今回は,社会の先生をしていくうえで,避けられない課題について。
その課題とは「戦争」について,どのように授業で説明するか,ということ。
いまでも世界各地で戦争はなくなっていません。
多くの人が戦争はいけないものだとは心の底ではわかっているのです。
しかし、それでも戦争は起こってしまいます。
心の底で戦争はいけないことだとわかっているからこそ、戦争を始めてしまった後で、
戦争の良いところを強調する指導者も出てくるのだと思います。
いかにして戦争をなくすか、それこそ神が人間に課した究極の課題かもしれませんね・・。
※私は神の存在を信じているわけではありません。
社会科の授業で
日清戦争・世界大戦からイラク戦争を教える際には、
教師は細心の注意を払って授業をしなければいけないのが現状です。
たとえば、日露戦争のときの日本海海戦について熱く語っただけで、戦争賛美者と勘違いされて
保護者の方からクレームがきたりします。
逆にクレームがこわくてあたりさわりない形で授業をするとすごく薄っぺらい授業になる。
この時代の授業がつまんない!と言ってまじめに戦争について考えない生徒が多くなったり・・。
そのために私は、日清戦争の授業をする前に、
「戦争はいけないことだよね。
でも今でも戦争はなくなってないんだ。
みんな戦争はいけないとわかっているにもかかわらずだよ!
じゃあ、どうすれば戦争がなくなるのかを、これからの歴史の勉強で考えてみない?
これからみんなが習う単元は約100年間は戦争ばかりの戦争の歴史なんだ。
戦争がおこった理由や、戦争の状況を詳しくしれば、
そこから戦争をなくす方法がみつかるかもよ?」
と言うようにしています。
それで、いつも、
「戦争がおこる前の各国の状況と背景
→戦争がおこるきっかけ
→戦争の経過(トップと民衆のそれぞれの視点から)
→終戦後の結果&そのあとの状況 」
という形で話し、ところどころで、こうすれば次の戦争は防げたのでは?とよくお話をします。
その結果,多くの生徒さんと保護者の方に、
「戦争については詳しいけど平和主義者の先生」と評価していただけたことも。
戦争を悪いことだと認識するだけでなく、絶対に起こさないようにする!
そういう生徒を育てていきたいです。
でもなかなか難しいですが・・・。
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※現在,過去の記事を削除・編集しております。その中の記事の中でいくつかピックアップして
ブログに再度アップしています。この記事はその1つです。
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