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タチガシワ・6~奥高尾

 奥高尾“日影林道”の沢沿いに咲いている「タチガシワ(立柏)」。キョウチクトウ科(←ガガイモ科)カモメヅル属の多年草で日本固有種。本州や四国の山地の林内に生育し草丈は20~30センチで4~6月に茎の先端に淡黄紫色の花を多数付ける。ブナ科のカシワとは無関係だが、同じ仲間のツルガシワの葉がカシワに似ていることで名付けられており、本種はツル性ではなく茎が直立するのでタチガシワとなっている。ややこしい。
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ホウチャクチゴユリ・3~開花

 奥高尾“北尾根”の登山道脇に咲いている「ホウチャクチゴユリ(宝鐸稚児百合)」。ホウチャクソウチゴユリの種間雑種で昭和59年(1984年)に菱山忠三郎氏により高尾山で初めて確認された。花はチゴユリに似てやや大きく花被片の基部に小突起があるのはホウチャクソウ似ている。チゴユリは通常は茎頂に花茎が1本伸びるが本種は2本あり花は平開しないことが多い。
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レダマ・1~開花

 マメ科レダマ属の「レダマ(連玉)」。地中海沿岸原産の落葉低木で日本には江戸時代初期に渡来し庭木など観賞用に移入された。陽当たりの良い乾燥地を好み樹高は1~2メートルになる。当地の長池公園では7月頃にクサレダマ(草連玉)が見られるが、その名前の由来がこの花にある。ここは東京薬科大学薬草園で良く訪れているが、昨年夏にこの名札を見つけ開花を待っていた。クサレダマはサクラソウ科の多年草で花は真っ黄色というよりは硫黄のような色になる。一方、このレダマはマメ科らしい蝶形花であり花色も鮮やかな黄色になる。やはりクサレダマの命名には『?』と思わざるを得ない。
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