間もなく入梅という事で撮り鉄趣味の人間には辛い時期となります。
という事で本日は梅雨本番突入前の『鉄分』補給という事で撮影に出掛けて来ました。
以前からマークしていましたがなかなか訪れる事が出来なかった場所なんです。
昨夜の酒が少し残っていたせいで体調が少々悪かったのですが京都~大和八木間は
特急を利用し身体を少しだけ休めました。
12200系+22000系編成でしたがもちろんチケットレスで購入したのは12200系のシートです。
目的の駅で下車しマークしていたポイント方面へ向かいます。
途中で列車の走行音が響いて来ました。
OLYMPUS OM-D E-M10+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
Avモード f5 1/1000sec ISO200 -0.3EV (74mm)
21000系アーバンライナーplusです。
今も名阪特急を中心に活躍する近鉄の“ビジネス”特急の雄です。
登場から既に28年という事なのですが全体的なフォルムは今も尚、斬新だと思います。
目指す場所へ到着。
するとすぐに踏切りが鳴り始めました。
大体のフレームを決めてズーミングしてやって来る列車を待ちます。
何両編成なのか?どれ位の感じで編成が納まるのか?
曲線から直線への立ち上がり区間なのでまずはこの列車で試し撮りです。
OLYMPUS OM-D E-M10+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
Avモード f5 1/640sec ISO200 -0.3EV (62mm)
12400系+22000系の宇治山田行き特急です。
フレーム内の左右に気を取られバラストが多く入り過ぎましたね。
12400系はリニューアルに伴うカラーリング変更形式に含まれているのでこの姿も見納めとなります。
12200系のマイナーチェンジ版として登場した12400系ですが私は登場時から好きな車両なんです。
近鉄特急車で初めて客室と出入り口を分けた、つまりデッキを設けた最初の形式です。
またサニートーンと呼ばれる車内のカラーコーディネイトもエンジモケット+木目調の12000系列から
大きくイメージを変え、直線基調の空調吹き出し口や緩やかな曲線を持つ荷棚の造作が
当時の私にはとても新鮮に映ったのです。
さて、昔話はこの辺にしておいて・・・続々とやって来る近鉄特急車の撮影の続きです。
OLYMPUS OM-D E-M10+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
Avモード f5.6 1/800sec ISO320 -0.7EV (53mm)
本日2回目の登場となる21000系アーバンライナーplusです。
本来はもう少し望遠域を用いて圧縮撮りが多いのですがこの場所の魅力は曲線からの立ち上がりと
勾配の変化による編成の躍動感を感じる事が出来ると言う点なので中望遠域で狙います。
また、先程の12400系の写真を見て目線もグッと下げました。
これによって流線型の前頭部を魅力的に捉える事が出来ます。
OLYMPUS OM-D E-M10+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
Avモード f5.6 1/1000sec ISO320 -0.3EV (58mm)
続いては23000系伊勢志摩ライナーです。
その名の通り大阪・京都・名古屋~伊勢志摩を結ぶ観光特急車として登場しました。
この23000系も近年リニューアル更新を受けてこの赤色バージョンと元々のカラーリングを
継承した黄色バージョンの2色となりましたが個人的には黄色の方が好みです。
赤い伊勢志摩ライナーという事で一部ファンは「伊勢海老ライナー」と呼んでいます。
そして今や近鉄特急と言えば・・・
OLYMPUS OM-D E-M10+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
Avモード f5.6 1/1000sec ISO320 -0.3EV (58mm)
50000系『しまかぜ』です。
従来の近鉄特急の水準を大きく超えた設備を持つ車内は正に近鉄の旗艦です。
とにかく『しまかぜ』は乗らずには語れない電車です。
まだ『しまかぜ』に乗った事のない方は一日でも早い乗車をお勧めします。
そんな『しまかぜ』ですが唯一、その前面スタイルだけは手放しでは褒められません。
まあ個人的な好みが有りますので仕方ないのですがもう少しだけ何とかならなかったのかな?と思います。
とにかく近鉄の看板車両達を鮮やかな緑と絡めて撮る事が出来て満足です!
でも、せっかくなのでもう少し沿線伝いに歩きながら次のカットを狙います。
OLYMPUS OM-D E-M10+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
Avモード f5.6 1/640sec ISO200 -0.3EV (40mm)
水が入り稲が植えられた棚田と33.3‰連続勾配を駆け上がるアーバンライナーnextを絡めた写真です。
参宮急行2200系以来、連続勾配を大出力電動機で強引に越える豪快さが近鉄特急の魅力でも有りますが
VVVFインバーター制御+かご形三相誘導電動機を備える現代の高性能車両は
涼しげに軽く勾配を駆け上がって行きます。
このカットも押さえ、しっかりと『鉄分』補給した満足感に浸りながら帰路に着こうかと
思いましたが時間も有るので少しだけ“アイツ”を待ってみる事にしました。
半時間程待っていると程なく“アイツ”がやって来ました。
OLYMPUS OM-D E-M10+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
Avモード f5.6 1/1250sec ISO200 (40mm)
“アイツ”とはカラーリング変更を伴うリニューアルを受けた編成の事です。
22000系ACEを皮切りにリニューアル工事が進行中でネットでの情報では12410系の
更新車も登場しているそうですがこのカラーリング、あの京阪の特急色更新以上の酷さと言えます。
内装の更新は快適さに直結するので歓迎出来るのですがこの大幅な塗色の変更は・・・。
今は目新しさで注目されていますが落ち着いた頃にどんな評価を受けるのか?
少なくともこのカラーリングに見合ったデザインの新型車なら良いのでしょうが
登場から40年経過の車両にこのカラーリングは少々強引過ぎると感じました。
OLYMPUS OM-D E-M10+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
Avモード f5 1/1000sec ISO200 (40mm)
こちらは更新対象から外された12200系。
この姿のままという事なので恐らくもう2~3年で消え去ると言う事なのでしょうが
12200系登場時からの活躍を知る者としては正直なところホッとしています。
今日は久しぶりにこの12200系に乗る事も撮る事も出来て良かったと思います。
それにしても今日は久しぶりに歩きました~。
12000系より古い私の身体には少々キツイ強行軍でフラフラです。
その為帰路は予定外の出費となりましたが『伊勢志摩ライナー』・『ビスタEX』のリレーで京都まで帰りました。