1っていうから…
祐子マエストロと北山氏が対談したインスタライブ。
面白かったのでここに載せちゃおっていう…
ずっと残しておいてくれるのが理想というかだけどどうなるかわからんし、個人的には後で読み返したいので…
なんかほんと指揮者の手の内を出し惜しみせずオープンにしてくださったので、これ無料でいいんですか?!と思いましたので。
ほんとは 本編 を何度も見たほうがいいのはわかっているのですが、というか本編見ないとこれだけ見てもおもんないと思いますのでまだのかたは見てきてくださいね。
ちなみにそのまま文字起こししてるわけではなく、こんな感じのこと言ってたよっていう…本当に純粋に内容把握したいので…とか言いつつ微妙に自分でもよくわかってない部分もありつつで…
えーとこのブログは全て自己満なのでご勘弁ください。
なんか最初ゆるっと始まって、しかも予告してた時間より早目にw
祐子マエストロがWi-Fiの電波の都合上お友達のおうちから…ってまだセッティング途中なのに始めてしまうという…「なんで始まってんの!」と言いつつ、北山氏が「仕切り直しますか?」と訊くと「いいんじゃなーい?」とマエストロ…サバサバしてて良い…この辺のやり取りを公式が見て「漫才」と称したのか…?
「のんびりしてて納品…」
と言いかけたけどまだ始まってないから後で、と。
って結局後からその辺の話は出てこなかったな…北山氏の展覧会のゴスペラーズの構想あたりの事なのかな?
あと北山氏の声が低めで…それに気付いた人達が「喉大丈夫?」みたいにコメントしてたけど、それは仕事と仕事の間で休日リラックスするとピッチが下がるらしく。
緊張して肩が凝ったりするとピッチが上がるんだとか…
そういえばモデルナ2回目だっけ?副反応の影響なのか声が鳴るとか言ってたよな…
で、時間になったから正式に。
北山氏が事前に質問募集してたので、それをまとめる形で祐子マエストロに質問してるそーです。
北
ゴスとオーケストラでこういう企画をやりますと言われた時、ライヴ(まだまだいくよの四日市公演)観る前からイメージは持っていましたか?
祐
想像しないようにしてた。
北
僕もフワッと(想像)しかけたけど結局やめた
コンセプトとかも作ったけど楽譜もないし
面白くなる事だけわかってた
祐
ゴスは出ているメディアの量が違う
5人で歌っている時から既にオーケストラだな
音楽家集団だと
それでオーケストラとやるのは難しそう…ちゃんと設計しないと!
北
オーケストラはPA使わない…お喋りする時にマイク使うくらいで。
ゴスでも過去にマイクを一切使わないツアーをやったことがある
最高700人とかのハコで生声で…というのはあるけど
生音とマイクの音作りは別物だとわかってはいた
フルオーケストラ+マイク、ちゃんと聴こえるように作っているから聴いてる方はわからないと思うけど全然できなくなっちゃう人もいるはず…
生音+スピーカーから出る音にマエストロ的にはどう向き合っていますか?
祐
会場でも違う
会場が100あれば100通り
ホール全体の響きが大きいほどPA入れると難しい
ホールの響きに頼りすぎると…PA入れると掛け算になって混沌としてしまう
そのあたりビルボードクラシックスは素晴らしいチーム
オーケストラとは一緒にやっているから勝手がわかる
聴きにも行っていた(ビルボードクラシックスのコンサートって事かと)
1年以上前から計画されるので
行けるものには行き、色んな席で観た
オーケストラとのリハーサルはPAなし、そこで指揮者が何をしたかを経て小屋入り
当日ゲネプロからの本番
という流れを全部見に行って体に入れていった
懇意の指揮者とも話した
リハーサルでこういう事を言っておいてあとはPAに任せるんだなーとか。
北
僕はここ(マイク)までだから…
そこに集中してしまうと「お任せします!」となる
(祐子さんと)同じでよかった
祐
引き出しがあった
AがないとBにできない
信頼
PAとの距離感を崩さないようにしている
北
リハーサルの立ち合いの件
当初は離れたところで聴かせてもらう程度のつもりだったけど、近くで聴かせてもらえることになって気になるところ言って!と言ってくれた
PAのチーフはスコア譜見ながら聴いてる
マエストロが何か言うとメモしてる
どういう意図でどういうサウンドに反応するか
時差のこと
マイク同時に出すとズレ?
