11/5分?いや10/30があったじゃん……
ーー説明定期ーー
ふと思い立ったので、30周年を迎えるゴスペラーズの思い出的なものを若干赤裸々っぽい感じで綴っていこうかなと。
今更すぎるけど。
思い立ったのが遅いので2年ごと、毎月5、10、15、20、25日に上げていくかんじで。
と思っていたけど30日もあったねと思ったけどいろいろあってズレてるから目安ってことで(?)
ただの自分語り、しかも既にここで出ている話ばかりになる可能性が大きいですがそれでもよければどぞ。
2004年
とうとう完全に5人にのめりこんでしまったわたし。
ちょうどFeel'n soulで「初の全都道府県ツアーやるよ〜!」と言っていたので、これはわたしが行くしかないと思ってファンクラブにも入会した。
そういえば当時の会員証、いつだか忘れたけど何かの雑誌に『個性的なファンクラブ会員証』みたいなページがあってそれで見たんだ。運転免許証をモチーフに作られていて「合わせ技一本!」とか書いてあるのが確かに面白かった。何年前に見たのか忘れたけれど。
それが手元にきて「これがそうなんだ」と嬉しくもあり、「顔写真を貼ってください」の記述に「ずっと同じ顔写真を貼っておくの?」とちょっと戸惑いもあり。
とにかく当時の自分としては【一つのツアーにつき1回の"讃歌"】をモットーにしよう、と思っていた。
そう、ライヴに参加することを『"讃歌"する』と"ゴスマニ"の皆さんが呼んでいることは既に知っていた。ファンサイトを巡ってどこからか身に付いた知識だった。
【一度もライヴに"讃歌"したことのない自分はまだ『ゴスペラーズのファン』だなんて自称してはいけない】
と思い込んでいた。
ゴスペラーズ坂ツアー2004 "号泣"。
全59本の全国ツアーのうち1/59。
無事チケットを手にして赴いた会場で、わたしはやっと彼等に『出会った』。
一対一で対面したわけではないが、ここは『出会った』と言わせてほしい。
埼玉スタジアムで目にしてはいたものの、遠目だったし聴いたのも君が代だけだったので尚更そう思った。
正直な話、始まってすぐは目の前にいる人達が本当に本物のゴスペラーズなんだということに対する実感が湧かなかった。
緊張していたこともあり、実は先にセットリストを調べていたが、それでも舞い上がりまくっていた。
この日個人的に特筆すべき曲のひとつだと思ったのが、『讃歌』。
ゴスペラーズ
讃歌(Live)
https://www.shazam.com/track/114015689?referrer=share
(諸事情により貼るのはこちら)
度肝を抜かれるとはまさにあのことだった。
『アカペラ街』は未見だった。CD音源しか知らなかった。
だからこの曲の冒頭の「まるで祈るように」のくだりを初めて聴いた瞬間、心の底から驚いた。
そのとき、不思議な感覚に襲われた。
客席側は誰も声を発していないはずなのに「すごい」と思っているのが伝わってきたから。
わたしの感覚が変と言われればそれまでだし、実際にこんな感覚になったのは今のところこの時だけなので説得力も何もないが、この時の不思議な感覚が何なのか知りたくて、また彼等のライヴに行きたい、と思った。
ともかく、『わたしが初めて生で聴いた"ゴスペラーズの持ち歌"としてのアカペラ』は『讃歌』になった。
なったからこそ、実際に本物の讃歌を耳にしたときの物凄い体験が途轍もなく気高く思えて、その言葉を動詞として使うのは失礼だと思った。
なので今後も使うつもりはない。
使わないことを強いるつもりもないけど。
もうひとつ特筆すべきなのは、永遠に。
これも事前に知ってしまっていたが、マイクオフで歌うのだ、とのこと。
そしてその瞬間がやってきた。
ゴスペラーズ
永遠に -unplugged live version-
https://www.shazam.com/track/40735322?referrer=share
目の前で繰り広げられることは紛れもなく本物で、5人の声が空気だけを介して自分自身に届くという体験。
それを目の前の一人一人に届けようとする彼等の気概。
自分にとって初めての彼等のライヴの、最後の最後にこんなことをやられてしまったからには、それまで以上に好きにならずにはいられなかった。
2005年
メジャーデビュー10周年記念。
