向山緑地付近の住宅地の空き地に生えている「コナスビ(小茄子)」。サクラソウ科オカトラノオ属の多年草で日本全土の陽当たりの良い野原や道端に分布している。5~6月に直径7~8ミリの黄色い花を咲かせる。果実は直径4ミリほどの球形の蒴果で表面には毛が密生している。果実には萼片が残っておりこの様子をナスに見立てているが、ナスにしてはあまりにも小さい。
長池公園“尾根幹線口”付近で咲き始めた「コゴメバオトギリ(小米葉弟切)」。ヨーロッパ原産の多年草でアメリカ、オーストラリア、アジアなどの温帯に広く分布している。日本では1930年代に三重県で帰化が確認され現在では日本全土で見られる。草丈は30~40センチで5~7月に茎の上部に直径2センチほどの5弁花を多数咲かせる。名前の通り葉の長さは1~1.5センチと小さい。
堀之内東山そらみの緑地の野原に点々と咲いている「ノニガナ(野苦菜)」。キク科ニガナ属の越年草で本州~九州に分布している。花期は4~5月で直径8ミリほどの小さな花を咲かせる。東京都のレッドデータでは準絶滅危惧種(NT)に指定されている。果実は長さ2~3ミリの痩果で先端には3~4ミリの冠毛が付いている。
上小山田町の林縁で見掛けた「アズマイバラ(東茨)」。バラ科バラ属のつる性落葉木本で関東地方~東海地方に分布している。ノイバラと瓜二つだが托葉や葉の形状などに微妙な違いがある。花期はノイバラよりも少し遅く花数はノイバラのように密生せずまばらに咲く。わかり易いのは小葉の枚数でノイバラは7~9枚になるが、アズマイバラは多くても7枚までのようだ。
大栗川の河原に蔓を伸ばしている「ノイバラ(野茨)」。バラ科バラ属のつる性落葉木本で「ノバラ(野薔薇)」とも呼ばれている。日本のバラの代表的な品種で全国の山野で普通に見られる。写真は葉の様子がわかるように撮ったので構図としてはあまり良くない。葉は奇数羽状複葉で互生し小葉の数は5~9枚付く。
松木日向緑地の林縁に生えている「カスミザクラ(霞桜)」。バラ科サクラ属の落葉高木で日本のサクラの基本野生種のひとつ。花期は遅くソメイヨシノが散り終わってからやっと開花する。花柄や萼片に毛が多く「ケヤマザクラ(毛山桜)」とも呼ばれている。果実は核果で長さ7〜8ミリの楕円球形。
高尾山系の登山道脇で開花した「ヒトツボクロ(一黒子)」。ラン科ヒトツボクロ属の多年草で本州~九州の山地の林床に分布している。草丈は10センチほどで5~6月に総状花序を出し長さ1センチほどの小さな花を咲かせる。秋に新葉を展開して越冬し花後の夏には枯れる。ここでは早春に1枚の葉を確認しており開花を待っていた。ところでこの日はウグイスの鳴き声は各所で聞こえたが、ホトトギスはまだ確認できなかった。
堀之内東山そらみの緑地の湿った場所に生えている「アゼナルコ(畦鳴子)」。カヤツリグサ科スゲ属の多年草で本州~九州の水田の畦や休耕田などに生える。小穂の長さは6~8センチで頂小穂は雌雄性になり側小穂は雄性になる。写真では中央の小穂の上部のやや細い部分が雄花でありその下は雌花になる。左側の小穂は全て雌花のようだ。
湯殿川"住吉橋”付近で見掛けた「ウチワサボテン(団扇仙人掌)」。サボテン科ウチワサボテン属で熱帯アメリカ原産。ウチワサボテンは世界中に数百種類ありウチワサボテンの名前はその総称でもある。写真は“大型宝剣”と名付けられている品種だろう。
♪♪ほんの小さな出来事に 愛は傷ついて
君は部屋を飛び出した 真冬の空の下に
編みかけていた手袋と 洗いかけの洗濯物
シャボンの泡がゆれていた
君の香りがゆれてた
絶え間なく降り注ぐこの雪のように
君を愛せば良かった
窓に降り注ぐこの雪のように
二人の愛は流れた
想い出つまったこの部屋を 僕もでていこう
ドアに鍵をおろした時 なぜか涙がこぼれた
君が育てたサボテンは 小さな花を作った
春はもうすぐそこまで
恋は今終わった
この長い冬が終わるまでに
何かを見つけて生きよう
何かを信じて生きていこう
この冬が終わるまで
ラララララ・・・・
(『サボテンの花』
作詞・作曲:財津和夫 歌:チューリップ 昭和50年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
大栗川“横倉橋”下の河原に生えている「オオカワヂシャ(大川萵苣)」。オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の越年草~多年草でヨーロッパ~アジア原産。19世紀後半に神奈川県で確認されその後全国の河川や湖沼に拡がっている。草丈は40~50センチで花径は7~8ミリ。