマッたらどうなるのだろう。「現実」の彼女がどう反応するのか、ネットで知る限りの情報をもとに考えてみた。
【参考】ラブプラス公式サイト/ラブプラスまとめwiki
【注意】ネタ記事です。
その1:高嶺愛花さん
「ねえ、それ何のゲーム?」
ファーストフードで向かい合いの席に座る二人。高嶺愛花は彼氏に尋ねた。
「ああ、ラブプラスっていうの。DSの恋愛ゲーム。」
彼氏は愛花の方へ顔を向けることもなく、簡単な返事をする。
「あなたってゲームするんだね。」
「うん。」
「わたしゲーム知らないんだけど、教えてくれない?」
「ああ、長くなるから後でね。」
「え、うん…。」
愛花は手持ち無沙汰で、店内の喧騒の中、聞き耳を立ててみる。
すると、彼氏のつぶやきが聞こえてきた。
「ネコリンコ、この猫なで声がたまらないなあ。ニャー」
「凛子、愛してる愛してる…」
「………。」
愛花は口をつぐんだ。
遅ればせながらバーガーを食べ終えた愛花は、店を出ようと彼氏にサインを送る。
しかしゲームに夢中な彼氏は気がつかない。
痺れを切らした愛花は、彼氏のDSを持つ手をはたいた。
ガシャン、とテーブルの上にDSが落ちる音。
「えっ」
驚く彼氏に愛花は冷たい口調で言う。
「行きましょ。」
足早に歩く愛花。彼氏は遅れをとらないようについていく。
やがて人通りの少ない道に入った。
歩調を緩めた愛花を見て、彼氏は鞄からDSを取り出し、画面を開いた。
その様子を見て、愛花は再び彼氏の手をはたく。
ガシャーン、と今度はアスファルトの上にDSが落ちる音。
「何してるの?」
「いや、さっきセーブしないまま閉じたから…。」
「私の前で何してるの?」
「いや、だって、バーガー食べ終わるの待つついでで…。」
愛花はキッと鋭い目つきをして彼氏にまくし立てた。
「ありえない!彼女のいる前でゲームの彼女とイチャイチャするなんて!
ゲームにしろ他の女に気をかけるなんて、浮気と一緒よ!
だいたいあなた私のこと大切じゃないの?ゲームの彼女のほうが大切なの?
ありえないありえない!」
一通り言い尽くして緊張の糸が切れたのか、愛花はその場でしゃがみ込んで泣き出した。
「私といるときは、私だけ見ていてほしい、にゃあ…。」
その2:小早川凛子さん
「ねえ、それ何のゲーム?」
人気のない図書室、小早川凛子は向かいに座る彼氏に尋ねた。
「ああ、ラブプラスっていうの。DSの恋愛ゲーム。」
彼氏は凛子の方へ顔を向けることもなく、簡単な返事をする。
「恋愛ゲーム?この変態!」
「んー?」
凛子は文句を言うが、彼氏はゲームに夢中で聴こえないようだ。
図書室ということもあり、凛子は口をつぐんだ。
静かな空間の中で、彼氏の思わず出た呟きが響く。
「おお、この服はなかなか。寧々は胸が大きいからな。よく似合う。」
「ポンポコビーム!ふふ。」
凛子は我慢が限界になり、机の下から彼氏の足を蹴り出した。
ガンッ…ガンッ…ガンッ…
何度も蹴るが、彼氏は一向に気にならないようだ。
凛子は痛恨の一撃を見舞うべく足に力を精一杯入れた。
スカッ
「あれ?」
凛子は思わず声を出した。
彼氏が何気なく足の位置を変えていたようだ。
「くうっ!」
凛子はムキになり何度も何度も蹴りを繰り出した。
スカッ…スカッ…スカッ…
一度も当てることができない。
彼氏は涼しい顔をしてゲームを続ける。
「くうっ…」
凛子は下唇を噛み、涙目で恨めしそうに彼氏を見つめた。
その3:姉ヶ崎寧々さん
「ねえ、それ何のゲーム?」
ファミレスの従業員控室、姉ヶ崎寧々は彼氏に尋ねた。
「ああ、ラブプラスっていうの。DSの恋愛ゲーム。」
彼氏は寧々の方へ振り返ることもなく、簡単な返事をする。
「ふうん、あなたって、そういうゲームするんだ。」
「あ、クラスで流行っててさ。たまたまだよ。」
「…。そうだ、早くあなたもシフトに入らなきゃ。」
