PURPLE DOT(別館)

超個人的備忘ログです。
不定期更新、記憶曖昧、自分にしかわからない記述多々。
ただの参考記録です、ご寛恕ください。

Spicy Sessions、リトグリかれんちゃん&miyouちゃんゲスト回の感想

2024-11-30 23:58:01 | REVIEW(G)
(初回放送:11/30)


はい。
この素敵な番組の記事、一度は書いとかないと!
と思いながら今(2024年12月末)に至ります。(他に前後編でアップしたい記事とちょっくら上げときたい記事と編集したい記事と……は?)
筆者、遅筆なもので……_| ̄|○
でも来年1月にもこの回のオンエアがあるっていうから!(言い訳)


この番組の何がいいかって、音楽そのものの旨味をたっぷり堪能できるってところ!!!
筆者はゴスペラーズのアカペラを好きになって今に至るけど、アカペラがいちばん好きだけど、それだけじゃなくて色々やってみることでできることも増えるしもともと持ってたものもますます良くなると思うのね。
ってかゴスペラーズっていうグループそのものがそんな感じのグループで、好きなジャンルは明確にあるけど、それにとらわれたくはない。ひとりひとりの音楽的な根っこの部分は全然違うし、色々やってみよう、みんなも聴いてみて、まず俺たちの歌だけじゃなくて演奏の方にも耳を傾けて、そしたら同じ曲でももっと鮮やかに聴こえてくるよ、っていう姿勢でいて。
筆者は彼等のそういう姿勢にとても好感を持っているので、アカペラでロックフェスに出たときも(自分はその場にいなかったけど)嬉しかったし、高崎音楽祭でのGBBではビッグバンドと共演することの音楽的開放感がすごかったし、逆にフルオケと共演するビルクラでは緻密且つ確かに生きている音の重なりに感激した。
他にも童謡歌ったりすごい昔の歌をアカペラにしたり逆に若者の歌をカヴァーしたり、と色々やってきたゴスペラーズの音楽的財産みたいなものがそれぞれめちゃくちゃ貯まってると思うのね。

で、黒沢氏がいまの日本の音楽番組の在り方に一石を投じる……とまでは言わない。ゴスペラーズが歌わせてもらえるなら基本どの音楽番組でもなんの歌でも嬉しい。けど、日本でもこんな番組を作れるんだ!っていうのを示したかったんだと思う。そんな番組だと思いますSpicy Sessionsは。
いやまじでこの企画乗ってくれた人達には大感謝。
もちろんS&Bことエスビー食品様(スパイス提供してくださっているので)にも!
忘れちゃいけない、乃木坂46の中西アルノちゃん。彼女の声は誤解を恐れずに言うと神様からのギフトみたいなもので、第1回の放送で初めて声を耳にしたときびっくりして。ものすごい人を惹きつける声だなと思って。んで声質だけじゃなくて歌そのものの実力もめきめきついてくるし。そりゃ白羽の矢も立ちますよ。自分の声の魅力に無自覚だったらしいけど、オファーも無茶振りも断らずに色々やってくれて感謝しかない🥹


勿論、この番組の方針に賛同して来てくれるゲストの皆様方にも。


ということで、せっかくリトグリちゃんからかれんちゃんとmiyouちゃんが来てくれるというので、記事にしてみました。
上記の通りただだらだら書いてるだけだけど、よかったらどぞ。
(よくなかったらとっくにブラウザバックしてるかwww)

(なおテレビで観られる環境になくて配信で観てるんだけど配信だとなぜか始まるの遅くてオープニングのバンドメンバーの素晴らしい演奏が切れちゃうのよねかなしみ)


MC2人の登場〜。

『ゴスペラーズの黒沢薫さん』としてだと圧倒されるらしいアルノちゃん

『乃木坂の中西アルノさん』として会うと「おお…」となる黒沢氏



ゲストをスパイスに例えると
ローリエ(ローレル)
→かれんちゃん
香りの芯
あなたがいてこそのリトグリ
クローブ
→みゆちゃん
ずしっと重み
中低音の響きがクローブ

というわけで、かれんちゃんとmiyouちゃん登場〜!!!かわいい〜!!!

まずは、ツアーで2人で歌った曲とのことで


♪Come Alive
めっちゃ良い……
元はこちら
Little Glee Monster
Come Alive
https://www.shazam.com/track/610349952?referrer=share
筆者こういう静かだけど内に闘志を燃やしてるみたいな曲好き。SONYっぽい(?)
んで、こういうほぼ洋楽みたいな曲やってもハマる。
WONDER LOVERみたいなのも好きだし!
まじでmiyouちゃんみたいな子が入って来てくれたの強いよな〜!!!
かっこよさとかわいさとが同居していて最強!!!
ハモりもめっちゃ素敵!!!

黒沢氏いわく、2声と思えないほどの倍音とのこと。
やっぱすげえな〜!!!!!!


6人で呼ぼうと思えば呼べるけど、6人で歌う場合はハーモニーを緻密に作っておかないとセッションはなかなか難しいので今回は2人。

ゴスとリトグリちゃんはデビュー前から交流あり(WAVOCのチャリティーアカペラコンサートからな!!!!!これ自慢なんだけど筆者もいたからその場に!!!!!)。
あれが2014年の、確か8月。
てことは、、、10年以上の付き合いってこと!!!早っっ

リトグリちゃんがラジオに出てるのを耳にして
黒「酒井雄二というメンバーがなんか言ってた」(なんかとはw)
からのイベント出てもらおう、って流れ。

アルノちゃん、お友達にファン(だからガオラーさんよね)が!
あとmiyouちゃんと同い年だそう。

黒「『俺たちの仕事がなくなる』って楽屋で泣いてた」
みゆ「絶対うそwww」

miyouちゃん黒沢氏相手でも物怖じしないのねwwwいいぞいいぞwww

かれんちゃん
2、3歳のころミュージカルにハマった
アニー、レミゼなど
アルノちゃんがOn my own歌ったとき観てた
アル「はずかしすぎる!!!」

J-Pop、洋楽も。

黒「いろんな曲やってるから色々できる、ひとつのジャンルだけ歌ってたら対応できない」

J-Popでは宇多田ヒカルさん
スルメ曲いっぱい
独特なメロディーラインが耳に残る

リトグリになってから影響を受けたのは
三浦大知くん
初めてパフォーマンスを観た時に衝撃を受けて
なぜあの踊りをしながらこの歌を歌えるのか……
好きな曲
ふれあうだけで
三浦大知
ふれあうだけで ~Always with you~
https://www.shazam.com/track/157990199?referrer=share
繊細に歌われる声がすきなかれんちゃん
(ほうほう、だからキタマニ且つ高い声で歌うのがお好みなのね🥰※北ソロのゲストに来た時のこと参照)

じゃそれ2nd Sessionで!
黒「キー上げるなら俺じゃない方がいいよ、ね?(アルノちゃんに投げる)」
油断してたアルノちゃんwww
+3のキーかな

細かくわけてもややこしくなるからワンコーラスずつ、大サビ

ゲストにはそんなにハモらせない
つまり

リトグリに乃木坂がハモる!

