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教えやすい時代と教えづらい時代

2014年11月04日 12時05分39秒 | 社会の先生として・・
現在、室町時代の歴史まとめノートを作成中ですが、教壇に立ってた頃のことを思い出したので、ここで書きたいな、と思います。

小中学生に歴史分野を教える際に、教えやすい時代や教えづらい時代、があります。
事件の用語羅列、とか、ただ言葉を丸暗記させるような授業をするつもりなら、どの時代も大差ないんですが、
「理解してもらう」授業をしようとすると、時代によって、わかりやすい内容とわかりにくい内容があります。

もちろん、どの時代も突き詰めていくと、難しいです。
でも、最初に頭に入りやすいかどうか?は、時代によって違います。



私として教えやすい時代は、政治をする機関(身分)の歴史が中心の時代。

逆に教えづらいのは、政治をする身分と、そうでない身分の人々の歴史が入り交じっている時代です。

具体的に言うと、
教えやすいのは飛鳥~平安時代(中期まで)、や、明治時代以降。

教えづらいのは、室町時代、です。


室町時代は、初期は南北朝と朝廷が二つに分かれているうえに、その時期に幕府が開かれるわ、戦国時代あたりになると、幕府はあるのに、地方のそれぞれで政治をするうえに、その地方ごとに、大名だったり、一般民衆だったり、して。国一揆、一向一揆は、ただの反乱ではなく、それにより自治を行う。
「公民」分野を習うと、中央集権、地方分権なども習うので、まだわかりやすくなりますが、室町時代を初めて習うときは、まだ公民を習っていない時期なので…。
ましてや、小学生(私立中学受験生)に教えるのは難しい。

さらに、北山文化、東山文化も、公家と武家の文化の融合文化、と言われても想像できない子供が多いですし。




北山文化の代表文化である「能楽」を体験してみると、実感できるけれど、それには、平安時代の「源氏物語」や、鎌倉時代の「平家物語」を読んでないと、理解できないし。
ということで、小中学生に教えるときには、色々な言葉を考えて教えます。


室町時代って、とーっても面白い時代ですが、その面白さを生徒さんに伝えるのはなかなか難しいものです。


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