珍しくmixi日記から転載。二度目になる方はすみません。
2010.2.6
地球温暖化問題が喧しいご時世、原子力発電所の受注が進む。大量受注を得たA国の企業。その事業所の一室、プログラム開発担当者の男性が何やら笑みを浮かべている。
2042.9.15
この日の国際ニュースには、次のような見出しが記された。「A国で右派政権樹立」。みぞうゆうの経済不安に陥ったA国では強力なカリスマ的指導者を擁する少数野党が一気に選挙で大勝、政権与党となる。その排外的主張が懸念材料とはされたが、既に国際社会でのプレゼンスを失っていたA国への注目度は低かった。
2042.9.30
突然、世界各地の原子力発電所が一斉に原因不明の運転停止というトラブルに見舞われる。電力供給が止まり、各地の交通機関や証券取引が麻痺。その 24時間後、何事もなく再び起動するものの、制御不能の状態が続く。報道では、今回停止した発電所が全てA国の企業が開発したものであることに注目が集まり、A国の発表が待たれる。
2042.10.1
この日行われたA国指導者の記者会見は、世界に衝撃を与えた。要点は以下の通りである。①制御機構に仕掛けられたプログラムにより発電所のコントロールはA国政府の手にあり、臨界爆発を起こすことも可能である。②A国の意に沿わない行動を起こした地域に対して何らかの対抗措置をとる。③差し当たり A国経済を回復させるための無償の経済支援を求める。
2042.10.8
1週間で集まった経済支援金をもとに、A国政府は全国民に12000円相当の現金を給付する。さらに追加で支給することも約束。また、これまでの歴史の中でA 国が受けた屈辱を謝罪させることを約束。国内での支持率がさらに上がる。一方、この日までに経済支援金を送ってこなかった国では原子力発電所が断続的に運転停止になり、不安が煽られる。世界のパワーバランスは僅か1週間で引っくり返った。
2042.10.10
B国の軍事基地内、各国から精鋭たちが集合する。今回の事態にどう対処するのか協議が行われる。その中に、A国をルーツに持つ男性が一人。それがこの話の主人公である・・・!
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これ以上話を展開する力はないので終わり。なんとなく昼にカレーうどん食べてて思いついた作り話。当初非公開のmixiに掲載した理由は、ここまでではA国=仮想日本みたいな感じである上に一見悪役なので、読んでて気分を害する方がいるんじゃないかな、と思ったからだ。mixiでの反応から特に問題ないだろうと感じて転載することにした。
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