ハモり確認してるときに
軽く歌ってるところで
黒沢「うまい」
かれ「ありがとうございます(早口)」

歌ってる時にやるんかwww

次はアルノちゃんのハモり部分レクチャー。

かれ「名物だ〜」
いつも観てくれてるってこと……?!かれんちゃんなら録画してでも観てくれてそう🥹ありがたい

しかし先に言ってた旋律と違うところが出てきて

アル「変わりすぎ!!!」

おっもっと言っていいぞ(?)
もっと口出ししてもいいんだぞ(本人の目の前だと何も言えないのにテレビで観てると言いたい放題)
アルノちゃんまだまだ謙虚だからそんなこと言わないと思うけど、、

そしてかれんちゃんもハモりたい!
ハモりたい欲のある子だーいすき(*´ー`*人*´ー`*)スキスキ♡

黒沢「(アルノちゃんに)遠い目をしていつもの感じで」
(表情で歌は変わるんか???)

アルノちゃんファーストのペプさん、要求に即答してておもろすぎるwww

最後ユニゾン。

軽く練習、なかなかいいかんじ!
もう胸がいっぱいな黒沢氏(たぶん親戚のおじさん目線)(筆者は近所のオバチャン目線)

一回やったけどちょいミス?
アルノちゃんとかれんちゃんとの間にぽわぽわした空気が流れとる……
レミゼ好き同士だし仲良くなれください(土下座)


♪ふれあうだけで 〜Always with you〜
よ  す  ぎ  る
フェスでやれください
東京ドーム抑えて!早く!!!(?)
やばすぎ泣いた。゚(゚´ω`゚)゚。
思ったんだけどアルノちゃん柴咲コウさんの曲とかも合いそう!


ハモられてるかれんちゃん
みゆ「めっちゃおもしろかった」

かれ「寄り添ってハモってくれたので」

アル「かれんさんが1番でわたしが2番だったからよかった
かれんさんの残してくれた余韻に乗っかって歌えた」
相変わらずコメント神なのよ

アル「わたしが先だったらおしまいだったと思います〜〜」
いやアルノちゃん相変わらず謙遜しすぎやで!!!!!


miyouちゃんのお父様はアフリカンミュージックやってる方
お母様も音楽が好き
UA様、森山直太朗氏、あーやさん、MJ!
miyouちゃんMan In The Mirror歌ったことあんの?!?!!?!
miyouちゃんがリトグリに入ってくれてよかったよほんと

で結局やるのは
Daniel CaesarとH.E.R.のBest Partに。

H.E.R.
Best Part (feat. Daniel Caesar)
https://www.shazam.com/track/368775587?referrer=share

日本の音楽番組でやれるところここしかない!!!(えっへん)

雄大さんいける!

みゆ「サビはもりたいけどいいですか」

黒沢「俺がハモられるのやだとか言わないでしょ」

練習の時点でまじで良すぎてもうめっちゃ最高
もうユニット結成しよ!!!


♪Best Part
うおおおmellowでchillでめっちゃ良い〜〜〜酒に合う〜〜〜!!!
(歯磨いちゃったので飲めない無念)(と思ったので2回目はレモンサワーがぶ飲みしました)(?)
このくらいのレンジの黒も珍しいな
みゆちゃ、ほんと物怖じしないのな!!!すげ〜


かれ「心の底から音楽を楽しんでる!
バンドの掛け合い
2人の掛け合い最高」

みゆ「もっかいやりたい!」
(フェスやろ)

アル「お洒落な空間
黒沢さんはハイトーンのイメージだけどローの歌声も素敵
ずっと流れててほしい」

6声でばしっとハモって隙間なく歌うのもいいけど隙間だらけの音楽もいいね

黒沢氏リクエスト
えちょを3人で!!!
Little Glee Monster
ECHO
https://www.shazam.com/track/491491428?referrer=share

かれ「普段6人なので難しさはあるけど
3人にしか出せない良さが出せたら

で、なぜかアルノちゃんも?!?!!?!
そして客席も!!!
あ、「おーおおおーおおおおおお……」のとこね!!!
いーなー!!!筆者が客席にいたらバカでかい声で歌ったのにーーーーー!!!!!!


♪ECHO
miyouちゃんのリードのとこ、ハモってんの2人だよね?!?!!?!え?!?!!?!やばかったんだが?!?!!?!
黒のリードが入るのなんか不思議w
miyouちゃんのサビかっこいいー!!!!!!
いやそこ黒が上ハモなのー?!?!!?!
でもめっちゃ良い……
かれんちゃんの歌声、もう言わずもがな素晴らしい……
感動(´;ω;`)


歌い終わって
みゆ「3人で歌う曲じゃなーい!」
と言いながらも嬉しそう。

アル「一瞬でスタジアムになりました!」
またまた良いコメントするぅぅぅ

黒「歌いおわったあとはお腹が空きますから」

ということで黒沢氏の野望のひとつ、音楽とカレーの融合。
んでこのひと自分でレシピ考えるから良いんだよね。
音楽も「オレがいちばん引き立つように上手いことやってよ」じゃなくてそのうえでみんながそれぞれ良い味を出すにはって自分で考えるから、バンドメンバーの皆様は無茶振りって言っててもついてきてくれるんだと思う……

って、焼きいもチキンカレー?!
さつまいもカレーじゃなくて焼いてある、甘み+香ばしさ+スパイシーさのコントラストが良いそうな

たべてるとこ見られる方が緊張してんのかわいすぎる

雄大さん「後ろで会ってたりするけど
改めて、(かれみゆ)うめえ…」

黒沢「グループだとあまり一人一人は見えてこない面あるから
しっかりした歌い手を1人でも多く紹介したい」
グループにいるから尚更そう思うんだろうな……

アル「テレビ越しで観てた2人
お二人の歌声のパワー
振り幅すごい
曲によって色が変わるふたり、勉強させてもらってる」

みゆ「(アル)めちゃくちゃ落ち着いてる」

黒沢「そう見えるだけ
ちゃんと動揺してる」

かれ「お客さんとの距離も近い
ラフな感じで決まっていく番組初めて」

みゆ「かれんちゃんの大知くんに胸が熱かった
Daniel Caesarよかった
音楽が好きな雰囲気が漂ってるこの番組好き!」

新曲の紹介も。
Little Glee Monster
Break out of your bubble
https://www.shazam.com/track/715494387?referrer=share