本当の記念日は2004年だが、記念ツアーをやるので来てね、その中には日本武道館公演もあるよ、というお知らせがあったので、やはりそれも行きたいな、と思ってチケットを応募したら運良く取れたので日本武道館へ赴いた。
武道館へ行くのは初めてだった。
この時は360°、バックスタンドも客席になっていたので、自分の反対側からも飛んでくる拍手、手拍子、そして歓声に自分も奮い立たされ、両手が痛くなるほど夢中で拍手や手拍子を続けた。
特に驚いたのがこの2曲。
ゴスペラーズ
LOVE MACHINE
https://www.shazam.com/track/113140837?referrer=share
ゴスペラーズ
FIVE KEYS
https://www.shazam.com/track/114015687?referrer=share
その日は興奮して全く寝付けなかった。
そんなことも、自分の中では生まれて初めてだった。
副産物?として、ラブマ様にも惚れてしまった。
正体を隠して暗躍するヒーローって必殺仕事人みたいでかっこいいって思ってしまったから、かもしれない。
そこから彼等は数ヶ月にわたるお休み期間に入る……
とはいえ全員完全オフということではなく、ソロ活動を始めた人、インプットに勤しんだ人、本当に完全オフにした人などそれぞれのようだった。
その中で安岡氏が結婚を発表したのはびっくりしたけれど。
酒井氏か誰かが「この機会にみんなもいろいろ世界を広げてみるといいよ」という意味合いの事を何かで言っていたような気がするのは記憶違いだろうか。
レギュラーラジオは引き続きやっていたので(ただメンバー1人1ヶ月ずつ交代だったかな)そちらがあったからか寂しくなかったし、むしろそれまでを取り戻す勢いで関連書籍を読んだりファンサイトを巡ったりした。
5人が再結集して、年末の会津若松公演。
橋ツアーの今のスタイルに近いコンセプトだったんだと思う。
坂ツアーでは行かないような街へ赴く、という方針だったから。
またまた緊張していた自分だったけれど、ある曲でその緊張から解き放たれた。
久保田利伸
Dance If You Want It
https://www.shazam.com/track/112281559?referrer=share
(諸事情により御本家のもの)
みんなが手拍子してるから、とかじゃなくて、自分の心の赴くままに体動かせばいいじゃん、と言われているようで、それならその通りにさせてもらおうと思って、それ以降好き勝手にさせてもらった。
勿論、周りの人達が嫌な気持ちになっては元も子もないので、その辺りは気遣っていたつもりだったが至っていなかったらごめんなさい……
終演後、放心状態になっていたので全く気付かなかったが、このときなぜかお見送りしていいよ的なアナウンスが流れていたのか、その時の同行者が「早く行こうよ」とわたしを外へ連れ出した。
するとかなりの人集り。
わたしはライヴ中のことだけで胸がいっぱいになっていたので、舞台を降りて私服になった彼等のことはむしろ見てはいけないと思っていた。
季節は12月である。わたしは寒空の下で立っていたら具合が悪くなった、ということにして隠れた。
他人から見たら「なんて勿体無い」と思われるのかもしれない。
でも素晴らしいステージだと思ったらそれはその場で"返す"べきで(でも感想のお手紙を後から出す等はいいと思うよ)、そのために来たのであって、そのことに自分なりの全力を尽くしたからそれで充分だと思ったし、こういったことをメンバー全員が喜ぶのか、喜ばない人が1人でもいたらそれはその人にとって嫌な思い出になるのではないか、と思ったから。
アナウンスしていたくらいだから全員よかったのかもしれないけれど、個人的にはそんな感じ。
周りに流されることなく、自分がちゃんとこうだと思ったことを貫こう、と。
……で、これからもそういうスタンスでいようと密かに心に誓っていた。
次回へつづく。はず。
ーー説明定期ーー
ふと思い立ったので、30周年を迎えるゴスペラーズの思い出的なものを若干赤裸々っぽい感じで綴っていこうかなと。
今更すぎるけど。
思い立ったのが遅いので2年ごと、毎月5、10、15、20、25日に上げていくかんじで。
と思っていたけど30日もあったねと思ったけどいろいろあってズレてるから目安ってことで(?)