チーフに『ずれませんか?』と訊いたら
『みんなの音が集まるようにレーザーポインターで距離を測ってディレイかけることで音をまとめてるんです』
と…
(まじですげえ←筆者の感想です)
祐
billboard classicsというチームでPAを使ったオーケストラ、一級品
『この音を大きくしてください、●●なので〜』
とか
『ホルンはファンファーレのように』
などとお願いすると近付けてくださる
だから敢えて手放してる
北
どういう風に共有できてるか、ゴールが一緒なら良い
行った先のこうして欲しい(?)
『こうしてください』じゃない…
(※ニュアンス的になんとなくわかる、気がする)
祐
『不健康なサウンド』?
『健康的だから不健康にしてください』とか。
シャカシャカ鳴らすシェイカーってあるけど『夏の終わりの花火大会の後みたいに』って言ったら変わったよね
リハーサルの時に花火好きそうな服装してたから
このお仕事をしているとめちゃくちゃ色んな人に会える
相手と話すの大好き!
気が合った人なら尚更
だんだんプロファイリングされてるのかも
北
僕はいま大学院にいるけれど、発表のときつっかえたり途中で何やってんのかわかんなくなって助け舟もらったりしてる人がいても、終わった後には先生から「面白い発表ありがとうございました」と言ってもらえる
ちゃんと受け止めてくださる
学校的にそうなのかもしれないけど
祐子さんもそう!
めっちゃ修正ポイントあっても
「素晴らしいサウンドをありがとうございました」
って言ってる
違う職種のリーダーだけど姿勢が同じ…!
自然にそうしているんですか?
祐
私は唯一音を出さないで板の上に乗せていただく職業なので…
音を出すときひとつもミスできないという横の信頼関係がある中で
自分のテクニカルな準備不足で…となると相手の信頼を失うことは団員にとってナーバスになる
だから『この曲を音にしてくれてありがとう!』という敬意。
真剣にやらないと音は出ないから。
論文の発表も人前で喋るとなると真剣でないと立てない
それに対しての敬意
素晴らしかったはちゃんと言う
ただし、誰もがわかる「うまくいってない」という空気の時にそれを言っても心が離れるだけ
その場合もありがとうは先に言う、その上で「練習したい所は沢山あるんですけど」と。
忠実に!
北
メンバーの顔を見て振っている時
オーケストラは置いてけぼりになりませんか?
祐
オペラやコンチェルトと同じ感じでやってる
オーケストラを向かない方がいい時もあってオーケストラはわかってる
オーケストラの楽譜に歌詞書いてないから、間奏を振ると「あ、俺たち間奏なんだ!」となる
耳をそば立てないといけないなというのがわかってる
北
「あれ…?次俺?」ってなった(けど戻れたって言ったっけ?)
祐
オペラは基本そう
5人が振り向かなくても、例えば村上さんのこのあたり(咬筋とか広頚筋、胸鎖乳突筋らへん?)が動いているのが見えるからブレスの情報をキャッチできる
北
あの空間で一番楽しいのは僕で
オーケストラが音楽作るところを見たい!と思って(後ろを向くので)僕のお尻しか見えない人もいるかもしれないけど
(※そういえば結構な割合で後ろ向いてましたね北山氏←筆者の注釈)
『この曲のこの部分が何をしているかわかる』と思った時は前を向いた方がいい!と思った
祐
ゴスは5人でオーケストラを作っているようなもので、北山さんはそれを指揮しているような時がある
北山さんにとって指揮者は窮屈?
北
僕は全く逆
祐子さんが「こっち行くよ」って示してくれたらそれに従う
外れちゃって迷子になってバランス崩すことある
アカペラでも起きる
ここだよって言ってあげる、それは一番権利を持ってる人が雰囲気出す
ゴスは一番元気な人がやる
それを祐子さんは常にやってくれてる
祐
方向性違うかもって思って
皆さんの曲だし皆さんのやりたい方向と違ってしまわないか
アンテナは張ってるつもりだけど
北
そこに疑問は持ってない
違う方に行きたいよって出すと祐子さんが反応してそれにオーケストラも応える
普段より時間かかるけどみんな慣れてきた
祐子さんは「みんなが行きたいのはこっちでしょ」って確認してる
自分で音出さないからこそずっと同じ視座(?)から見ることができる
「俺自身が責任持たなくていいじゃん!」って思ってる
とあるドラマーのかたから聞いた話
『ベースとドラムがリズムを作ってるんじゃない
みんなここにあったら気持ちいいでしょって所に置いていくんだよ』
と言われて目から鱗がぼろぼろぼろ…
祐
「今集まるところはここだよね!」っていう方が良い音がする
札幌公演で某メンバーがテンポ後ろ気味にした
それはとても良くて付け気味にしたけど、このままいくとダレ気味になるかな?あそこで修正しようかな…と思っていたら北山さんが私の目を見て敢えて前めで歌った
北
自覚ありますw
祐
ソリストとして理想的!
