島根県の松江と出雲を結ぶ地方鉄道である一畑(いちばた)電車。
鉄道部門の分社化により一畑電気鉄道から一畑電車に名前が変わり現在に至っています。
個人的には南海から譲渡された3000系(旧南海21000系)の旧南海カラー編成と
5000系(旧京王5000系)に興味が有り、かねてから一度訪れたかった鉄道です。
残念ながら今回は撮影の為の遠征ではなく僅かな時間で撮影を行なったので
それらの車両とは対面出来なかったのは残念でした。
特に3000系は本年と来年の廃車計画により消滅するだけに会いたかったのですが・・・。
出雲大社駅の傍の鉄橋で初めての一畑電車の車両を捉えました。
OLYMPUS OM-D E-M10+M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 EZ
Avモード f7.1 1/800sec ISO640 +0.3EV (16mm) ※デジタルシフト適用
曇り空で鮮やかなラッピングが映えないのは残念です。
元・京王5000系の2100系です。『 “ご縁電車” しまねっこ号』という名前が付いています。
OLYMPUS OM-D E-M10+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
Avモード f5.6 1/3200sec ISO640 (132mm)
出雲大社駅で並ぶデハニ50形と先程と同じ2100系(元・京王5000系)です。
この編成は京王時代の塗装に復元されています。
OLYMPUS OM-D E-M10+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
Avモード f6.3 1/1000sec ISO640 (100mm)
川の真ん中に仕切りが有ります。よく見ると左右で水の色や水位が違います、不思議だ!
後で聞いた所、高浜川と古内藤川という別々の川が並んでいるそうで
最後は一つの川(堀川)になって日本海へ流れています。
この仕切りをセンターにしてシンメトリーなフレームで出雲大社駅を発車した2100系を狙いました。
ここでの時間が無くなり後ろ髪を引かれる思いで島根から広島へ移動を始めました。
しかし移動しながらも線路と並行する区間での撮影を出来るだけ試みました。
踏み切りが点滅し警報音が鳴ってますので電車が来るようです。
一時間当たり僅か1~2本の運行なのでクルマを止めて慌てて線路際へ向かいました。
「3000か5000、来い!」と祈りながら遠方に見えるヘッドライトの車体は白でした。
OLYMPUS OM-D E-M10+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
Avモード f6.3 1/1000sec ISO640 (100mm)
やって来たのは先程撮影した京王カラーの2100系でした。
残念ですが3000系・5000系の撮影の機会は次回までお預けです。
宍道湖沿いに道路と線路が併走していますがいよいよ松江に近づいて来ました。
一畑電車とはお別れですが電車の時間を調べると間もなく列車がやって来る時間でした。
本当に最後の機会だと祈りながらまたもや3000・5000系の登場を願ってましたが
やって来たのは鮮やかなオレンジ色の一畑電車最新鋭の1000系でした。
OLYMPUS OM-D E-M10+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
Avモード f5.6 1/320sec ISO1000 (45mm)
デハニ50形と同じカラーリングでローカルな私鉄の電車には不似合いなシングルアームパンタを持つこの電車。
元東急電鉄の1000系なんですがこのスタイルを見るとその面影はまったく感じられません。
それもそのはず、中間車を改造して運転台を設けたそうですがシンプルながら
手抜き感の無いデザインはなかなかのものです。モダンな雰囲気とレトロ感が同居した味わいが有ります。
数年前、映画の舞台となり一時期は利用者も増えたそうですが利用者の減少傾向を
食い止めるには至っていません。
地方鉄道の経営が厳しいのはどこも同じですが頑張って欲しいものです。