社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

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「先生は歴史人物の誰が好き?」という質問

2013年01月26日 23時31分00秒 | 社会の先生として・・

今回は社会の先生ならではの質問について。

 

社会を教えていると生徒さんに、

「先生は,歴史人物で誰が好き?」

と聞かれることがあります。

私はその質問を受けると、気をつけて話すようにしています。

 

 

理由は2つあります。

1つ目は、

好きな歴史人物はいることはいるが、

深く掘り下げてまで知っている人物を

小学生・中学生では知らないだろうな、と思われる人物だったり、

教科書に載っていてもマニア受けの人物であったり、誤解される恐れがある人物であるため

 

 

2つ目は、その生徒がなぜそのような質問するのか、という意図を読む必要があるからです

 

私の好きな歴史人物は、

日本人なら藤原不比等吉田松陰先生、

世界史をあわせると1番好きな歴史人物は

ナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)です。

(左のちびキャラは,自分で描いた,ナポレオン1世の戴冠式の服のイラスト)

 

 

 

 

吉田松陰先生は入試でもよく出される人物ですが、子供たちにはちょっと渋いかもしれません。

私は吉田松陰先生や「奇跡の人」のサリバン先生のように、

平等に接しながらその子(その国)の将来を見据えた教育をしたい!というのが目標なので

、吉田松陰先生が大好きなのです。

松陰先生に会いたいがために、遠く山口の松下村塾まで行ったことも・・。

 

藤原不比等は、年表には載っている人物(大化の改新をおこした中臣鎌足の息子)ですが、

中学・高校入試ではほとんど出てこない人物です。

この方は、飛鳥時代末期に、天皇に神聖をもたせ、

今まで続く天皇家と日本の在り方の基礎をつくった人物です。

「古事記」「日本書紀」も不比等の影響が多くあります。

「古事記」「日本書紀」を読んで、暗黒時代である2世紀の日本を想像するのが好きなために、

その裏に潜んでいる(歴史を意図的に書き換えている)不比等に興味を持ちました。

しかし、天皇は神だ!として第二次世界大戦で自害をして死んだ日本人たちの悲しい歴史があるために、

不比等さんを好きというのは戦争賛成派だととられがちで、なかなか言うことはできません。

(私はバリバリの平和主義です。)

不比等さんが好きな理由は、さきほどの件もありますが、

あくまで自分は天皇の補佐で・・という現実を見据えたやり方をしたところや、

なぞの出自(父の鎌足の子孫がなぞらしいです)から大臣にまで上り詰めたのは実力があってのことだからです。

 

 

ナポレオンは中学によっては習いますが、そこまで授業で力を入れて教えられない人物です。

しかも、ナポレオンというと戦争の英雄や独裁者というイメージがつきまとって、

やっぱり戦争賛成派だと思われる恐れがあるために、よけいに言いづらい。

ナポレオンが好きな理由は、フランス革命を上手にまとめ、現在のフランスの基礎をつくったところです。

私は「自由」「平等」の精神が大好きですので、

それをちゃんと社会機能として実現させたナポレオンには敬意を示しています。

(現在のフランス憲法もナポレオン憲法が元になっていますし、

ルーヴル美術館を開設したのもナポレオンですし、大学まで続く教育制度をつくったのもナポレオン。

日本はフランス式教育制度なので、おもいっきり日本はナポレオンの影響を受けていますが、

なかなかそういうことは世に知られていないのが現状です。)

そのため、生徒には、この3人について話しても、「は?」という顔をされる恐れがあります。

 

また、なぜ生徒はそのような質問(先生は誰が好き?)としたかというと、

歴史好きな子なら先生とその人物について語り合いあいから

そうでなければ、その好きな人物から私(先生)がどういう性格なのか?を考えたいからです

歴史が嫌いな生徒なら、

他の先生はこの人物が好きだったけれどこの先生はどうなのだろう?という先生に対する興味です。

 

そこで、私は

「歴史を習った人物なら誰でも知っていて、かつ、インパクトがある人物。」

を言うようにしています。

そうすれば、私がどういう人物かもわかるし、歴史好きな子とも語りあえます。

その場の状況に応じて徳川家康」か「源頼朝と言うようにしています。

 

 

もちろん好きな歴史人物であるのは確かなので、嘘ではないです。

近代戦争の人ではないので、戦争賛美者ともとられる恐れも薄いし。

 

ちなみに理由は

「頼朝・・幕府の基礎をつくったのから。」

「家康・・長く続く平和を築いたから」です。

誰もが、天皇家・貴族の世界が1番だと思っていた時代に、

武士が政治をする!という幕府制度をつくった

頼朝さんを私はとても尊敬しています。

上にこびず、権力をにぎるというのはすごく好き!

 

 

 

 

 

家康さんも同じ意見で、あの戦国の世を二度とつくるのか!

と研究に研究を重ねてがんばった結果があの江戸幕府なのです。

戦争をしないためにどうすればいいのか?というのを考えた方です。

それは、身分の差別化をはかるという暗い歴史にもなりますが、

1つの戦争をなくすにはどうすればいいか?を私に教えてくれる人物ですので、尊敬しています。

頼朝も家康も愛知生まれだしね♪

(家康は岡崎で有名ですが、頼朝も熱田神宮ちかくで誕生しています。←一説ですが・・。)

この頼朝・家康のおかげで、

源平の合戦好きや戦国好きの子とは,話が,かなり盛り上がります

(やはり、歴史好きの子は、その2つのどちらに興味がある子が多いので。)。

だいたいは、義経&弁慶好きか、信長好きが多いですが・・。

 

 

自分の好きな人物を語り合いたいのなら、

同年代の友達や仲間にすべきであって、

子供たちに対しては、その子がその歴史人物の名を出さない限りは、

ある程度は自分の好きな歴史人物を出しながら、

会話が弾むお話をしてあげるとよいかな~とは思います。

(もちろんあくまでケースバイケースですが・・。)

 

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※現在,過去の記事を削除・編集しております。その中の記事の中でいくつかピックアップして

 

ブログに再度アップしています。この記事はその1つです。

 

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