60人全員に伝わらないといけないから
オーケストラってダンプカーみたいなもので…これ例え合ってるかな?
響きとか空気、呼吸で伝えられればオーケストラってすぐ伝わる
良いブレスを貰ったらちゃんと走れる
北
ハマるとスッと走れるなと
祐
コーナー曲がるとき大回りになったり
(周りの音?)ちゃんと聴けなくなると走りがちに…
若いオーケストラは走りやすい
(※ここでの『走り』はテンポ早くなってっちゃうってことね、『スッと走れる』ていうのはまた別というか…喋ってるの聞くとニュアンスわかると思うので…筆者注)
北
コントラバスのエンドピン(槍みたいなやつって呼んでたけどw)
ホールの床に沢山跡が残ってる
祐
そこ探して刺すから
北
コントラバスがゴンって弾いた時にエンドピンを伝って音が床から響いてくる
空間がリズムになって届く
伸縮について敏感についてきたら安心して自分の好きなことができる
祐
北山さんがゴスで同じことしてるからだよ
何をして欲しいか提案できるからチェロ・コントラバスの気持ちがわかる
リード歌いながら『こう来て』ができる…
今度からチェロとコントラバスは振らなくていーのかな??
北
あっち(チェロとコントラバス)行きたい…
祐
オーケストラは全員クラシックの素養があるといってもリズムは人それぞれ
一人ひとり全然違う
スタジオミュージシャンも敏感でも違う
一緒に奏でるには…
100人いれば100通り
リハーサルである程度の方針を示さないと
作品の核を捉え、もっと言うと『こういう歌詞だから…』っていうのもやりたいけど
「ドルチェな感じで」とか
北山さんがいてくれるととってもラク
北
他のメンバーとも(インスタライブ)やってみたら?
祐
ぜひ!
ゴスはソリスト5名とご一緒しているという感覚
北
嬉しい
祐
酒井さんとめちゃめちゃ喋ってるし
安岡さんも終わってから「こう思ってて〜こう聴こえて〜」って話しかけてくれて
それぞれコミュニケーション取らないとムラができるから
北山さんとは全体の話
村上さんはコンマスって言った(東京2日目)けどブレスのリードをしてくれる
これだけカラーの違う5人をまとめて…『まとめる』って言葉、本当は好きじゃないんじゃ?
その極意を訊いてみたい
酒井さんは発声が美しい
トレーニング法、聴く曲、リズムの取り方知りたい
黒沢さんは言葉がここ、お腹の底から来るから歌う時の「あなた」が深いところにある
過去の恋人に向けて言ってる(って東京1日目に言ってたらしい)
安岡さんはオーケストラと手を繋いで一緒に運ぼうとしている
手の繋ぎかた、人とのコミュニケーションの取り方知りたい
本当に5人のソリストとコンチェルタントしてる感覚
それぞれ話したいことがある
音楽の話に限らず
個別に来てる質問にも答えたいし…
村上さんといえば昔NHKの「ファイト!」っていう番組にガンジーっていうグループで出演した時の映像を録画していて楽譜に起こしたことがある(!!!)
