主鉄写日記

鉄道を中心にデジタル写真を楽しむ
私、bigwest_1965の写真ブログです。

富山を走るダブルデッカーエキスプレス ~富山地鉄10030形~

2014年01月27日 23時50分00秒 | 富山地方鉄道

昨年の2月、初めて富山地方鉄道へ撮影の為に訪れました。

主たる目的は引退直前の京阪旧3000系のかつての仲間である富山地鉄10030形に会う為でした。

一時は全ての編成が富山地鉄の新色に塗られた10030形ですが京阪を走る最後の旧3000系編成の

引退が決まってから富山地鉄の粋な計らいか?10033+10034編成が京阪特急色で甦りました。

昨年2月の記事でその勇姿を掲載しましたが昨年引退した京阪旧3000系のDD(ダブルデッカー)車が譲渡され

その京阪特急色の編成に組み込まれて『アルプスエキスプレス』(元・西武5000系)に続く

富山地鉄の看板特急車となる『ダブルデッカーエキスプレス』としてデビューしました。

となれば京阪旧3000系の大ファンの私としては今年も富山を訪れない訳にはいきません。


富山に到着した1月26日は朝から小雨が降っていて時折りみぞれ交じりの状態です。

PENTAX K-5+smcPENTAX DA17-70F4 AL[IF]SDM

Avモード  f4.5  1/400sec   ISO2500  (58mm)

 

撮影データーからも分かると思いますがISO2500でも1/400秒が精一杯の天候でしたので

とりあえず高画素化されて高感度時の写りに不安の有るK-3は置いといてK-5で撮影しました。

特急運用時には“鳩マーク”の「特急」表示が出ると聞いてましたが悪天候で出すのが表示を出すのが面倒だったのか?

理由は定かではありませんが「特急」表示は掲出されていません。残念です。

 

この後、移動して他の撮影ポイントで地鉄オリジナル車の14760形や

16010形(アルプスエキスプレス)を撮影しましたが幾分弱まったものの止まぬ雨の為に、先程撮影した

10030形の写真同様、納得出来る写真は撮れませんでした。

PENTAX K-3+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

Avモード  f8  1/640sec   ISO1250  (190mm)

 

少し雲が薄くなり明るさも増しましたのでK-3の登場ですがそれでもISO1250の設定です。

K-3の自然な解像感はとても魅了的です。使うほどに操作性と画質の向上を痛感します。

写真の旧塗色の14760形ですが個人的には雷鳥カラーの地鉄旧塗色は渋くて好感を持っています。

10030形もそうなのですが未だ黄色+緑色の地鉄新塗色は好きになれません。

 

今回、ダブルデッカーエキスプレスと同じく何とか捕獲したかったのが

アルプスエキスプレスと称される16010形の第2編成です。

もちろん狙うのはフル編成で運行される3両バージョンです。

1月10日以降の休日は3両で運行と地鉄のHPで明示されていましたので

確実に3両編成のアルプスエキスプレスの撮影が出来るのは日曜日の

今日しか有りませんがこの天気、残念です。

先程撮った14760形の画像をチェックしましたがK-3でもISO1250なら

まったく問題無さそうなのでアルプスエキスプレスはK-3で狙う事にしました。

PENTAX K-3+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

Avモード  f8  1/640sec   ISO1250  (190mm)

 

K-5より明るく大きくなったファインダー像はこんな日の撮影でも快適に被写体を見て撮影する事が出来ました。

西武時代に見る事も乗る事も出来なかった「レッドアロー」でしたがかつて憧れていただけに感動です!

 

翌日の1月27日は昨日と打って変わって殆ど雲の無い好天となりました。

ロケハンをして幾つか見つけたポイントからここだ!と思える場所でダブルダッカーエキスプレスを待ちます。

その前に試し撮りで捉えた14760形の写真です。

PENTAX K-3+smcPENTAX DA17-70F4 AL[IF]SDM

Avモード  f6.3  1/1250sec   ISO250  (58mm)

 

やはり天気が良いと車両も映えますね。今回の撮影で初めてDA17-70をK-3で

試しましたがK-3とのマッチングも良い様です。

前にも述べましたがローパスフィルターレスがもたらすシャープ感は素晴らしく

K-5やK-rと違ってEXシャープやFシャープの必要性は感じません。

こうなると好天下で撮るダブルデッカーエキスプレスが待ち遠しいです。

 

PENTAX K-3+smcPENTAX DA17-70F4 AL[IF]SDM

Avモード  f6.3  1/1000sec   ISO250  (43mm)

 

