ツール20日目（第19ステージ）コン太の涙はふつくしい

きましたよ。
かんっぜんにテレビに釘付けになる息もつかせない素晴らしいレース。
いや、レースではない。かな。

今日は個人タイムトライアルっていうステージだったので
単純な競争は見れなかったものの、
地上最速男のカンチェラーラが地球外生命体の走りで
（52kmの距離をアベレージ51kmで走るって、どんだけ化物なのさ）
今日のステージ優勝を揺るがされることはないな。
なんてことになっていて、じゃぁ総合がどうなるかな？
なーんて、ちょっと謝に構えて見ていたんですけどね…

いやーーーーーーーーーーー、
もうなんか、手に汗握るというかなんというか…。

個人TTは一人ずつ決められたコースを各１～３分間隔でスタートし、
フィニッシュするまでの走行時間で順位が入れ替わっていく
見方によっては退屈になってしまうものなのですが
選手がゴールする度に１秒差で順位が入れ替わったりするので、
ある意味目が離せないレースではあるんです。

最終日は紳士協定があるので、総合は争わないっていう暗黙のルールがあるので、
今日が最後のマイヨジョーヌ奪還ってことで
アンディは燃え立っているし、暫定１位ではあるものの
そのタイム差が８秒しかないコンタドールは神経質になっているわで
観戦する側もこれはどうなるか分からないなーっていう展開だったんです。
今までのところTTはコンタドールに利があると実績が述べているので
コンタドール優勢か！？なんていう下馬評ではあったんですけどねー…

今年のツールはなにか違ったんですよね。
先にも述べた通り、カンチェラーラが地球外の走りでゴールし、
この記録は誰も破れんだろ。なんていう時間帯は無風だったコースも
自然っていうのは気まぐれなもので、カンチェさんの後から少しずつ風が吹き始め
最後の出発になるアンディとコンタの時はかなりの向かい風だったらしいのですね。
そうなってくると、走り方にも変化が見られるみたいで
コンタのマイヨは磐石だろうと予想されていたにも関わらず、
アンディが大健闘の走りを見せ、そのタイム差はみるみる縮まり、
いっときは２秒差にまで追い上げ、これはコンタを下すんじゃないか？？
なんてファンの期待が高まり、いよいよその時は近いのか…
と思うと、今度はコンタがすごく苦しそうな凄惨な表情でペダルを回し
あっという間にそのタイム差を広げたり…
そんな感じで一進一退を繰り広げ

約１時間をかけての緊張の糸が張り詰めたレースは終盤を迎え、
とうとうアンディが息切れしてきたのか失速し始め、
それに乗じるかのようにコン太は追い上げていき

結果、39秒差でアンディと総合タイム差をつけてのコンタドールのゴール。
ゴールに飛び込んでチームメイトのヴィノクロフに抱きつきながら
泣いてるシーンには胸に迫るものがありました。
現役最強と呼ばれたオールラウンダーの選手だけど
今年は色々と運がなかったというか、責められることとか多くて
本当にプレッシャーが多かったんだろうなと一般人が邪推してしまったり。

アンディもゴール後に自分の力は出し切ったと
晴れ晴れとした表情でチームメイトのカンチェラーラに迎えてもらい
カンチェさんがアンディに「よくやった！」っていう感じに褒めているような
そんな兄貴的なシーンも良かったですね。
本当のお兄ちゃんは早々にリタイアしちゃったけれど
アンディには沢山の兄貴がいて、これからも強くなっていくんだろうな
って、そんな期待を抱いてしまったり。

とにもかくにも、今日のツールはすごくいい闘いだったなぁと
男の子って、ライバルがいるっていいなぁと
おばちゃんは思ってしまったわけですよｗｗｗ

てなわけで、とうとう明日。
明日で長かったツール・ド・フランスも終わってしまいます。
去年のツールはシャンゼリゼの周回コースで
別府史之選手が先頭を引き続け、何度も何度もテレビに映り、
敢闘賞をもらっていたのが記憶にまだ生々しく残っています。
今年はフミは出ていないけど、また新城選手がいます。
明日がどうなるのか、新城選手は「やり残したことがある」と言っているので
ますます明日なにかあるのではないかと、淡い期待をしてしまっています。

明日で終わってしまうのかと思うと寂しくて仕方がありませんが
まだまだ次は３大グランツールのブエルタが残っていたり
世界選手権があったりと自転車から目を離すことはできないみたいｗ

とりあえず明日。
明日がどんなレースになるのかを楽しみにしながら
本日は寝ると致します。

ではでは、長々と失礼致しました。
sachiakiでした☆サリュ！