ってところですかね。
いやーつくづく思うんですけど指揮者って人が好きじゃないとできないなと。やり方は人によるんだとも思いますけども。
ひいては音楽も…たぶん…そーなんでしょーね…(その辺のところに問題があって音楽続けられなかった奴より)
あ、あと最後の方で「『この話を聞いてから行きたかった』っていうコメントがあって嬉しい」的なこと言ってましたけども。
わたしは一回行ってからこれを聞けてよかったと思ってますよ。
その上でもう一回…行き…た……い………
コロナめえええええ_| ̄|○
あ、以上です
祐子マエストロと北山氏が対談したインスタライブ。
面白かったのでここに載せちゃおっていう…
ずっと残しておいてくれるのが理想というかだけどどうなるかわからんし、個人的には後で読み返したいので…
なんかほんと指揮者の手の内を出し惜しみせずオープンにしてくださったので、これ無料でいいんですか?!と思いましたので。
ほんとは 本編 を何度も見たほうがいいのはわかっているのですが、というか本編見ないとこれだけ見てもおもんないと思いますのでまだのかたは見てきてくださいね。
ちなみにそのまま文字起こししてるわけではなく、こんな感じのこと言ってたよっていう…本当に純粋に内容把握したいので…とか言いつつ微妙に自分でもよくわかってない部分もありつつで…
えーとこのブログは全て自己満なのでご勘弁ください。
なんか最初ゆるっと始まって、しかも予告してた時間より早目にw
祐子マエストロがWi-Fiの電波の都合上お友達のおうちから…ってまだセッティング途中なのに始めてしまうという…「なんで始まってんの!」と言いつつ、北山氏が「仕切り直しますか?」と訊くと「いいんじゃなーい?」とマエストロ…サバサバしてて良い…この辺のやり取りを公式が見て「漫才」と称したのか…?
「のんびりしてて納品…」
と言いかけたけどまだ始まってないから後で、と。
って結局後からその辺の話は出てこなかったな…北山氏の展覧会のゴスペラーズの構想あたりの事なのかな?
あと北山氏の声が低めで…それに気付いた人達が「喉大丈夫?」みたいにコメントしてたけど、それは仕事と仕事の間で休日リラックスするとピッチが下がるらしく。
緊張して肩が凝ったりするとピッチが上がるんだとか…
そういえばモデルナ2回目だっけ?副反応の影響なのか声が鳴るとか言ってたよな…
で、時間になったから正式に。
北山氏が事前に質問募集してたので、それをまとめる形で祐子マエストロに質問してるそーです。
北
ゴスとオーケストラでこういう企画をやりますと言われた時、ライヴ(まだまだいくよの四日市公演)観る前からイメージは持っていましたか?
祐
想像しないようにしてた。
北
僕もフワッと(想像)しかけたけど結局やめた
コンセプトとかも作ったけど楽譜もないし
面白くなる事だけわかってた
祐
ゴスは出ているメディアの量が違う
5人で歌っている時から既にオーケストラだな
音楽家集団だと
それでオーケストラとやるのは難しそう…ちゃんと設計しないと!
北
オーケストラはPA使わない…お喋りする時にマイク使うくらいで。
ゴスでも過去にマイクを一切使わないツアーをやったことがある
最高700人とかのハコで生声で…というのはあるけど
生音とマイクの音作りは別物だとわかってはいた
フルオーケストラ+マイク、ちゃんと聴こえるように作っているから聴いてる方はわからないと思うけど全然できなくなっちゃう人もいるはず…
生音+スピーカーから出る音にマエストロ的にはどう向き合っていますか?
祐
会場でも違う
会場が100あれば100通り
ホール全体の響きが大きいほどPA入れると難しい
ホールの響きに頼りすぎると…PA入れると掛け算になって混沌としてしまう
そのあたりビルボードクラシックスは素晴らしいチーム
オーケストラとは一緒にやっているから勝手がわかる
聴きにも行っていた(ビルボードクラシックスのコンサートって事かと)
1年以上前から計画されるので
行けるものには行き、色んな席で観た
オーケストラとのリハーサルはPAなし、そこで指揮者が何をしたかを経て小屋入り
当日ゲネプロからの本番
という流れを全部見に行って体に入れていった
懇意の指揮者とも話した
リハーサルでこういう事を言っておいてあとはPAに任せるんだなーとか。
北
僕はここ(マイク)までだから…
そこに集中してしまうと「お任せします!」となる
(祐子さんと)同じでよかった
祐
引き出しがあった
AがないとBにできない
信頼
PAとの距離感を崩さないようにしている
北
リハーサルの立ち合いの件
当初は離れたところで聴かせてもらう程度のつもりだったけど、近くで聴かせてもらえることになって気になるところ言って!と言ってくれた
PAのチーフはスコア譜見ながら聴いてる
マエストロが何か言うとメモしてる
どういう意図でどういうサウンドに反応するか
時差のこと
マイク同時に出すとズレ?