ゴスでもお馴染みなとおるすくん作。

みゆ「とんでもないコーラスを作ってくれて……」

とおるすくんのコーラスにはブレスがないwww

ブルノでやるリトグリちゃん、聴いてみたいないつか(レアチケに決まってる)


アルノちゃんのソロ歌唱のコーナー。
カブトムシ!
aiko
カブトムシ
https://www.shazam.com/track/40337652?referrer=share


黒沢コーチからのレクチャー
(前にデュエットでBeauty and the beastやってたとき、美女と野獣じゃなくてどう見ても「部活のコーチ」と「生徒」だったからつい……www)
かわいらしい曲
かわいさの中にロックっぽいひずみ
のびやかに歌ってください!


♪カブトムシ
大   正   解
バンドメンバーの皆様がアルノちゃんのこと「この子の声を聴いてくれ!!!そのためなら俺たちは全力を尽くす!!!」みたいなこと思いながら演奏してるんだろうなって思うと……(※想像だけどペプさんあたりはそう思ってるよね?)
はよワンマンライブやっとくれ!!!それこそblue noteでもBillboard Liveでも!!!


といったところでおしまい。

(んでたぶん時間調整のために毎回挟まれるWonderful World、なぜかサハラ砂漠しかないwww他にも見せてくださいwww)


さて。

今回に限らず「地上波でやってくれ!」という声を複数聞いたけど、地上波とかBSとかにしちゃうとスポンサーやらなんやらの兼ね合いで厳しいんだろうな……んでそれだと30分番組とかになっちゃって、そうなると歌う曲削らなきゃだよなってなるからたぶん物足りなさを感じてしまうと思うのね。
CSならCM入らないぶんたっぷり観れるし(一挙放送のときはトイレタイムがほぼなくて焦るけど)!


まあ……一度は生で体感してみたいよなあこの番組……
とは思うんだけど、筆者はいかんせん田舎住みの融通利かない環境の人間なのでな……
あとそもそも東京自体人多すぎて怖いし赤坂とかまじで帰ってこられなくなりそうで怖いから行けない(ド偏見)

なので、前に黒沢氏が言ってたフェス、早いとこ実現させてほしいのでお願いしますだ……たぶん毎回の観覧応募者の平均とかでどういうハコを抑えたらいいかわかると思うので(?)
でもさっきドームって言ったけどこういうのはちゃんと音響の良いハコでやってほしいです(我儘放題)


とりあえず、以上ですよ。
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2016-2017の記憶 with The Gospellers

2024-11-30 23:01:59 | 雑記とか
11/30分?


ーー説明定期ーー

ふと思い立ったので、30周年を迎えるゴスペラーズの思い出的なものを若干赤裸々っぽい感じで綴っていこうかなと。
今更すぎるけど。

思い立ったのが遅いので2年ごと、毎月5、10、15、20、25日(+30日)に上げていくかんじで。

ただの自分語りですが、それでもよければどぞ。
(日付はあくまでも目安)



2016年

年を跨いで、北山氏は引き続き療養。
その間は4人で活動していくことになった。
2015年分の記事を参照のこと)
となれば、それを支えるのがファンの務めである。
当時のわたしはそう考え(他の人に強いるわけではないよ)、個人的には初めて"ゴスペラーズ橋ツアー"というものに赴くことにした。

橋ツアーは、もともとの目的は3.11で被災した土地へ、そこに住む人達へ歌を届けに行くためだったと記憶している。
会場も、坂ツアーで使うようなホールツアーよりも小さめのキャパシティのハコを選んでいたと思う。確かこの時も。
だから、その土地にお住まいの皆さんのためのはずの席を"遠征"してきたわたしのような人間が抑えてしまうことに些か抵抗感もあった。
けれどこの時は特に「いまメンバーが困っているんだから!こんな時こそ盛り上げに行かなくちゃ!」と、半ば自分に言い聞かせていた。

しかし、その"橋ツアー"が始まって1曲目でわたしは陥落してしまう。
冒頭の『星屑の街』で、早速わかりやすく泣いてしまった。
彼等を支えなければ、と思っていたのに、とんだ失態を見せてしまった自分が情けなかった。

もっと情けなかったのが『永遠に』や『ひとり』のとき。
いつもの歌とは全く異なっていたから。
ゴスペラーズの歌に必要な5本の柱、そのどれも欠けてはならないんだ……それなのに……
そんな思いが頭をよぎった瞬間怖くなったわたしは、彼等の歌に合わせて、北山氏のパートを覚えている範囲で脳内再生させた。
何をしているのかと自分でも思う。
だが、こうしないと居ても立っても居られなかった。
なにが「彼等を支えるのがファンの務め」だよ、と、心の中で何度も何度も自分に向けてダメ出しをしまくっていた。

終盤、村上氏がぽつりと
「やっぱり5人の方がいい」
と言った。
それを真っ直ぐ受け止めてしまったら今度こそ泣いてしまいそうだったから、受け止められなかった。
そんな自分も情けなかった。
だからこのとき、わたしは自分を『ゴスペラーズのファン』と名乗るのをやめた。
いちばん大変な時に、ちゃんと支えられていなかったから。

それと、また不思議なことを言われた。
その場で言われたのだったか、後日何らかの媒体で言っていたのだったかは記憶が定かではないが、村上氏が
「みんなが北山の分も込みで聴いてくれていた」
というような主旨のことを言っていたと記憶している。
なにをどうしたらそれが伝わるのか、こちらからは一切わからなかった。

あの日の帰り道、車窓から見えた景色をいまも思い出す。
街灯に照らされた川面。
これからどうなるんだろう、そんなことを考えながら、ただ見つめることしかできなかった。


3月。
ここでも5人……ではなく"4人"で出演するイベントがあった。
ここで歌ったのは『BRIDGE』。
復興支援のイベントだからということもあったと思うが、『永遠に』や『ひとり』を歌わなかった。

ゴスペラーズの他にも豪華な出演者たちが沢山いた。
しかし2024年現在、鬼籍に入ってしまった方が複数いて。
わたしが把握しているだけでも、八代亜紀さんとセルジオ・メンデスさん。
海外のミュージシャンは一期一会なのかもしれないなと思いながらも、八代亜紀さんは想像だにしなかったのでかなりショックだった。

