ひさしぶりの,連載再開です。更新が遅くなってしまい失礼いたしました。
エッセイ「なぜ私は社会科塾講師になったのか?」
第20回 大学時代5
前回は,大学1年のとき,友人と趣味と出会ったことをお話しました。
今回は,そのときの同時期での部活での出来事です。
以前お話したように,私は大学1年の前期(4~7月)に,自分に趣味がないこと,友人ができなかったことから,
「部活に入ろう!」と決めました。
せっかく日本文化学科に入ったので,それに関する部活に入った方がいいかな?と思いました。
当時は,「日本文化を好きにならなきゃ!」と思いこんでいたので・・。
そこで,入部したのが,「能楽部(部活名は違います。)」です。
「能楽は,室町時代に観阿弥・世阿弥が大成した芸術」という知識しかなく,
何もわからない状態で入部しました。
当時の能楽部は,四学年合わせて8人(私を含んで)でした。
そのうち,同学年の大学1年生は4人(私を含んで)。つまり,部員のほぼ半数!
人数も少なく,ほとんどの部員が女子だったので,気は楽でした。
意地悪な人もいないし,自分の苦手な派手な子もいないし・・。
ただ,私は,当時,どうしても「能楽」の良さがわからなかった。
他の同級生は,好きな演目(能楽の作品のこと)があったり,舞や謡い(能楽での踊りのようなものとコーラスのようなもの)を
することを楽しんだりしていました。
でも,私は,好きな演目もないし,練習も楽しくなかった。
「私はなんで,この部に入ったのだろう?」と。
「自分はこの部にいちゃいけないんじゃないか?」と。
それで,夏休みの練習のときに,部活を辞めようと先輩に言おうとしました。
まさに,言おうとした瞬間のことです。
となりにいた同級生の1人が「先輩,私,部活を辞めたいのですが・・。」と。
「えー!うそーん!」私は心の中で叫びました。
「あの私も・・。」とそのときは言いだせず。
なぜなら,まるでその子と話し合ったかのように見られると,その子にも悪いし,
夏の発表会前に一度に2人も辞めたら,残った部員さんたちが大変だろうし・・。
・・ということで,冬の発表会が終わったら,「辞める」と言おうと決心。
ただ,冬の発表会の直後に言うのは,さすがに気が引けました。
先輩たちの発表会をやり遂げた達成感に満ちたときに,「私,部活辞めます」と言ったら,雰囲気ぶちこわしだろ!と。
なので,大学2年の最初の練習のときに,退部のことを言おう,と思いました。(冬の発表会のあとは部活は休みだった。)
しかし,そこでも,思わぬことが!!!
前にお話したように,私は大学1年の秋学期の,「体育」「西洋美術史」で仲良くなった友人がいました。
私は,その子に一目ぼれして,もっと仲良くなりたいと思っていたのですが,その子があまりにドライな子なので,
授業以外での交流がなかなか出来ずにいました。
大学2年の最初の部活動の日。
その部活前の授業で,その友人もたまたま一緒になりました。
授業が終わり,「よし!部活に行って,退部の意向を伝えよう!」といきこんだ私にその友人が話しかけてきました。
「ねえ,萬火さん(←私のこと)って能楽部だったよね?私も能楽部に入りたいと思って。
萬火さんがいるので,入りやすいし。」と。
「えええええええー!!!」とまたしても心の中で私は叫びました。
「部活は辞めたい・・・,
け・・けど,
この子ともっと仲良くなれるチャンスをみすみす逃すのはもったいない!」と。
それで,
その子と部活内で仲良くなって,部活を辞めても,その子との仲が続くような状態になったら部活を辞めよう!
と決心。
・・ということで,大学2年の春は始まりました♪
このあとも,部活でのエピソードはあるんですが,それはまだ後日。
次回は,またしても同時期での部活内でのマンガに関するお話です。
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