寧々の言葉に彼氏はハッと時計に目をやるが、すぐまたゲームに戻った。
「まだあと30分あるじゃん。今いいところだし。」
「……。」
寧々は彼氏のDSの画面を覗き込む。
「なんかお嬢様っぽいお相手ね。」
「うん、愛花っていうんだ。父親は医者だって。」
「そう…。」
「愛花、オッス!」
画面に向かって呼びかける彼氏を目にして、寧々は控室から出て行った。
「次は観覧車かな」
愛花とのデートが佳境を迎えようとしていたとき、突然彼氏の視界が揺らいだ。
目も開けられず、呼吸もできない。頭の先から冷たい感覚。
咳をし、顔を手で拭い振り返ると、寧々の姿があった。そこで彼氏は状況を理解した。
寧々がバケツに水をいっぱい入れて彼氏の背後から浴びせたのだ。
「え?ええ?」
戸惑う彼氏に、寧々はバケツを床に置くと、心配するような顔をした。
「ごめんなさい!手が滑っちゃったの。」
「手が…!?」
「うん。手が滑っちゃって。ああ、頭も服もずぶ濡れ。」
寧々はタオルを手に取り彼氏の頭を拭く。そこで寧々は今気づいたかのように叫ぶ。
「あー!DSもずぶ濡れ。壊れちゃったかも。」
「ええっ!?DSも?」
「本当にごめんなさい!手が滑っちゃって。」
「今日は本当にごめんね。手が滑って大変なことになっちゃった。」
バイトからの帰り道、寧々が再び詫びの言葉を言う。
「いや、もういいよ。」
「ごめんね。DSも弁償するから。」
「いや、それもいいよ。」
手が滑ったとかいう問題か?と彼氏は訊けなかった。
すぐ振り返ったとき一瞬見えた寧々の顔は、今にも自分を殺しかねないものだったからだ。
「ラブプラスは現実」のパラドックス!?
以上、いくつかのパータンを見てきた。ラブプラスが真に現実になったら、彼女達はラブプラスにハマる彼氏を嫌う可能性が高いのではなかろうか。これぞ「ラブプラスは現実」のパラドックス、なんて洒落たことを言ってみる。
※気を悪くする方がいたらごめんなさい。
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その1:高嶺愛花さん
「ねえ、それ何のゲーム?」
ファーストフードで向かい合いの席に座る二人。高嶺愛花は彼氏に尋ねた。
「ああ、ラブプラスっていうの。DSの恋愛ゲーム。」
彼氏は愛花の方へ顔を向けることもなく、簡単な返事をする。
「あなたってゲームするんだね。」
「うん。」
「わたしゲーム知らないんだけど、教えてくれない?」
「ああ、長くなるから後でね。」
「え、うん…。」
愛花は手持ち無沙汰で、店内の喧騒の中、聞き耳を立ててみる。
すると、彼氏のつぶやきが聞こえてきた。
「ネコリンコ、この猫なで声がたまらないなあ。ニャー」
「凛子、愛してる愛してる…」
「………。」
愛花は口をつぐんだ。
遅ればせながらバーガーを食べ終えた愛花は、店を出ようと彼氏にサインを送る。
しかしゲームに夢中な彼氏は気がつかない。
痺れを切らした愛花は、彼氏のDSを持つ手をはたいた。
ガシャン、とテーブルの上にDSが落ちる音。
「えっ」
驚く彼氏に愛花は冷たい口調で言う。
「行きましょ。」
足早に歩く愛花。彼氏は遅れをとらないようについていく。
やがて人通りの少ない道に入った。
歩調を緩めた愛花を見て、彼氏は鞄からDSを取り出し、画面を開いた。
その様子を見て、愛花は再び彼氏の手をはたく。
ガシャーン、と今度はアスファルトの上にDSが落ちる音。
「何してるの?」
「いや、さっきセーブしないまま閉じたから…。」
「私の前で何してるの?」
「いや、だって、バーガー食べ終わるの待つついでで…。」
愛花はキッと鋭い目つきをして彼氏にまくし立てた。
「ありえない!彼女のいる前でゲームの彼女とイチャイチャするなんて!
ゲームにしろ他の女に気をかけるなんて、浮気と一緒よ!
だいたいあなた私のこと大切じゃないの?ゲームの彼女のほうが大切なの?