そんなことは想像もつかなかった2016年のわたしだが、SOUL POWER SUMMITの時と同じようにメンバー以外の出演者にばかり気を取られていた。
イベント全体的には楽しかったし満足できたけれど、イベントの趣旨としてもそうだし、多種多様な出演者もいたので、北山氏も出たかっただろうな、と思った。

そしてなぜかここでまたメンバーと遭遇してしまった。
びっくりはしたものの、あの時よりはいくらか冷静になっていた。
それでもそれなりに緊張はしていたが、去っていく酒井氏の広い背中に向かって、わたしは心の中で叫んだ。
「次は、5人で!!!!!」

すると、その次に彼等が出演したイベント・音市音座にて、北山氏が復帰するという一報が駆け巡った。
確か当日に発表されたと記憶している。
遠方なのでそもそも行くのを諦めていたけれど、本当に5人になった!と思って湧き立っていた。
終演後、"5人"で並んだ写真を目にした瞬間の気持ちといったら。

それにしても北山氏は復帰した当日に1, 2, 3 for 5を歌って踊っていた、勿論ターンもしていた、と聞いてびっくりした。
復帰といってもしばらくは踊ったり激しく動いたりはしないんだろうな、と思っていたから。
北山氏に限らず、メンバーはそういう努力面について明らかにする人達ではないので想像するしかないのだが、後からちらっと聞いた話によると、少し歩いただけで何時間も意識を失っていたこともあったらしい。
詳細が不正確なのでここには具体的な数字を載せはしないが、それほどの状態から回復するまでに、いったいどれだけの努力をしてきたのだろう……そう思うと胸が潰れそうになった。


からの、ファンの集い。
ファンを名乗るのをやめたのに『ファンの集い』には行ってしまうの、いつか怒られると思う。

でもそこで、北山氏が「ただいま!」って言ってくれたから。

生きたいと思ってくれてありがとう。
歌いたいと思ってくれてありがとう。
たくさん我慢してくれてありがとう。
早く復帰するために想像もつかないほどの努力をしてくれてありがとう。
帰ってきてくれて、ありがとう。

「おかえり」
の4音にありったけの想いを詰め込んだつもりだった。
その場に赴くことのできなかった人の分まで。

それでも、しんみりとした空気で終始する人達ではない。
前からそう決めていたことなのか、このとき敢えてそうしたのかはわからないが、ファンの集いだからということもあってか笑いの比率が高めのステージだった。
もちろんそれだけではなく、彼等のこれからを届けてくれた。


ゴスペラーズ
Recycle Love
https://www.shazam.com/track/323356353?referrer=share


初めてルーパーを使った楽曲だった。
後から聞いた話だが、酒井氏曰く、北山氏がいつ復帰するかわからなかったので、もし北山氏の療養が長引いてしまったらルーパーで補完できるように曲を作ったんだそうだ。

これまでも、グループが歌い続けていくためにはどうしたら良いだろう、とメンバーひとりひとりが考えてきたのだろう。
わたしは深く考えずに
「これからもずっと5人で歌い続けていてもらいたい、いやわたしがそんなこと言わなくてもきっと歌い続けてくれる」
などと考えてしまうけれど、それは全く当たり前のことではなかったのだ。この時点で20年続いていることそのものからして「有り」「難い」ことなのだ。そういうことをちゃんと噛み締めていなかった。
個人的に、感覚がちょっと他人とズレている気がする、と思うのは、このあたりかもしれない。
だからファンなどとは到底呼べないような失礼な言動をしてしまうのかもしれない。


さて。この年は他にも、村上氏・酒井氏がJAYE公山さんとのトリオ『The J-M-S』として出演したイベントや、北山氏が仲間達と一緒にTAKE 6のクロード・マックナイトさんをお招きしたアカペラのイベント(という言い方で合っているかわからないが)などにも赴いたが、特筆すべきはやはりこれ。


高崎音楽祭・ゴスペラーズビッグバンドコンサート。
この年の苗場公演で、既にビッグバンドとのコンサートは行われていた。
前にも述べたようにわたしはJAZZもいいなと思っているので、聴いてみたいと思いつつも、橋ツアーを優先させたかったので泣く泣く諦めた。
だから高崎でそれを開催すると知って、何が何でも行かなくては!と思い、赴いた。

最高だった。
ビッグバンドのメンバーひとりひとりがスーパープレーヤーなのだろう、上質なサウンドを奏でている。そこにゴスペラーズのハーモニーが加わると、更に極上な音色がホールの中に満ちていく。それを聴く……というより「体感する」ことができて、心の底から嬉しかった。

好きなアーティストが音楽をこんなにも大切にしてくれる人達で、本当によかったと思う。


2017年

この年といえば、坂ツアー"Soul Renaissance"。
このツアーでは、個人的に5人の登場と退場の演出がわたしの心に刺さった。
5人のステージは夢の中のような出来事だけれど、さまざまな会場へ足を運び、生の歌を目の前で真摯に届けてくれることは紛れもなく現実で。
けれどもそれは決して当たり前のことではなくて。
改めて「5人で歌う」ということの尊さを噛み締めるツアーとなった。


ゴスペラーズ
angel tree
https://www.shazam.com/track/341999551?referrer=share


ちなみにこのツアーから、本間将人さん率いる新しいバンドメンバーが5人の仲間になった。
最初こそ耳が慣れないような気がしたけれど、それぞれのメンバーの技量に圧倒されてすぐ好きになった。
本間さんや坂東慧さん、佐藤雄大さんが在籍するユニット、JAM company(通称ジャムカン)のサウンドも良い。


JAM company
skyline
https://www.shazam.com/track/346058834?referrer=share


そしてツアーが終わってしばらくして、酒井氏も結婚を発表する。
やっぱり大きなツアーの後なんだ、とちょっと可笑しかった。
丁寧に言葉を紡いだ本人のコメントが、確か公式サイトに載っていたと記憶しているが、今だから言う。これだけ誠実な言葉を紡げる人から大切に想われている奥様が正直羨ましいと思った。
けれど心から祝福したいと思ったのも本当。
北山氏のことがあって、これからもしもメンバーに何かあった時(勿論何もないのがいいのだが、何もないとは絶対に言い切れないので)、近くで支えてくれる人がいてほしい、と思っていたから。
そして本人が充実したプライベートを過ごすことで、きっと歌にも良い影響があると信じているから。
(その逆を想像すると簡単かもしれない、例えば寂しかったり苦しかったりという心境の最中で楽しい曲を歌うのはつらいと思うから)