ただの自分語り、しかも既にここで出ている話ばかりになる可能性が大きいですがそれでもよければどぞ。
2004年
とうとう完全に5人にのめりこんでしまったわたし。
ちょうどFeel'n soulで「初の全都道府県ツアーやるよ〜!」と言っていたので、これはわたしが行くしかないと思ってファンクラブにも入会した。
そういえば当時の会員証、いつだか忘れたけど何かの雑誌に『個性的なファンクラブ会員証』みたいなページがあってそれで見たんだ。運転免許証をモチーフに作られていて「合わせ技一本!」とか書いてあるのが確かに面白かった。何年前に見たのか忘れたけれど。
それが手元にきて「これがそうなんだ」と嬉しくもあり、「顔写真を貼ってください」の記述に「ずっと同じ顔写真を貼っておくの?」とちょっと戸惑いもあり。
とにかく当時の自分としては【一つのツアーにつき1回の"讃歌"】をモットーにしよう、と思っていた。
そう、ライヴに参加することを『"讃歌"する』と"ゴスマニ"の皆さんが呼んでいることは既に知っていた。ファンサイトを巡ってどこからか身に付いた知識だった。
【一度もライヴに"讃歌"したことのない自分はまだ『ゴスペラーズのファン』だなんて自称してはいけない】
と思い込んでいた。
ゴスペラーズ坂ツアー2004 "号泣"。
全59本の全国ツアーのうち1/59。
無事チケットを手にして赴いた会場で、わたしはやっと彼等に『出会った』。
一対一で対面したわけではないが、ここは『出会った』と言わせてほしい。
埼玉スタジアムで目にしてはいたものの、遠目だったし聴いたのも君が代だけだったので尚更そう思った。
正直な話、始まってすぐは目の前にいる人達が本当に本物のゴスペラーズなんだということに対する実感が湧かなかった。
緊張していたこともあり、実は先にセットリストを調べていたが、それでも舞い上がりまくっていた。
この日個人的に特筆すべき曲のひとつだと思ったのが、『讃歌』。
ゴスペラーズ
讃歌(Live)
https://www.shazam.com/track/114015689?referrer=share
(諸事情により貼るのはこちら)
度肝を抜かれるとはまさにあのことだった。
『アカペラ街』は未見だった。CD音源しか知らなかった。
だからこの曲の冒頭の「まるで祈るように」のくだりを初めて聴いた瞬間、心の底から驚いた。
そのとき、不思議な感覚に襲われた。
客席側は誰も声を発していないはずなのに「すごい」と思っているのが伝わってきたから。
わたしの感覚が変と言われればそれまでだし、実際にこんな感覚になったのは今のところこの時だけなので説得力も何もないが、この時の不思議な感覚が何なのか知りたくて、また彼等のライヴに行きたい、と思った。
ともかく、『わたしが初めて生で聴いた"ゴスペラーズの持ち歌"としてのアカペラ』は『讃歌』になった。
なったからこそ、実際に本物の讃歌を耳にしたときの物凄い体験が途轍もなく気高く思えて、その言葉を動詞として使うのは失礼だと思った。
なので今後も使うつもりはない。
使わないことを強いるつもりもないけど。
もうひとつ特筆すべきなのは、永遠に。
これも事前に知ってしまっていたが、マイクオフで歌うのだ、とのこと。
そしてその瞬間がやってきた。
ゴスペラーズ
永遠に -unplugged live version-
https://www.shazam.com/track/40735322?referrer=share
目の前で繰り広げられることは紛れもなく本物で、5人の声が空気だけを介して自分自身に届くという体験。
それを目の前の一人一人に届けようとする彼等の気概。
自分にとって初めての彼等のライヴの、最後の最後にこんなことをやられてしまったからには、それまで以上に好きにならずにはいられなかった。
2005年
メジャーデビュー10周年記念。
