岐阜の画廊 文錦堂

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会場奥風景/「~古画の風韻を求めて~ 四季の風光 矢吹 芳寛展」より

2015-07-16 13:04:48 | 絵画
皆様、こんにちは。

今日の岐阜は、台風11号の影響で朝からが降り続き、時折雨脚が強くなるなど生憎の空模様となっています。
今後の台風進路が気がかりです。 どうぞ十分にお気をつけ下さいませ。

さて、そんな悪天候にもかかわらず、今日も午前中からお客様が足をお運び下さり、コレクション談議に花を咲かせながら楽しい一時を過ごしております。

それでは、今日も昨日に引続き、現在開催中の 「~古画の風韻を求めて~ 四季の風光 矢吹 芳寛 展」 【 ~19日()】の会場風景をご紹介させて頂きます。

普段開催している【陶器】の展覧会風景とは異なり、文字どおり“画廊 文錦堂”となった個展会場をお楽しみください。(笑)



先ずは、墨で描かれた水墨画作品が並びます。 矢吹さんの作品は、画面から「懐かしさ」と共に、どこか「新鮮さ」も感じさせる不思議な魅力を漂わせています。
今展でも、二度、三度と足をお運びになられるお客様が多く見受けられます・・・。



 中央を飾るのは、今展一番の大作である「月に萩」。 中国明時代の七官青磁とも相性抜群です。

続いて、「虫」シリーズによる壁面も。 DMに掲載した「白鷺菅に蛍」目当てのお客様も多く、矢吹さんの卓越した描写力に感嘆の声をあげていらっしゃいました。



飾り棚の上には、四君子の一種である「蘭」を描いた画賛「春蘭(擬古)」が飾られ、凛とした趣を放っています。 
四君子(しくんし)とは、の4種を、草木の中の君子として称えた言葉。
それぞれの気品の高い美しさから、中国宋代より東洋画の画題としてよく用いられ、春は蘭、夏は竹、秋は菊、冬は梅と、四季を通じての題材となっています。



ショーケース内には小品も飾られており、人気を集めています。

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会場風景/ 「~古画の風韻を求めて~ 四季の風光 矢吹 芳寛 展」 より

2015-07-13 12:19:07 | 絵画
皆様、こんにちは。

今日も岐阜は、大変蒸し暑い一日となっています。

さて、先週末11日から始まりました本年度文錦堂企画展第七弾となる 「~古画の風韻を求めて~ 四季の風光 矢吹 芳寛 展」 【 ~19日()】。
昨年の「~はっけよいのこった~ 文錦堂場所 木村 浩之 展」以来の絵画の展覧会となりましたが、天候にも恵まれた初日・二日は、県内外から多くのお客様に足をお運び頂き、大変賑やかな展覧会となりました。

それでは、兵庫県淡路島在住の画家 矢吹 芳寛氏による東海地方“初”個展となった会場をご紹介致します。
「上手さに頼らなくても成立している絵」を理想とする矢吹氏が描き出した四季の世界を、どうぞお楽しみください。





玄関正面のコーナーには、色彩に彩られた「鳥」シリーズが並び、来場者をお出迎え致します。



床の間には、蓮の枝にひっそりと佇む翡翠を青墨で情緒たっぷりに描いた「翡翠」。 置物は、原 憲司 作 「総織部菖蒲文鉢」。



植物の「生」の変わり様を見事に表現された巻物。 コピーと見まがうほどの矢吹氏の描写力に、多くの来場者が感嘆の声をあげていらっしゃいました。



続いて、古画の風韻を感じさせる「花鳥風月」作品が並びます。



岩絵の具を用いて描かれた作品も飾られ、来場者の目を楽しませてくれています。



明日は、画廊奥の会場風景をご紹介致します。乞うご期待!!
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次回展DMのお知らせ!!

2015-07-06 17:49:10 | 絵画
皆様、こんにちは。
今日の岐阜は梅雨らしく、朝からどんよりとした曇り空に覆われ、時折雨も降る生憎の天気となりました。 

さて、先の「NEW Generation 展 2015」を無事に終えてホッとするのも束の間、早くも次回展のDMが出来上がってきました!! 
取急ぎ、ご紹介させて頂きます。

次回展は、久々に絵画の展覧会となる「ー四季の風光ー 矢吹 芳寛 展 ~古画の風韻を求めて~」です。
矢吹さんの東海地方“初”となる個展ですが、いつもとは少し違う雰囲気の個展会場をお届け出来そうです。 乞うご期待です!!