余談だが、確かこのころ、こんなスラングがあることを知った。

over the moon:通常の「嬉しい」よりも更に強い喜び、月を超えてしまうくらいとても嬉しい

歌詞の中では「for」だが、この曲は、そういうことだったのかもしれない……


ゴスペラーズ
Fly me to the disco ball
https://www.shazam.com/track/340737083?referrer=share


本人に訊くのは野暮の極みなので、やめておくことにする。


11月、黒沢氏がカレーと音楽の融合したイベント"Spice for Lovers"を開催した。
スパイシーなカレーが食べられて、良い音楽も聴けて。個人的にはとても楽しいイベントだった。
2024年のいま思うと、このイベントがCSのTBSチャンネルでやっている『Spicy Sessions』の源流になっているのではないか……と思った。
なので改めて記事にしようと思うが、番組のフェスのような形でこのイベントが復活できたらいいな、と密かに願っている。


次回へつづく。
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2014-2015の記憶 with The Gospellers

2024-11-25 23:23:05 | 雑記とか
11/25分

ーー説明定期ーー

ふと思い立ったので、30周年を迎えるゴスペラーズの思い出的なものを若干赤裸々っぽい感じで綴っていこうかなと。
今更すぎるけど。

思い立ったのが遅いので2年ごと、毎月5、10、15、20、25日(+30日)に上げていくかんじで。

ただの自分語りですがそれでもよければ。
(日付は目安)



2014年

8月、平泉で彼等の歌を聴いた。
世界遺産に響きわたる彼等の声。既に何箇所か他の場所でも行っていたが、確かいずれも西日本。それが平泉でも行われるというので一にも二にもなく馳せ参じたのだった。
そういえば、野外で彼等の歌を聴くのは初めてだった。
当日は生憎の天気で地面もぬかるんではいたものの、本番だけは雨が降らなかった。
そしてその本番も心の底から楽しかった。

なぜだか本当に嬉しくて、『またすぐ5人に会いたいな』と思いながらも、新幹線に乗るため駅へ向かった。
そうしたら、本当に帰りがけの5人とバンドメンバーの皆さんに遭遇した。

「さっき『またすぐ会いたい』って思ったけど、そういう意味じゃないよー!」
と思った。
同じ場所に立っていることからして畏れ多すぎた。

Cairnsとハイタッチ会に行ったのに?
いや、行ったからこそそう思う。
わたしにとって彼等は蟻から見たエベレスト、いやそれよりも遥かに大きくて、同じ地面に立つことだけでも畏れ多い存在だということを、Cairnsとハイタッチ会でこれでもかというほど思い知ったのだ。
その前に、Cairnsとハイタッチ会では前もって5人の目の前、本当の意味での目の前に立つことになるのがわかっていたので最低限の心の準備はしたつもりだった。
というより、それらの時にさえ心の準備ができているとは言えなかった。実際に彼等の"本当の目の前"に行ったら何もかも吹き飛んでしまって、全くもって周りが見えていなかったのである。
そんな人間が彼等を突然目にしてしまったらどうなるかは言うまでもない、と思う。
彼等の姿に思わず叫んでしまいそうになったが、場所は駅のホーム、公共の場である。言うまでもなく、他にも沢山の利用客がいる。無駄に騒いでしまったら「ゴスペラーズのファンはマナーが悪い」という烙印を押されかねない。その前にメンバーから嫌がられるに違いない。
なんとかこらえた。はず。
新幹線を降りて、震えが止まらないことに気付いた。
それでも、自分の中では大切な思い出になっているのは確か。


そのあと迎えた坂ツアー"ハモれメロス"も本当に楽しくて、個人的にもっともっと沢山観たかった、せめてあと一回行きたかった、と思った。
誤解のないように記しておくが、基本的にどのライヴも楽しくて「また行きたい、もう一度観たい」と思っている。
しかし"ハモれメロス"は個人的に初めての完全シアトリカル形式で、そのお芝居とショーの部分とが渾然一体となっているのがとても好きだった。
WOWOWの放送も何度も繰り返し観たし、そのあと出たDVDも何度も何度も観た。
踊りがある曲を覚えるのがとても苦手なのだが、覚えてしまった。特に『太陽の5人』。


ゴスペラーズ
太陽の5人
https://www.shazam.com/track/114004951?referrer=share


前々から、時が経っても良いものは良いのだと彼等に教えられてきたけれど、このハモれメロスはその集大成なのだと思った。
そして、新しい彼等の曲も等しく愛せるのだと。


ゴスペラーズ
HIT ME
https://www.shazam.com/track/158240754?referrer=share


新しい曲といえば、現時点でこのツアーでしか披露していない『どしゃ降り'64』と『哀しきフォーシーズン』の音源化も密かに待っている。可能性はほぼなさそうだが。


そして"ハモメロ"の興奮も冷めやらぬまま、彼等は20周年ツアー"G20"へ突入する。
この間ハモメロが終わったばかりなのに!
実は12月のうちに一度G20に赴いている。なぜなら15周年秋冬アリーナ公演でしかラブマ様が出てこなかったから。
見た目がすっかり変わってしまってびっくりした。でも、10年ぶりにようやくお目にかかれて嬉しかった。
けれど「10年ぶり」だなんて、言葉にするとなんだかいまひとつピンとこない。
彼等のことになると時間の感覚がおかしくなる。先で述べたように5人がどの楽曲も等しく愛せるものにしてくれているし、ずっと素敵なままでいてくれているからなのだろう。

それにしても、いったいどうやったらこんなに盛り沢山の内容のライヴを、それも短期間に2種類もできるのだろうと思った。
それは彼等が、彼等の披露する楽曲を聴く人達のことを一番に考えてくれているからに違いない。
どうやったら「楽しかった」と笑顔で帰ってもらえるか、それを一番に考えてくれるから、さまざまなことをきっと度外視して楽しませてくれるのだと思う。
彼等のそんな心意気こそが、わたしは好きなのだ。