チーフに『ずれませんか?』と訊いたら
『みんなの音が集まるようにレーザーポインターで距離を測ってディレイかけることで音をまとめてるんです』
と…
(まじですげえ←筆者の感想です)
祐
billboard classicsというチームでPAを使ったオーケストラ、一級品
『この音を大きくしてください、●●なので〜』
とか
『ホルンはファンファーレのように』
などとお願いすると近付けてくださる
だから敢えて手放してる
北
どういう風に共有できてるか、ゴールが一緒なら良い
行った先のこうして欲しい(?)
『こうしてください』じゃない…
(※ニュアンス的になんとなくわかる、気がする)
祐
『不健康なサウンド』?
『健康的だから不健康にしてください』とか。
シャカシャカ鳴らすシェイカーってあるけど『夏の終わりの花火大会の後みたいに』って言ったら変わったよね
リハーサルの時に花火好きそうな服装してたから
このお仕事をしているとめちゃくちゃ色んな人に会える
相手と話すの大好き!
気が合った人なら尚更
だんだんプロファイリングされてるのかも
北
僕はいま大学院にいるけれど、発表のときつっかえたり途中で何やってんのかわかんなくなって助け舟もらったりしてる人がいても、終わった後には先生から「面白い発表ありがとうございました」と言ってもらえる
ちゃんと受け止めてくださる
学校的にそうなのかもしれないけど
祐子さんもそう!
めっちゃ修正ポイントあっても
「素晴らしいサウンドをありがとうございました」
って言ってる
違う職種のリーダーだけど姿勢が同じ…!
自然にそうしているんですか?
祐
私は唯一音を出さないで板の上に乗せていただく職業なので…
音を出すときひとつもミスできないという横の信頼関係がある中で
自分のテクニカルな準備不足で…となると相手の信頼を失うことは団員にとってナーバスになる
だから『この曲を音にしてくれてありがとう!』という敬意。
真剣にやらないと音は出ないから。
論文の発表も人前で喋るとなると真剣でないと立てない
それに対しての敬意
素晴らしかったはちゃんと言う
ただし、誰もがわかる「うまくいってない」という空気の時にそれを言っても心が離れるだけ
その場合もありがとうは先に言う、その上で「練習したい所は沢山あるんですけど」と。
忠実に!
北
メンバーの顔を見て振っている時
オーケストラは置いてけぼりになりませんか?
祐
オペラやコンチェルトと同じ感じでやってる
オーケストラを向かない方がいい時もあってオーケストラはわかってる
オーケストラの楽譜に歌詞書いてないから、間奏を振ると「あ、俺たち間奏なんだ!」となる
耳をそば立てないといけないなというのがわかってる
北
「あれ…?次俺?」ってなった(けど戻れたって言ったっけ?)
祐
オペラは基本そう
5人が振り向かなくても、例えば村上さんのこのあたり(咬筋とか広頚筋、胸鎖乳突筋らへん?)が動いているのが見えるからブレスの情報をキャッチできる
北
あの空間で一番楽しいのは僕で
オーケストラが音楽作るところを見たい!と思って(後ろを向くので)僕のお尻しか見えない人もいるかもしれないけど
(※そういえば結構な割合で後ろ向いてましたね北山氏←筆者の注釈)
『この曲のこの部分が何をしているかわかる』と思った時は前を向いた方がいい!と思った
祐
ゴスは5人でオーケストラを作っているようなもので、北山さんはそれを指揮しているような時がある
北山さんにとって指揮者は窮屈?
北
僕は全く逆
祐子さんが「こっち行くよ」って示してくれたらそれに従う
外れちゃって迷子になってバランス崩すことある
アカペラでも起きる
ここだよって言ってあげる、それは一番権利を持ってる人が雰囲気出す
ゴスは一番元気な人がやる
それを祐子さんは常にやってくれてる
祐
方向性違うかもって思って
皆さんの曲だし皆さんのやりたい方向と違ってしまわないか
アンテナは張ってるつもりだけど
北
そこに疑問は持ってない
違う方に行きたいよって出すと祐子さんが反応してそれにオーケストラも応える
普段より時間かかるけどみんな慣れてきた
祐子さんは「みんなが行きたいのはこっちでしょ」って確認してる
自分で音出さないからこそずっと同じ視座(?)から見ることができる
「俺自身が責任持たなくていいじゃん!」って思ってる
とあるドラマーのかたから聞いた話
『ベースとドラムがリズムを作ってるんじゃない
みんなここにあったら気持ちいいでしょって所に置いていくんだよ』
と言われて目から鱗がぼろぼろぼろ…
祐
「今集まるところはここだよね!」っていう方が良い音がする
札幌公演で某メンバーがテンポ後ろ気味にした
それはとても良くて付け気味にしたけど、このままいくとダレ気味になるかな?あそこで修正しようかな…と思っていたら北山さんが私の目を見て敢えて前めで歌った
北
自覚ありますw
祐
ソリストとして理想的!