ありえないありえない!」
一通り言い尽くして緊張の糸が切れたのか、愛花はその場でしゃがみ込んで泣き出した。
「私といるときは、私だけ見ていてほしい、にゃあ…。」
その2:小早川凛子さん
「ねえ、それ何のゲーム?」
人気のない図書室、小早川凛子は向かいに座る彼氏に尋ねた。
「ああ、ラブプラスっていうの。DSの恋愛ゲーム。」
彼氏は凛子の方へ顔を向けることもなく、簡単な返事をする。
「恋愛ゲーム?この変態!」
「んー?」
凛子は文句を言うが、彼氏はゲームに夢中で聴こえないようだ。
図書室ということもあり、凛子は口をつぐんだ。
静かな空間の中で、彼氏の思わず出た呟きが響く。
「おお、この服はなかなか。寧々は胸が大きいからな。よく似合う。」
「ポンポコビーム!ふふ。」
凛子は我慢が限界になり、机の下から彼氏の足を蹴り出した。
ガンッ…ガンッ…ガンッ…
何度も蹴るが、彼氏は一向に気にならないようだ。
凛子は痛恨の一撃を見舞うべく足に力を精一杯入れた。
スカッ
「あれ?」
凛子は思わず声を出した。
彼氏が何気なく足の位置を変えていたようだ。
「くうっ!」
凛子はムキになり何度も何度も蹴りを繰り出した。
スカッ…スカッ…スカッ…
一度も当てることができない。
彼氏は涼しい顔をしてゲームを続ける。
「くうっ…」
凛子は下唇を噛み、涙目で恨めしそうに彼氏を見つめた。
その3:姉ヶ崎寧々さん
「ねえ、それ何のゲーム?」
ファミレスの従業員控室、姉ヶ崎寧々は彼氏に尋ねた。
「ああ、ラブプラスっていうの。DSの恋愛ゲーム。」
彼氏は寧々の方へ振り返ることもなく、簡単な返事をする。
「ふうん、あなたって、そういうゲームするんだ。」
「あ、クラスで流行っててさ。たまたまだよ。」
「…。そうだ、早くあなたもシフトに入らなきゃ。」
寧々の言葉に彼氏はハッと時計に目をやるが、すぐまたゲームに戻った。
「まだあと30分あるじゃん。今いいところだし。」
「……。」
寧々は彼氏のDSの画面を覗き込む。
「なんかお嬢様っぽいお相手ね。」
「うん、愛花っていうんだ。父親は医者だって。」
「そう…。」
「愛花、オッス!」
画面に向かって呼びかける彼氏を目にして、寧々は控室から出て行った。
「次は観覧車かな」
愛花とのデートが佳境を迎えようとしていたとき、突然彼氏の視界が揺らいだ。
目も開けられず、呼吸もできない。頭の先から冷たい感覚。
咳をし、顔を手で拭い振り返ると、寧々の姿があった。そこで彼氏は状況を理解した。
寧々がバケツに水をいっぱい入れて彼氏の背後から浴びせたのだ。
「え?ええ?」
戸惑う彼氏に、寧々はバケツを床に置くと、心配するような顔をした。
「ごめんなさい!手が滑っちゃったの。」
「手が…!?」
「うん。手が滑っちゃって。ああ、頭も服もずぶ濡れ。」
寧々はタオルを手に取り彼氏の頭を拭く。そこで寧々は今気づいたかのように叫ぶ。
「あー!DSもずぶ濡れ。壊れちゃったかも。」
「ええっ!?DSも?」
「本当にごめんなさい!手が滑っちゃって。」
「今日は本当にごめんね。手が滑って大変なことになっちゃった。」
バイトからの帰り道、寧々が再び詫びの言葉を言う。
「いや、もういいよ。」
「ごめんね。DSも弁償するから。」
「いや、それもいいよ。」
手が滑ったとかいう問題か?と彼氏は訊けなかった。
すぐ振り返ったとき一瞬見えた寧々の顔は、今にも自分を殺しかねないものだったからだ。
「ラブプラスは現実」のパラドックス!?
以上、いくつかのパータンを見てきた。ラブプラスが真に現実になったら、彼女達はラブプラスにハマる彼氏を嫌う可能性が高いのではなかろうか。これぞ「ラブプラスは現実」のパラドックス、なんて洒落たことを言ってみる。
※気を悪くする方がいたらごめんなさい。
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