 「ー四季の風光ー 矢吹 芳寛 展」 平成27年 7月11日(土)~ 19日() 会期中無休

兵庫県淡路島の地で作家活動を行う画家 矢吹 芳寛氏の東海地方“初”個展です。
水墨画や日本画的素材を用いて描かれた矢吹氏の作品は、画面から「懐かしさ」と共に、どこか「新鮮さ」も感じ取れ、その相反するような要素を描き出しているのが、彼の魅力となっています。
「上手さに頼らなくても成立している絵」を理想とする矢吹氏が描きだした四季の世界を、皆様お揃いでご高覧賜りますようご案内申し上げます。

11日(土)・12日()、矢吹 芳寛先生在廊の予定です。
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私の一押し作品!!《古松 淳志 編/NEW Generation 展 2015より》

2015-07-05 17:40:54 | 工芸
引き続き、先の「NEW Generation 展 2015」から、「私の一押し作品!!」と題して選りすぐりの作品をご紹介していきたいと思います。

今回ご紹介する作家は、静岡県南伊豆の地で三島粉引を中心に、古陶に通ずる静かで変わらぬ美しさを求めて作陶活動を続ける古松 淳志さんです。
師匠であられた 故 吉田 明先生譲りの素朴で渋味豊かな趣を放つ作風に、今展でも多くの愛陶家の方々が関心を寄せられていました。
古松さんも“初”登場組の一人でしたが、来年度は早くも個展への移行を予定しており、今後の活躍がますます楽しみです・・・。

先ずは、人気を集めた「酒器揃」から。



   古松 淳志 作 「三島片口」 H 9.4×D15.3cm・・・・・(売約済

   古松 淳志 作 「三島ぐい呑」 H 5.0×D 7.8cm・・・・・(売約済



   古松 淳志 作 「粉引片口」 H11.4×D12.5cm・・・・・(売約済

   古松 淳志 作 「無地刷毛目ぐい呑」 H 4.8×D 5.4cm・・・・・(売約済

酒器の他にも、「焼酎杯」「湯呑」にも人気が集まりました。



   古松 淳志 作 「三島焼酎杯」 H 7.8×D10.2cm・・・・・(売約済



   古松 淳志 作 「三島湯呑」 H 9.2×D 8.2cm・・・・・(売約済


古松 淳志 (ふるまつ あつし)

1973年 神奈川県生まれ。京都大学農学部卒業。古陶の美しさに魅せられ、大学院中退後、陶芸家吉田 明氏に師事。7年弱の修行を経て、南伊豆にて独立。
2012年 割竹式登窯完成。 
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私の一押し作品!!《山近 泰 編/NEW Generation 展 2015より》

2015-07-05 16:09:18 | 工芸
皆様、こんにちは。
早いもので、もう7月なんですね!?
今日の岐阜は梅雨らしく厚い雲に覆われた一日となりましたが、朝からご常連のお客様方と陶器談議に花を咲かせ、楽しい一時を過ごさせていただきました。

さて、ここのところすっかりブログの更新が滞ってしまった為、多くのお客様からご心配の声を頂き、真に申し訳ございませんでした。
東京や金沢・山中など出張続きで、皆様にはご迷惑をおかけ致しましたが、これからも出来るだけリアルタイムで情報を発信していきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

それでは、ご紹介の途中となっていた先の「NEW Generation 展 2015」から、「私の一押し作品!!」と題して選りすぐりの作品をご紹介していきたいと思います。

今日ご紹介する作家は、「第35回伝統九谷焼工芸展」で見事“大賞”を受賞されるなど、次代の九谷焼を担う若手陶芸家として注目される山近 泰さんです。
九谷焼伝統の五彩色 (黒の輪郭線を用い、青、黄、緑、紫などの濃色で文様を描いたもの)を用いて、幻想的な動物たちの世界を織り込んだ山近さんの作風は、見る者をまるで動物園へ誘い込むかのように楽しい印象を与えてくれます。
今展“初”登場でしたが、彩り鮮やかな山近さんの作品は多くの愛陶家の方々の目を楽しませてくれました・・・。

今展では、タタラ技法(板状につくった陶土を組合わせて、作品をつくる技法)を用いて自ら成形された作品に人気が集まりました。



   山近 泰 作 「徳利~アニマル'S~」 H17.7×D 7.0cm・・・・・(売却済



   山近 泰 作 「ぐい呑~シマウマの図~」 H 7.0×D 7.8cm・・・・・(売却済

山近さんの代表的なモチーフとなった「神象」シリーズも。 



   山近 泰 作 「片口~神象の図~」 H 7.7×D14.4cm・・・・・(売却済



   山近 泰 作 「ぐい呑~群象の図~」 H 7.2×D 7.8cm・・・・・(売却済



   山近 泰 作 「ぐい呑~神象の図~」 H 4.2×D 5.5cm・・・・・(売却済


山近 泰 (やまちか やすし)

1975年 石川県生まれ 2000年 石川県立九谷焼技術研究所実務者コース加飾科 卒業 2009年 日本伝統工芸展初入選 2010年 日本伝統工芸展入選
2012年 第35回伝統九谷焼工芸展 大賞受賞 現在、個展・グループ展を中心に活動する。  

引き続き、初出展組の一人「古松 淳志 編」をご紹介致します。
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