60人全員に伝わらないといけないから
オーケストラってダンプカーみたいなもので…これ例え合ってるかな?
響きとか空気、呼吸で伝えられればオーケストラってすぐ伝わる
良いブレスを貰ったらちゃんと走れる
北
ハマるとスッと走れるなと
祐
コーナー曲がるとき大回りになったり
(周りの音?)ちゃんと聴けなくなると走りがちに…
若いオーケストラは走りやすい
(※ここでの『走り』はテンポ早くなってっちゃうってことね、『スッと走れる』ていうのはまた別というか…喋ってるの聞くとニュアンスわかると思うので…筆者注)
北
コントラバスのエンドピン(槍みたいなやつって呼んでたけどw)
ホールの床に沢山跡が残ってる
祐
そこ探して刺すから
北
コントラバスがゴンって弾いた時にエンドピンを伝って音が床から響いてくる
空間がリズムになって届く
伸縮について敏感についてきたら安心して自分の好きなことができる
祐
北山さんがゴスで同じことしてるからだよ
何をして欲しいか提案できるからチェロ・コントラバスの気持ちがわかる
リード歌いながら『こう来て』ができる…
今度からチェロとコントラバスは振らなくていーのかな??
北
あっち(チェロとコントラバス)行きたい…
祐
オーケストラは全員クラシックの素養があるといってもリズムは人それぞれ
一人ひとり全然違う
スタジオミュージシャンも敏感でも違う
一緒に奏でるには…
100人いれば100通り
リハーサルである程度の方針を示さないと
作品の核を捉え、もっと言うと『こういう歌詞だから…』っていうのもやりたいけど
「ドルチェな感じで」とか
北山さんがいてくれるととってもラク
北
他のメンバーとも(インスタライブ)やってみたら?
祐
ぜひ!
ゴスはソリスト5名とご一緒しているという感覚
北
嬉しい
祐
酒井さんとめちゃめちゃ喋ってるし
安岡さんも終わってから「こう思ってて〜こう聴こえて〜」って話しかけてくれて
それぞれコミュニケーション取らないとムラができるから
北山さんとは全体の話
村上さんはコンマスって言った(東京2日目)けどブレスのリードをしてくれる
これだけカラーの違う5人をまとめて…『まとめる』って言葉、本当は好きじゃないんじゃ?
その極意を訊いてみたい
酒井さんは発声が美しい
トレーニング法、聴く曲、リズムの取り方知りたい
黒沢さんは言葉がここ、お腹の底から来るから歌う時の「あなた」が深いところにある
過去の恋人に向けて言ってる(って東京1日目に言ってたらしい)
安岡さんはオーケストラと手を繋いで一緒に運ぼうとしている
手の繋ぎかた、人とのコミュニケーションの取り方知りたい
本当に5人のソリストとコンチェルタントしてる感覚
それぞれ話したいことがある
音楽の話に限らず
個別に来てる質問にも答えたいし…
村上さんといえば昔NHKの「ファイト!」っていう番組にガンジーっていうグループで出演した時の映像を録画していて楽譜に起こしたことがある(!!!)
ってところですかね。
いやーつくづく思うんですけど指揮者って人が好きじゃないとできないなと。やり方は人によるんだとも思いますけども。
ひいては音楽も…たぶん…そーなんでしょーね…(その辺のところに問題があって音楽続けられなかった奴より)
あ、あと最後の方で「『この話を聞いてから行きたかった』っていうコメントがあって嬉しい」的なこと言ってましたけども。
わたしは一回行ってからこれを聞けてよかったと思ってますよ。
その上でもう一回…行き…た……い………
コロナめえええええ_| ̄|○
あ、以上です