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「むずかしい」「わからない」という言葉の示す意味

2013年01月13日 22時42分10秒 | 教育者としてのつぶやき

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さて,

今日は,

生徒さんの言葉でこの子は

どれだけ社会に真面目に取り組んでいるか

がわかる言葉について,1つ例をあげて説明したいと思います。

 

たとえば,江戸時代の3大改革(享保・寛政・天保の改革)あたりってややこしいですよね。

その分野について,A君・B君は,それぞれこのような言葉を発しました。

A君「江戸の3大改革,わからない!」

B君「江戸の3大改革,むずかしい!」

 

さて,ここで問題です。A君・B君のどちらがまじめに勉強していると思いますか?

 

 

答えは,B君です。

 

なぜかというと,「むずかしい」という言葉には,

一度は自分なりに理解しようとした,という姿勢が取れるからです。

それに,深読みしたら,「むずかしいけれど,しっかり点数は取れる努力はした。」という

こともありえるからです。

 

ですので,「むずかしい」と発した生徒には,

「具体的には,どこらへんがむずかしい?」と聞くと,

たいてい,「えーと,株仲間に対する政府の扱い。」

とか「享保の改革と寛政の改革が似たりよったりの内容が多くて・・。」

など,きちんとした回答が返ってくることが多いです。

こういう場合は,先生の方も,その内容を詳しく説明することができます。

きちんと,頭に自分なりのベースをつくってくれているので,私の説明を受けて,

さらに理解が深まり,それを彼らは忘れません。

 

 

しかし,

A君の「わからない」という言葉は,

なんとなく授業で習ったときに頭がごちゃごちゃになった」という程度の状態のことが多く,

ほとんど「自分なりに教科書を読むなりして,理解しようとする姿勢」が見られません

 

なので,先生が「わからないってどこらへんが?」と聞いても,

「もう何もかも!」という返答が多いです。

 

そこで,1からもう一度説明するのですが,

結局,また頭がごちゃごちゃになって終わりだったり,

その場だけわかった気になって,

結局そのあと,自分で努力して理解や暗記をしないものなので,

数日たてば,「やっぱりわからない!」という状態に逆戻り。

そういう子にかぎって「社会は暗記科目だから,直前に勉強すれば僕だって点数とれる。」と

言うのです。(全員ではないですが・・)

でも,理解してこそ暗記できるわけであるし,

その直前の勉強する気力もないから結局点数がとれない。その繰り返しなんです。

 

もちろん「わからない」と言っている子に,親身になって説明すると,

それで理解できて,出来る子はいます。

 

しかし,いつでも「むずかしい」ではなく「わからない」という言葉ばかり

連発している子は

危険の可能性が大です。

 

私の場合もそうで,「これ,わからん!」と思っているうちって,よく考えてみると

努力してないんですよね。

それに気がついて,自分なりに本(や教科書)を読んでいくと,

ある程度分かってくるんですよね。不思議なことに。

それでも,一筋縄に簡単に理解できないものは「むずかしいな~」と思いますが,

「むずかしい」と思ったとたん,「わからに」という言葉はもう出てきません。

 

 

ということで,「むずかしい」を言ったから良し,

「わからない」と言ったからダメ,

とは言いませんが,

もし自分が「わからない」という言葉ばかり連発していたら(思っていたら)

自分はちゃんと理解する努力しているか,を見直してみると良いかもしれません。

これは,社会だけでなく,どの教科でも言えるし,大人になってからでも同じことが

言えると思います。

 

 

 

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※現在,過去の記事を削除・編集しております。その中の記事の中でいくつかピックアップして

 

ブログに再度アップしています。この記事はその1つです。

 

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