待っていたのは宇奈月温泉行きの特急です。冬季仕様の為にスカートが撤去されているのは残念ですが

やはり良いスタイル、良いカラーですね。“鳩マークの”「特急」表示もOKです。

ジャンパ栓のホースやワンマン表示も無くなりスッキリしたのも嬉しいです。

この後、いよいよ今回の撮影の集大成として宇奈月温泉で折り返して来るダブルデッカーエキスプレスを待ちます。

 

K-3+SIGMA APO 50-500 F4.5-6.3 DG OS HSM

Avモード  f8  1/1000sec   ISO400  (140mm)

 

背景の雪化粧した山を活かす為に圧縮撮りです。換算200mm少々なのでAPO70-300でもOKなのですが

今撮影でのラストカットという事で“BIGMA”の登場です。狙った通りのカットが撮れて大満足です。

まるでかつての新ビスタカー10100系を彷彿させる3両のダブルデッカーエキスプレスは京阪時代の8両編成よりも

特別感が凝縮された感じがして何だかとても渋く見えます。

地元、京阪電鉄の線路から旧3000系が消えて空虚感一杯の思いを抱いていましたが

今回ダブルデッカーエキスプレスの勇姿を見て大きな安堵感に包まれました。

出来ればまた今回とは違う季節にこの富山の自然溢れる風景と

京阪特急色のダブルデッカーエキスプレスの写真を撮りたいと思います。 

 


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今年も宜しくお願い致します!

2014年01月01日 00時48分52秒 | 富山地方鉄道

2014年 新年明けましておめでとうございます。

 

昨年、弊ブログへお越し頂きました皆様ありがとうございました。

本年も宜しくお願い致します。

 

K-5+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

マニュアル  1/640sec  f9  ISO160  (133mm)     ※2013年2月28日撮影

 

昨年は幼い頃から馴れ親しんだ京阪旧3000系が引退しました。

その最期の勇姿をカメラに納めようと2012年から2013年の春までは京阪旧3000系の撮影が中心となりました。

また他社譲渡された旧3000系にも会いたくなり、初の富山地鉄の撮影にも出撃する事が出来ました。

 

今年はどんな写真を主に撮るのか?

毎年馴染みの有る車両達が次々と引退して行くのでこのままではいずれ興味の有る被写体が消滅してしまいそうですが

これからも主写日記の「鉄道」が中心なのは変わらないと思いますので鉄道を主に色々な被写体と向き合って

写真撮影の趣味を継続したいと思います。

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やっと会えた富山地鉄の雄  ~富山地鉄14760形~

2013年03月01日 20時51分53秒 | 富山地方鉄道

関西在住の私にとって京阪・阪急・国鉄(JR)でお馴染みの転換クロスシートを備えた

料金不要の電車はごく当たり前でした。

それ以外の地方でも転換クロスシートや固定クロスシートを備えた車両は少数ながら存在していましたが

そんな中で幼い頃の私が1度見てみたい、乗ってみたいと思っていたのは富山地方鉄道の車両でした。

特に1980年に地方の車両としては珍しく鉄道友の会のローレル賞を受賞した14760形は同社初の冷房車として

登場しました。前面の大型2枚窓を持つスマートな前面と雷鳥をイメージしたというそのカラーリングは

物凄く洗練された存在に感じました。

ところが北陸線の特急の車窓から併走して走るその姿を何度か見た事は有りましたが

これまでにまともに14760形を見た事は一度も無く、今回京阪から譲渡された京阪特急色10030形の撮影に

出掛けましたが初めてその14760形にも出会う事が出来ました。

K-5+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

Avモード  f6.3  1/640sec  ISO200  (100mm)

 

現代の水準から見ればデザイン的にはもはや旧世代と言えるレベルですが奇をてらわない端正なスタイルは

今見ても好感が持てるものだと感じます。

黄色と緑の新塗装編成も登場していますがこの旧来の地鉄カラーの方がずっと良いですね。

PENTAX K-5+smc PENTAX 17-70mm F4 AL [IF] SDM

マニュアル  1/500sec  f8  ISO200  (48mm)  JPEG

 

車体は半逆光。雪が白トビし過ぎない様にスポット測光でハイライトを測り慎重に露出を決めました。

もちろんハイライト・シャドー補正の助けを借りているのは言うまでもありませんが・・・。

京阪や国鉄の特急色の様にその存在を大きくアピールするカラーリングだと言えませんが

この様な風景の中でも決してその存在感が埋没する訳でも無く、この富山地鉄のカラーリングは

やっぱり素晴らしいです。

 

PENTAX K-5+smc PENTAX 17-70mm F4 AL [IF] SDM

マニュアル  1/400sec  f5.6  ISO1600  (100mm)  JPEG

 

こちらは立山連峰をバックに夕暮れの橋梁を渡る14760形です。

今回の撮影ではこの14760形に乗車する機会は有りませんでしたが次回の撮影の機会には是非乗車したいですね。

 