本当の記念日は2004年だが、記念ツアーをやるので来てね、その中には日本武道館公演もあるよ、というお知らせがあったので、やはりそれも行きたいな、と思ってチケットを応募したら運良く取れたので日本武道館へ赴いた。
武道館へ行くのは初めてだった。
この時は360°、バックスタンドも客席になっていたので、自分の反対側からも飛んでくる拍手、手拍子、そして歓声に自分も奮い立たされ、両手が痛くなるほど夢中で拍手や手拍子を続けた。
特に驚いたのがこの2曲。
ゴスペラーズ
LOVE MACHINE
https://www.shazam.com/track/113140837?referrer=share
ゴスペラーズ
FIVE KEYS
https://www.shazam.com/track/114015687?referrer=share
その日は興奮して全く寝付けなかった。
そんなことも、自分の中では生まれて初めてだった。
副産物?として、ラブマ様にも惚れてしまった。
正体を隠して暗躍するヒーローって必殺仕事人みたいでかっこいいって思ってしまったから、かもしれない。
そこから彼等は数ヶ月にわたるお休み期間に入る……
とはいえ全員完全オフということではなく、ソロ活動を始めた人、インプットに勤しんだ人、本当に完全オフにした人などそれぞれのようだった。
その中で安岡氏が結婚を発表したのはびっくりしたけれど。
酒井氏か誰かが「この機会にみんなもいろいろ世界を広げてみるといいよ」という意味合いの事を何かで言っていたような気がするのは記憶違いだろうか。
レギュラーラジオは引き続きやっていたので(ただメンバー1人1ヶ月ずつ交代だったかな)そちらがあったからか寂しくなかったし、むしろそれまでを取り戻す勢いで関連書籍を読んだりファンサイトを巡ったりした。
5人が再結集して、年末の会津若松公演。
橋ツアーの今のスタイルに近いコンセプトだったんだと思う。
坂ツアーでは行かないような街へ赴く、という方針だったから。
またまた緊張していた自分だったけれど、ある曲でその緊張から解き放たれた。
久保田利伸
Dance If You Want It
https://www.shazam.com/track/112281559?referrer=share
(諸事情により御本家のもの)
みんなが手拍子してるから、とかじゃなくて、自分の心の赴くままに体動かせばいいじゃん、と言われているようで、それならその通りにさせてもらおうと思って、それ以降好き勝手にさせてもらった。
勿論、周りの人達が嫌な気持ちになっては元も子もないので、その辺りは気遣っていたつもりだったが至っていなかったらごめんなさい……
終演後、放心状態になっていたので全く気付かなかったが、このときなぜかお見送りしていいよ的なアナウンスが流れていたのか、その時の同行者が「早く行こうよ」とわたしを外へ連れ出した。
するとかなりの人集り。
わたしはライヴ中のことだけで胸がいっぱいになっていたので、舞台を降りて私服になった彼等のことはむしろ見てはいけないと思っていた。
季節は12月である。わたしは寒空の下で立っていたら具合が悪くなった、ということにして隠れた。
他人から見たら「なんて勿体無い」と思われるのかもしれない。
でも素晴らしいステージだと思ったらそれはその場で"返す"べきで(でも感想のお手紙を後から出す等はいいと思うよ)、そのために来たのであって、そのことに自分なりの全力を尽くしたからそれで充分だと思ったし、こういったことをメンバー全員が喜ぶのか、喜ばない人が1人でもいたらそれはその人にとって嫌な思い出になるのではないか、と思ったから。
アナウンスしていたくらいだから全員よかったのかもしれないけれど、個人的にはそんな感じ。
周りに流されることなく、自分がちゃんとこうだと思ったことを貫こう、と。
……で、これからもそういうスタンスでいようと密かに心に誓っていた。
次回へつづく。はず。