2015年

冒頭はちょっと本題から逸れて、自分自身の話。
この頃から、ふとしたきっかけでアカペラを実際にやってみた。
5人から見たらもう100周くらい(もっとかな)遅れだと思うけれど。
でも、生意気にも人前で披露する機会があった。
あるときは自分の中で割とうまくいった気がする。こんな自分でもこれほど達成感のある経験ができるなんて、と。
側で聴いていたら拙かったと思うし、失敗も確実にあったのだけれど。
そしたらそのあとメンバーを見かけた……ように見えただけかもしれない。ハイテンションになりすぎておかしくなったのかもしれない。
だけどいろいろあって長くは続かなかった。
わたしはいつもこうだ。
ほんのちょっとでも思い通りにいかなくなると、ちょっとでも躓くと、もう全てに絶望して投げ出してしまう。
ゴスの5人が20年も同じグループでいるというのに、なんとも情けないことだ、と、輪をかけて自分に幻滅していた。
5人のことは大好きだけれど、いや、5人が本当に素晴らしい人達だからこそ、それを応援する存在の自分はどうなのか?もっと立派な人間にならなければならないのではないか?と思っていたのだが。
そういう立派な人間が「わたしはゴスペラーズのファンなんです」と言えば「あなたみたいな人がファンであるなら本当に素晴らしいアーティストなんだね」と思ってもらえるから5人にも興味が湧いて、またファンが増えて……そんな好循環を夢見ていた。
でも現実の自分はそんな存在とは程遠く、それを思うたびに情けない気持ちになるのだった…………



本題に戻ろう。
引き続き坂ツアー"G20"。
2014年分で述べたとおり、わたしは前回の周年ライヴでラブマ様にお目にかかれなかったことをある意味根に持っていた。だから、それまでにも増して彼等に会いに行った。
あくまでも自分の中で、である。行った人は二桁回数などザラなのだろう。そこを較べる気は全くない。
自分が目一杯楽しめればいいのだ。
(念のため注釈、周りを困らせない程度に、である)


ゴスペラーズ
SING!!!!!
https://www.shazam.com/track/134034135?referrer=share


本当に楽しかった。
5人の音楽を心から楽しんでいる時の自分が本当のわたしなのだ、と思った。
ある公演で、また不思議な体験をした。
『この空間に満ちているのは愛だな』
『5人は家族とか友達とかではないけどそれくらい大切だな』
そんなことをぼんやりと頭に浮かべながらライヴを満喫していた。
そうしたら、北山氏が最後のMCでそれぞれその言葉を口にしてびっくりした。
偶然だと思うけれど。


WAVOCのアカペラコンサートの直後、北山氏も結婚すると発表。
やはり大きなツアーのあとに発表するのだなあと思って笑った。


そこからSOUL POWER SUMMITを経て、ソロ活動をするメンバーもいた。


安岡氏のお渡し会。
ステージ上の安岡氏は、天使で小悪魔だった。
一人一人ちょっとずつ喋る時間があって、いい加減肝を据えたわたしはそこで生意気なことを言ってしまった……それはここでは割愛。
あとこれは時効だと思うので言っていいかな、Luzって、安岡氏が大切にしていた存在のことなのでは?
いや、いまも安岡氏の心の中に在り続けている、か。


安岡優
Luz
https://www.shazam.com/track/293276538?referrer=share


黒沢氏のソロライヴも楽しかった。
そういえばこの時のドレスコードが青だった記憶。
今後黒沢氏ソロの何かで青いものを身に着ける人達だらけ、ということはなさそうなので、そういう意味でも貴重(敢えて他のメンバーカラーの色を指定してもいいけど)。
ソロライヴの見せ方も手慣れているというか『自分がどんな風に見られているか』をちゃんと把握しているからこそできるステージなのだと思った。


黒沢薫
LOVE LIFE
https://www.shazam.com/track/112076436?referrer=share


いま思えば、2人とも、このときどれくらいのことを知らされていたんだろう………。
何も知らないわたしは純粋に楽しんでいた。


そんなときに飛び込んできた、あの一報……


北山氏、療養。


わたしはあまりにもショックなことが起きると、心のバランスを取るためになぜか笑ってしまうらしい。
気付いたら、笑っていた。
いや、顔が引き攣っていただけだったのかもしれない。
「いやいや……なんかの冗談でしょ?」
と。

冗談などではなかった。

その何日か後にFNS歌謡祭にグループとして出演した際、リアルタイムで観ていたはずだったのに、何を歌ったのかの記憶がない。
確か、歌う前に司会の方(軽部さんだったような)がその『三文字の病名』を口にしたから、あとは何も頭に入ってこなかった。

無事に終わったんだというし、良い方なら大丈夫だというし、とはいえ場所が場所だし、流石にわたしの周りにそんなことになった人はいなかったから、全くもってなにもわからなかった。

でも、わたしが泣いていてはいけない、と思った。
所謂きたやまにあの皆さんはもっと泣きたいだろうし、北山氏のお身内の皆様……特に奥様はもっともっと。
ここから何年か経ったあるとき、とある番組で奥様がぽろっと当時の壮絶な覚悟のようなものが垣間見える一言をこぼしていて、表に見える部分ではそんなもの全く見せなかったけれど、心の中では……
いや、わたしがいくら想像してもその心の内を表しきることは不可能だと思うので、言葉にするのをやめておく。
例えばの話だが、わたしが奥様の立場だったらきっと堪えられなかったと思う。そんな状況でも光を見つけ出そうとすることのできるあのかたが奥様で、本当に本当によかったと思っている。

そして恐らく、メンバーも……
彼等も決して口には出さなかったけれど、それぞれ思っていたことはあっただろう。
つい最近(2024年)安岡氏がラジオでその時の率直な気持ちを語っていたが、わたしにはここにその気持ちを載せる勇気がないのでやめておく。
そして彼等は、しばらく4人で活動を続けることになる……


ゴスペラーズ
金色の翼
https://www.shazam.com/track/40169999?referrer=share



次回へつづく。
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2012-2013の記憶 with The Gospellers

2024-11-20 23:38:24 | 雑記とか
11/20分?


ーー説明定期ーー

ふと思い立ったので、30周年を迎えるゴスペラーズの思い出的なものを若干赤裸々っぽい感じで綴っていこうかなと。
今更すぎるけど。

思い立ったのが遅いので2年ごと、毎月5、10、15、20、25日(+30日)に上げていくかんじで。

ただの自分語りですがそれでもよければどぞ。
(需要があるとは思えないので日付は目安)



2012年


年またぎで行われていたツアー"ハモリズム"、年が明けた公演にも参加していた。今年こそ良い年にするぞ、という願いが込められていた。


北山氏のソロライブにも赴いた。
このとき大きな勘違いをしていたのだが(今年2月に行った時の記事を読めばわかる、かもしれない?)、それでもそれなりに楽しく過ごせた。
そういえばこのときもReMEMBERを歌っていた。
わたしは切ない曲の方が好みなので、キャンドルフラワーの音源化も待っている。ついでに……いや、これは覚えていれば後ほど。