 

 

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雪の北陸路で見た京阪特急色  ~富山地鉄10030形~

2013年03月01日 17時03分45秒 | 富山地方鉄道

いよいよ今月、引退する京阪旧3000系(現8000系30番台)。

本家・京阪電鉄の旧3000系は今月限りで姿を消しますが富山地方鉄道と大井川鐵道に譲渡されて活躍中の仲間はまだまだ健在です。

富山地方鉄道に譲渡された旧3000系は順次京阪特急色から富山地鉄オリジナルの緑&黄色に塗色変更されました。

また、下回りの変更・スカートの撤去や細かい部分の改造を受けた地鉄の旧3000系は私にとって興味の対象外の車両となりました。

ところが昨年の春、本家・京阪旧3000系の引退発表後の連携イベントとして京阪特急色が10030形の1編成に復活しました。

そうなると不思議なもので地鉄の10030形に俄然興味が湧いて来るものですね。

出来れば京阪で旧3000系が活躍している間に地鉄を走る『京阪特急』を撮影したいと思いました。

大井川鐵道の3000系は譲渡後も京阪特急色で活躍していますが撮る側とすれば素晴らしいロケーションを持つ

富山地鉄の方が魅力的に映ります。京阪時代に考えられない雪景色の写真も今の時期なら可能です。

K-5+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

マニュアル  1/640sec  f8  ISO160  (190mm)  JPEG撮影

 

ロケハンを行いながら京阪特急色の10030形を待ち伏せしてましたが立山線で捕獲成功!

真っ白い雪の中を行く京阪特急色の電車。京阪の路線では見る事の出来なかった風景ですがバッチリ似合っています。

国鉄特急色も自然から都会の風景まで似合うカラーでしたがこの京阪特急色も決して引けを取りません。

K-5+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

マニュアル  1/640sec  f8  ISO160  (170mm)  JPEG撮影

 

振り返ってバックショットを撮影。向こうに見える立山連峰を入れる為に慌てて縦位置でズーミングしてフレームを整えました。

鈍重と思われがちのPENTAXの一眼レフですがピントの食い付きは早くこんな撮影でも問題有りません。

この後急いでクルマに乗って京阪特急色の10030形を追いかけます。

狙うのは立山駅手前の橋梁区間でのカットです。急勾配・急曲線の区間なのでクルマだと追い越す事が可能です。

地鉄の橋梁と平行して掛かっている道路の橋から狙いますが歩道の上の雪は除雪されておらず1m程の雪壁となっています。

10030系が来るまで5分足らずしか有りません。足と手で雪壁の一角を掘り崩してそこを足で踏み固めて少しづつ前進します。

何とかカメラを構える足場を作りレンズを橋梁に向けます。ジョイントを刻む音が響いて来ました。

K-5+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

マニュアル  1/640sec  f7.1  ISO160  (70mm)  JPEG撮影

 

素晴らしい風景です。ファインダーを覗きながら気が付けば夢中で連写しました。

失敗を恐れたからでしょう、とにかく連写して1枚でも良いカットを残したいという思いが連写となった様です。

陽射しの強い雪景色だったのでもちろんRAW併用で撮影しましたがこの写真も先程の2枚と同じく

JPEGで撮影したものをリサイズして載せています。

ハイライト、シャドウ補正をONしてましたので強い白トビや黒ツブレは回避出来ました。

立山に着いた10030系はすぐに折り返す様なので場所を少し移動して先程と同じく雪壁の掘削作業と足場作りを行い

発車を待ちます。雪景色の撮影は満足出来る結果が多いのですが撮影するまでが大変なのです。

K-5+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

マニュアル  1/640sec  f9  ISO160  (70mm)

 

架線柱の間に顔が覗いた瞬間を狙いレリーズします。後半は7コマ/秒に任せてまたもや連写!

うるさい撮り鉄さんならパンタの位置が悪い、架線柱に掛かっているなんて仰るのでしょうが気にしません。

顔と編成の位置が一番大事だと考えていますので(笑)

 

本当は望遠レンズで迫力の出る圧縮系の写真も狙いたかったのですが如何せんたった2両の編成だと・・・・・難しい。

という訳で背景を圧縮して引き寄せた写真を最後に狙いました。

ちょうど良い具合に宇奈月温泉から富山へ戻って来た京阪特急色の10030形と再開。

Panasonic LUMIX DMC-FZ200

Avモード   f2.8   1/1600sec   ISO100    (40mm)

 

今回もいつもと同じく事前の下調べもせず行き当たりばったりの撮影でしたが結果的にイメージしていた様な写真が撮れて大満足でした。

出来る事ならいつまでも鳩マークを付けたこの京阪特急色で活躍を続けて欲しいものです。

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