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「社会」という科目の教育について 第二回 歴史 

2013年01月29日 23時27分56秒 | 社会の先生として・・

現在、何回かに分けて、「社会」という科目の教育について語りたいと思います。

今回は第二回です。

注意:これは私個人の意見なので、絶対の意見ではありません。「あんたはおかしい!」と言われても、私にはどうすることもできません。ただの参考として気軽にご覧いただけるとうれしいです。

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第2回 歴史の勉強はどのような力を育てるか?

私は第一回で、社会とは単純な暗記モノではなく、

抽象⇔具体」を考える力を育て、未来を作っていく力をつくっていく教科だと思う、

というお話をしました。

 

そこで、今回からは社会の分野別に具体的なお話をしていきたいと思います。

今回は歴史です。

歴史は、

具体的事項を理解し、

そこから得られる抽象的な考えを得るもの

と認識していると、前回お話しましたが、それはどのようなことでしょうか?

 

たとえば、

 

「徳川幕府は士農工商と身分を明確に分け、また親藩・譜代大名・外様大名と大名を分けて・・」

 

ということを学んだとします。

 

そのときに、「徳川幕府」「士農工商」「親藩・譜代大名・外様大名と大名」

という言葉をただ単に暗記するのを単純暗記第一弾です。

 

そして、「徳川幕府がやったこと」と認識

、「士農工商」「親藩・譜代大名・外様大名と大名」という言葉を覚えるのが、単純暗記第二弾です。

ーーーーここまでが、「社会が苦手な人が考える暗記モノの社会」です。

 

 

 

そして、ある程度社会で点数がとれる人は、

「士農工商とは、武士・農民・職人・商人と身分を分けたもので、厳しい身分制度だった」、

「親藩とは、徳川幕府に血筋として最も近いところで、徳川幕府の将軍に跡継ぎがいなければ、親藩から次期将軍を出す&親藩は水戸(茨城)、尾張(愛知)、紀伊(和歌山)である。そして、譜代は・・。」というように、

用語に関する意味は理解し、それを徳川幕府がやったこと、と認識できるようになっています。

 

ーーーこれが、「理解が必要だと思う社会」です。

 

 

 

しかし、ただ「点数をとるためだけに理解する」と思いこんでいる人々や、

自分たちは無意識に理解しているので簡単に用語を覚えられる人も多く、

社会で成績が良い人でも「社会は暗記科目」と認識している人も多いのも現状です

他教科の先生や、社会が得意だから社会の先生になった人の中で、

「社会を暗記科目」と認識する人は、そういうことが原因にあるかもしれません。

 

 

 

そして、最後に、用語の理解・用語の識別もできていて、

「ん?なんで身分制度や地方制度をこんなに徳川幕府はきびしくする必要があるの?」

という疑問が起こったら、

そこが「具体⇒抽象」の考えかたの芽生えです

 

ーーーその疑問は、教科書やテキストなどを読んでいくと、おのずとわかります。

わからないときには、信頼できる先生に聞くことでわかることもあります。(なので、このような質問をする生徒は大いに褒めるようにしています。ただ、先生の中では「こんなのはテストには出ない!」と言って、切り捨てる先生もいるようで・・・、それに関しては、私は残念な気持ちがします。

 

今回なら、

 

「戦国時代のような乱世を二度とおこさせないため。

乱世は人々の命を多く奪い、人々の精神や文化なども荒廃させる。

また外国が自国に付け入る隙をあたえるきっかけとなってしまう。

乱世は後継者争いがきっかけであることが多く、

また、後継者の順位づけや、上司・部下の身分がはっきりしていないから長く乱れが続くのであるから、

後継者・部下(大名)の制度ははっきりさせておく必要がある」

 

というのが、答えの1つの例です。(生徒の学力・年齢に合わせて、噛み砕いて話します)

 

そして、最後に、それを未来に活かすのにはどうするのか?というと、

今回なら

「他人に文句を言われようが、不満があろうが、

上司・部下の制度ははっきりさせなければいけないし、

後継者も、当時の感情だけで決めてはならない」

ということを念頭に置いて行動する、ということが1つの例です。

 

生徒さんにとって身近なものだと、

自分が部活のキャプテン(部長)になったときに、下級生と仲良くするのは良いことだが、仕事(役割)はしっかり分けておいたり、時期部長を自分にとって心地が良い人というだけで決めていたら、後々、その下級生同士でごたごたが起るかかもしれない・・、考えて行動をするなど。

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<まとめ>

抽象的な内容まで(この記事で言うと④まで)を

まとめて教えるのが先生の役割だ私は思います。

また、抽象的な内容を元に、授業の話を筋立てを作っていくと、

スムーズな授業が出来、生徒たちも先生が何を伝えたいのかが、わかると思います。

 

ただ、用語をおぼえなければテストで点数はとれないので、

あくまで、具体例を説明するのを中心にして抽象的なことを念頭において授業を展開するのも必要です。

テストで点数とれなければ,勉強する気も失せてしまうので・・。

また未来&現在の状況を打破することについては授業内で話すのは時々で良いとは思いますが、

ニュースなどで似たようなケースがあれば、過去のケースを観てどうすればいいか、

の1つの案を話すことで、

「過去を学ぶことは未来をつくること」と認識してくれる生徒が1人でも増える可能性はあります。

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 第二回は以上です。

 

 注意:これは私個人の意見なので、絶対の意見ではありません。

    「あんたはおかしい!」と言われても、私にはどうすることもできません。

     ただの参考として気軽にご覧いただけるとうれしいです。

 

 

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※現在,過去の記事を削除・編集しております。その中の記事の中でいくつかピックアップして

 

ブログに再度アップしています。この記事はその1つです。

 

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