SOUL POWER SUMMITで披露された新曲が心底最高だった。


ゴスペラーズ
ギリギリSHOUT!!
https://www.shazam.com/track/155116500?referrer=share


など、思い出はさまざまあるが、特筆すべきなのは9月にあったファンの集い in Cairnsだ。
ここに記事はあるが、改めて当時の反省。

順序があべこべだが、この時のライヴ……というより"DINNER PARTY"について。
このとき初披露のシングル曲も、実際に歌っているのを目の当たりにして一瞬で好きになった。


ゴスペラーズ
STEP!
https://www.shazam.com/track/71502409?referrer=share


ライヴ中は、楽しい時間だった。
Cairnsだからこそできたこともあって、それぞれ良い体験だった。ちょっとした心残りはあって、生きているうちに再訪しなくては、と思ってはいるが。

しかしわたしには、特大の心残りがあった。
それは他でもない写真撮影のとき。

先に、その前置きの話。
写真撮影は到着したその日のうちに行われたのだが、なぜか飛行機が苦手になってしまったわたしは離陸時に具合が悪くなり(日本人クルーの方がいて助かった、お礼の手紙でも書けばよかった)、着陸時には機体が揺れすぎて「5人に会うために飛行機に乗ったのにそのせいで5人に会う前に命を落とさなくちゃいけないの?!」と思った。でもそこまでパニックになっているようにも思えなかった。飛行機に乗り慣れている人たちはあれも慣れっこなのだろうか……。
結果的には無事に着陸できたが、ますます飛行機への苦手意識は高まってしまった。
思えばそれ以降、飛行機には乗っていない。
乗る機会もないし乗りたいとも思わない。

そして着陸後、どこからともなく聞こえてきた
「写真撮影も最後の方は流れ作業みたいだったよね〜笑笑」
という誰かの声が耳に残っていたのだった。
そんな呪いのような言葉、気に留めなければよかったのに。

そんな状況から写真撮影に向かったのである。
しかも慣れない夜中のフライトで寝不足。
海外集いに慣れているであろう人たちは、あらゆる面で余裕そうだった。そんな人たちからしたら自分なんてただのモブ(ライヴ中もモブだけど)。
生来わたしは引っ込み思案で、5人がうまいこと客席側を盛り上げてくれるからライヴ中は楽しく振る舞えるけれど、本来は隅っこでじめっと目立たず生きているのだ。
そんな人間が5人の前に立つ資格など、そもそもあっただろうか。
迷いに迷いながらも申し込みしたのは自分なのに、そんなところから戸惑っていた。

そうこうしているうちに自分のグループの順番がきた。待たされた廊下ではなぜか冷房がこれでもかという勢いで効いていて、せっかく心を奮い立たせても、大理石の上のチョコレートのようにそのすぐ端から凝固していくようだった。

そして目に入った5人の姿。
なぜか
「向こうは5人だけどこっちは1人だな……
5対1って敵うわけないじゃん!」
と思ってしまっていた。

思えば自分の中で、5人の存在というものが果てしなく大きくて。
自分の心を解放できる場所に居ることができるのは、彼等のおかげなわけで。
途轍もなく大きな存在の5人の前でどうしたらいいのか、わからなくなってしまっていた。
別に『私はマニの中のマニなんだから丁重に扱ってよね』みたいなことを言いにきた訳ではない。
報われない時からずっと支え続けてきた訳でもない。
何の取り柄もない。
そんな自分が5人の前に行っても、5人は嬉しくなんかないだろうに。
そんなことを思ってしまっていた。

そんなわたしの目の前に、最初にやってきたのは北山氏。
握手をした瞬間、自分の手の冷たさが北山氏に伝わっていってしまうのを感じて申し訳なく思った。
ちなみに北山氏の握手は力強かったと記憶している。(後に続く安岡氏、村上氏、黒沢氏はソフトな握手だった)
昔とある英語教師のかたが「欧米人の握手は強いもの。弱く握ると失礼になるから強く握り返しなさい」と言っていたのを思い出したので、北山氏もそういうことなのだろうと思って強く握り返そうと思ったのに、力が入らなかった。

また、この場に来るまでに他の人たちと喋ったとき「握手のときメンバーと目を合わせなさい!じゃなきゃ来た意味ないんだから!」というようなことを言う人もいたなと思って顔を見るが、緊張しすぎて何も考えられない。
一応目は合っていたと思うが、焦点ってどこだっけ?状態。
これならステージ上から見てくれている方がよほど緊張しない(緊張することはするけれど)。
やはりわたしはこんな場に相応しくない人間なのだ、と思った。

そして最後に現れた酒井氏が、ペンダントを持っているのが視界に入った。
その瞬間、空港で聞こえた呪いの言葉を思い出してしまい、早く終わらせたいのだろうと思ったわたしは目を合わせることも忘れて頭を下げた。
安岡氏から「写真撮るよー」というような意味のことを(具体的に何と言われたのかはっきりと記憶にない)言われるまで頭を下げたままだったと思う……このあたり、頭がぼんやりしてあまり覚えていない。
たぶん相当困惑しただろう。
そのまま写真撮影になったが、そこでも失礼極まりなかった。
そして酒井氏とは握手をしそびれたことに後から気付いて落ち込んだ。

本当は、東北を想ってくれてありがとうだとか、ゴスペラーズのことがずっと大好きなのだとかいうことを5人に向かって伝えたかったのに、言えなかった。

もっとちゃんと周りが見えていたなら。
わたしはこうしたいんだ、と、ちゃんと主張できていたなら。

タラレバなんて意味がないことはわかっているにも関わらず、それももうあといつ行けるかわからないというのに、やり直したい、とばかり思っていた。

Cairnsにまで行っておきながら、ここまで心残りばかりだったのはわたしくらいなものなのだろう、きっと。
このとき残したはずのものは、いま手元に見当たらない。


でもその固まっていた後悔は、ほどなくして解れた。

11月、ハイタッチ会があった。

公開リハーサルも見ることができたし、こっちの方が一瞬で終わってそこまで緊張しなかったし、5人全員とハイタッチできたし、正直自分の性に合っていた。
なにより、5人と対峙するとき彼等の曲が流れていた。
緊張しても彼等の曲がそこにあれば緊張に勝てるのではないかと思っていたが、正解だった。
これがあるとわかっていれば、Cairnsに行く必要はなかったのではないか……
とも思ったが、Cairnsに行ったことそのものは大切な思い出なのも確かだ。



