昨日は自分の失態も有り敦賀方面へ撮影に行けず京都駅での撮影となりましたが
今日半日ならば時間の都合が付くという事で再び『敦賀跨ぎ』を敢行しました。
残念ながら昨日の好天とは打って変わって本日は雪の予報ですが
「寝台特急には悪天候も似合う!」という持論に基づき雪の舞う北陸道で敦賀へ向かいました。
滋賀県北部は雪化粧しており滋賀と福井の県境から積雪量も増えて来ましたが
敦賀市内は殆ど積雪は無く、前回の『敦賀跨ぎ』で撮影したポイントへ向かいました。
前回の立ち位置には既に場所取りのつもり?の誰かの三脚が置いて有りました。
そこで並んでカメラを構えても良かったのですが今回は2両増えている編成なのでこの場所のS字を強調するアングルでいく事にしました。
犬走りの外側。つまり侵入してはいけないと思われる場所の外からカメラを構えるのですがこの場所は軌道面よりかなり低いので
結果、カメラ目線が低くなります。その為に上下線の間を走るロープやロープを張るパイプが列車の下回りと被るのに加えて
線路に向けて朝の降雪によるスプリンクラーの噴水も続いておりこの場所での撮影をどうしょうか?と
少し迷いましたが既に移動時間も無くこんな状況も記録としては良いだろうと思い継続しました。
PENTAX K-5+SIGMA APO 50-500 F4.5-6.3 DG OS HSM
マニュアル 1/500sec f5.6 ISO2500 (170mm)
青森から力走して来たのは101号機。
今日の曇り空は前回よりも更に暗くK-5のISO感度は2500にセット。更に高倍率ズームには厳しい開放絞りという条件でしたが
K-5とBIGMAはS字をうねりながらスプリンクラーを浴びる『日本海』の逞しい表情をしっかり描写してくれました。
『日本海』の通過を見送ると次のポイントへ向かう為に慌ててクルマに乗り込み移動を開始しました。
今日の『日本海』は敦賀まで約10分遅れでしたので敦賀で停車時間を詰めてくる可能性が有ります。
新疋田駅で撮るのが無難かと思いましたが恐らく敦賀での撮影も今回が最後となりそうなので
思い切って新疋田の大カーブへ向かいました。長い焦点距離は必要無いので軽量の70-300ズームに付け替えて
クルマから降りて大カーブへ向かって走ります。
坂を上りぬかるんだグラウンドを抜けると約10名弱の先客が居ました。
久しぶりの大カーブ。先客の邪魔にならない場所から遠慮気味にカメラを構えてすぐにやって来た『サンダーバード』で試し撮りです。
PENTAX K-5+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
Tvモード 1/500sec f4 +1.0EV ISO640 (100mm)
この画角で何とか2両増結の編成が全て納まりそうです。雲の切れ目から太陽光が射してきたので感度を落とし露出を整えます。
定時運行だと約5分程で『日本海』がやって来ますが敦賀でどれ位遅れを詰めて来るのでしょうか?
そう思っていると風雲急を告げる様な天気の急変。たちまち空は鉛色に変わり凄い強風です。
「嘘だろ~?」と思った瞬間、2~3mmの霰が叩きつける様に落ちて来ました。
列車がやって来る方向から風と霰が吹いて来るのでたちまちレンズ面は真っ白です。
「これは撮影は無理かも知れない?」と焦っていると列車接近の警報音が強風と共に届いて来ました。
とにかく撮影だ!と思いISO感度を上げカメラを構えますが激しい霰で視野は殆ど真っ白です。
PENTAX K-5+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
Tvモード 1/500sec f5 +1.0EV ISO2500 (133mm)
僅か6分の差で状況は一変しました。2灯のヘッドライトを頼りにフレーミングしながら撮影です。108号機でしょうか?
予め置きピンしていましたので良かったです。恐らくAF-Cで追いかけていたら迷走しっ放しだと思います。
激しい雪の中での撮影は経験有りますがこれ程酷い霰の中での撮影は初めてです。
レンズフードの中には雪が溜まっていました。
防滴・防塵を謳うK-5ですので安心して撮影してましたが、あっ!安シグマ(70-300)・・・ズブ濡れだ!
ペンタさん!早く55-300WR出して下さ~い!お願いします!!!
PENTAX K-5+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
Tvモード 1/500sec f4 +1.0EV ISO2500 (85mm)
振り返りバックショットを狙いますがやはりAFにとってこの状況はかなり厳しい様で少しピントは甘いです。
激しい風の音に負けてカニ24の例の発電機のエンジン音は聞こえませんでした。
二兎を追いましたが定期『日本海』のラストショットはこの様な写真となりました。
写真としては?ですが記録としては良かったと思います。
これ以上の過酷な雪の中で永年力走を続けて来た『日本海』に敬意と感謝の気持ちを込めて・・・
ありがとう!そして さようなら!