昨年の9月、台風18号により甚大な被害を受けた信楽高原鐵道。
杣川(そまがわ)にかかる杣川橋梁が豪雨により流出、線路ののり面の崩壊も多数発生しました。
その復旧には多額の費用が掛かりますが、経営的に厳しい信楽高原鐵道にとって
復旧費用の捻出は極めて難しく、一時期は廃線も検討されたようですが
昨年11月末に国の災害復旧事業の補助対象となったことで存続が決定しました。
流出した杣川橋梁ですが7月に新しい橋脚が設置され、10月には橋桁やレール部分も完成しました。
その後、約1カ月間の試験運転や車両検査を経て先月の11月27日に無事、運行再開となりました。
PENTAX K-3+smcPENTAX DA17-70F4 AL[IF]SDM
Avモード f4.5 1/3200sec ISO200 (53mm)
昨年は運行する事が出来なかった『サンタ列車』のヘッドマークを掲げた
SKR205とSKR301との2両編成が新装成った橋梁を通過します。
貴生川 ~ 信楽間は僅か14.7km。片道30分も掛からない距離なので
場所を移動してこの2両編成の折り返しを撮影しました。
PENTAX K-3+smcPENTAX DA17-70F4 AL[IF]SDM
Avモード f4.5 1/1000sec ISO200 (33mm)
背後の山に見える木々は落葉し冬支度を始めています。
PENTAX K-3+smcPENTAX DA17-70F4 AL[IF]SDM
Avモード f5.6 1/1000sec ISO2000 -0.3EV (70mm)
更に移動し違うカットを狙います。
すっかり曇ってしまい高感度が必要となりましたがなぜか気動車というのは
華やかな特急電車と違いこんな天気でも雰囲気が有ると思います。
K-3+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
Avモード f5.6 1/1600sec -0.3EV ISO400 (190mm)
せっかくの2両編成なので少し望遠系のカットも一枚。
先頭に立つのは信楽高原鐵道の車両としては僅か1両だけ残る最古参のSKR200型ですが
側窓の開放感は後継車両となるSKR300・310型よりも良さそうですね。
再び運行を再開した信楽高原鐵道。
未来に向けて大阪と滋賀県南部を直結する「びわこ京阪奈線」(仮称)構想もありますが
同線の周囲の道路状況もどんどんと良くなりその将来は決して明るいものでは有りません。
でも、今回の長い運休で改めて地元の住民にとって地域公共交通として
かけがえの無い存在だという事がはっきりしたと思います。
これからも県や地元住民の努力によってその存在が続く事を願いたいものです。
年が明けて落ち着いたら私も復活した信楽高原鐵道の列車に乗りに行こうと思います。