2013年


アルバム『STEP FOR FIVE』を引っ提げて行われた坂ツアー"FOR FIVE"。
そこで披露されたこの曲で、改めて彼等の想いが伝わってきた。


ゴスペラーズ
BRIDGE
https://www.shazam.com/track/53942756?referrer=share


この歌詞の端々に、彼等の想いが込められている。
「また」という言葉を複数回使っている。「なんどもなんども」という言葉も。
だから「また次がある」と思わせてくれる。

彼等は積極的に全国のさまざまな場所へ来てくれて、そしてこれからも未踏の地へ赴こうとしてくれる。
恐らく彼等は、彼等の曲を愛してくれる人すべてに会いに行こうとしてくれている。それも一度行けばもうノルマ達成、ではなく、行ける限り二度三度……と。
「こんなところにも来てくれるんだ」
と思わせてくれる。また来ようとしてくれる、そしてそれも嘘じゃないんだ、と。
(来ようとしてくれているアーティストは他にも多数いるのだとは思うが)
他の都市に興行を持っていかれがちな地方在住だから、その気持ちが嬉しい。
3.11のような、いや、そこまでいかずとも、例えばこの国のどこかに困難が訪れたら、そこへ心を寄せてくれるグループなのだ。
好きになったのが本当に素敵な人達で掛け値無しに嬉しい、と思った。



しかしその後、転職したらえらい目に遭った。
同年のツアー"ハモ騒動"のことを思い出そうとするとその記憶もくっついてきてしまうので、ここでは言及を避けておく。





一応、次回へつづく。
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2010-2011の記憶 with The Gospellers

2024-11-15 23:23:26 | 雑記とか
11/15分?


ーー説明定期ーー

ふと思い立ったので、30周年を迎えるゴスペラーズの思い出的なものを若干赤裸々っぽい感じで綴っていこうかなと。
今更すぎるけど。

思い立ったのが遅いので2年ごと、毎月5、10、15、20、25日(+30日)に上げていくかんじで。

ただの自分語りですがそれでもよければどぞ。
(というより需要なさそうだし日にちは目安です)



2010年

この年もやはり、前の数年同様あまり記憶がない。
能天気に過ごしていたのだろう、いま思えば。

この年といえばこの曲、だろうか。


ゴスペラーズ
いろは2010
https://www.shazam.com/track/114000345?referrer=share


その存在を知って以来、JAZZもいいなと密かに思っていて聴いている時期もちょっとだけあったのでこの取り合わせは非常に嬉しかった。

年末からスタートするのが恒例のようになってきたツアー、この時も全都道府県ではなく行く所が限られてはいたものの馳せ参じることにした。

坂ツアー"ハモリ倶楽部 響"。
5人がホストクラブ……ではないけれど、お客さんの歌にハモってくれるお店。
そのシチュエーションだけでも憧れた。
本当にそんなお店が存在したら、一体いくら払わなくてはならないのかわからないほどだが。





2011年

昨年末にも観に行った"ハモリ倶楽部 響"。
2月にも観て楽しい時間を過ごした。
プライベートでも楽しいことがいろいろあって、これからも楽しく過ごしていくんだろうなと思っていた。
しかしそのすぐ後にとんでもないことが起きるだなんて、この時は想像すらしていなかった。



3月のことは思い出せるけれど、ここにその時の思い出のようなものを書きたくはない。
なくしたものが大きすぎるから。
ちなみにわたしはそのときのことを「3.11」と表記するのだが、その理由は困難が起きたのは地震だけではないから。
というのもあるし「しんさい」という言葉をあまり口にしたくないから。
しかしながら、3月11日に生まれた人達にはなんの罪もない。
むしろその日に生まれた人達には、自分達のお誕生日はそれはそれでちゃんと祝ってほしいと思う。
わたしも自分の誕生日が突然「誰かにとっての忘れられない日」になってしまったし、今年からは元日だって「あの日」になったのだから。



書けることといえば……
6月にあったファンの集い。
仙台だけ無料にするとのお達しがあった。
楽しい時間を過ごしていたが、終盤。
メンバーからそれぞれの想いを言葉にしてくれた。
村上氏の言葉をここに再掲する。
「僕達と僕達の歌は、皆さんと共に寄り添っています。」
このとき最後に披露したのがこの曲。


ゴスペラーズ
Full of Love
https://www.shazam.com/track/40528394?referrer=share


このときの5人の歌声。
心そのものを届けてくれているようで、5人とも「ちゃんと寄り添ってるからね」と歌で伝えてくれているようで。
うまく言い表しきれないが、それまでの中で一番泣きそうになった。
でも、ここにはきっと自分よりつらい人達がいる。だからわたしが泣いてしまってはいけない。
そう思って泣かないように、せめて目から涙を零さないようにと必死だった。
だから、終盤は溜まった涙で視界が滲んだ。


その前後、SOUL POWERでチャリティーソングをリリースした。

SOUL POWER ALLSTARS
WE GOT SOUL POWER
https://www.shazam.com/track/281832607?referrer=share


しかしわたしは、SOUL POWER SUMMITの5人の出番のときに歌ったこちらに感銘を受けた。


ゴスペラーズ
Lean on me
https://www.shazam.com/track/46900908?referrer=share


このときは他のミュージシャンも交えて歌っていたが、やはり彼等の心をそのまま伝えてくれるものだった。
この曲でなりきりをしてくれたのも嬉しかった。


そしてゴスペラーズとしても、チャリティーの曲を発表したのだった。


ゴスペラーズ
BRIDGE
https://www.shazam.com/track/53942756?referrer=share


そして最新アルバムと同タイトルのツアー
ハモリズム
が始まる。
開幕して1曲目がこれだった。


ゴスペラーズ
NEVER STOP
https://www.shazam.com/track/53546941?referrer=share


何があっても歌い続ける。
5月のリリースだったが、この曲がこのタイミングで出たのも何かの縁なのかもしれない。
思えば、彼等が「何があっても歌い続ける」のは、どこかに彼等の歌を待っている人がいるからなのだろう。
このときのセットリストにはBRIDGEは勿論、前述のLean on meも入っていた。
Lean on meはやはりなりきりがあった。
「ともに ともに You can lean on me これからずっと」
SOUL POWER SUMMITの際は英語だったけれど、ツアーでは「ともに」という言葉を加えて。

わたしが言葉にしようとしても的確に表現できているとは思えないが、ゴスペラーズの5人は本当に本当に東北を想ってくれている。
彼等の言葉で、態度で、歌で、その気持ちが本物なのだと伝わってくる。
本当に素敵な人達。
そんな人達を好きになれて本当によかった。
とんでもないことが起きた年ではあったが、それを改めて実感できたことは、よかったのかもしれない。



うまいこと締まらないが、次回へつづく。
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