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オオカワヂシャ・4~横倉橋

 大栗川“横倉橋”下の河原に生えている「オオカワヂシャ(大川萵苣)」。オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の越年草~多年草でヨーロッパ~アジア原産。19世紀後半に神奈川県で確認されその後全国の河川や湖沼に拡がっている。草丈は40~50センチで花径は7~8ミリ。
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カワヂシャ・1~開花

 オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の「カワヂシャ(川萵苣)」。本州以南の河川や湿地に生育する越年草で5~6月に葉腋から総状花序を出し直径4~6ミリの小さな花を多数咲かせる。東京都南多摩のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)とされており、『由木の植物目録』では産量は“ごく稀”となっている。写真は長池公園“自然館”で保護されているもので宮嶽池のかいぼりの際に救出したものだという。
 ちなみに環境省のレッドリストの記号をおさらいしておこう。
●絶滅(EX):我が国ではすでに絶滅したと考えられている種
●野生絶滅(EW):飼育・栽培下あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ存続している種
●絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN):絶滅の危機に瀕している種
●絶滅危惧ⅠA類(CR):ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
●絶滅危惧ⅠB類(EN):ⅠA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
●絶滅危惧Ⅱ類(VU):絶滅の危険が増大している種
●準絶滅危惧(NT):現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては絶滅危惧に移行する危険性のある種
●情報不足(DD):評価するだけの情報が不足している種
●絶滅のおそれのある地域個体群(LP):地域的に孤立している個体群で絶滅のおそれが高いもの
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クスノキ・2~開花

 クスノキ科ニッケイ属の「クスノキ(楠・樟)」。関東地方以西に広く分布している常緑高木で樹高は10~20メートル。中には30メートルを超える巨木もあり神社のご神木として祀られているものも多い。花期は5~6月で本年枝の葉腋から円錐花序を出し直径5ミリほどの黄白色の花を多数咲かせる。
 クスノキは常緑樹で一年中常緑の葉が繁っているが、葉の寿命は1年程度で春に新しい葉が出る時に古い葉は一斉に落ちる。春には若葉の中に紅葉したものが見える
 さてクスノキの樹の下には草がほとんど生えないがクスノキの葉には防虫剤に利用される樟脳が含まれており、この成分が他の植物の発芽を抑えている。レタスの種を発芽できるように密閉した2つの容器を用意し一方にクスノキの葉をすり潰したものを入れておくとそちらの容器のタネはいつまで経っても発芽しないという実験結果がある。
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