【エスプレッソ用の豆】
当店では「エスプレッソ用の豆」を販売しております。これは家庭用マシン向けに挽いて販売してます。何故ならば、一般ではそこまで細かく挽けないからです。味は、当店のデロンギ(家庭用)で確認して調製しております。
単純に苦み、コクを出そうとすると、或いは「クレマ」を出そうとすれば「ロブスタ種」(「油分が多い)をブレンドすれなOKですが、当店では、アラビカ種のみで、それも「スペシャルティー」だけで100%調製し販売しております。
本格的なエスプレッソ用をお求めの方、つまり、10万円以上のグラインダーをお持ちの方は、挽き目は1ミリ、0、1ミリ単位の調製で味(落ちる時間)が変化(激変)するのを御存知ですね、時間もダラコルテのグラインダーは10分の1秒単位で設定が可能です。
同じ「エスプレッソ」用の豆と申しましても、万人向けに「ロブスタ種」放り込めば楽チンですが、当店ではしておりません。だから難しい選択が必要になります。
お客様のグレード(つまりハードウェアの差だけ)があります。ややこしい話で恐縮。
a, エスプレッソマシン(業務用)&グラインダー
相談だけでは判りません。何度も試行錯誤の世界です。是非相談させて下さい。
或いは数種購入して選択です。当店から伺うことも出来ます。
グラインダーが有るという条件
b, エスプレッソマシン(家庭用)&グラインダー (圧力は業務用より高いモノあり)
当店の店頭ではコレを「用意」しております。挽いてあります。
御自身でタンピング&セットして抽出して下さい。
かなりの線まで出ます。(3層になります)
c, グラインダー内臓の業務用
申しわけないですが、ご相談出来ても、現実はグラインダー性能が悪すぎますので、何度もトライ&エラーが必要です、それなら、いっそ「ロブスタ」入りの方が簡単に判りやすいです。だから当店では、この種のマシンのレストラン様でもほとんど、お断りしております。
要するに、幅がないのです。これは良い・悪いではありません。御店の成り立ちです。納入された業者さんが悪でもありません。スタッフの数や経験でその選択でした。
中々3層になりません。
d, ポッド専用機 (ここでは関係ありません)
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もうお分かりですね、この時代になっても、エスプレッソ云々言っても、結局「ロブスタ」入れればクレマは一杯出て、苦みもコクも出せます。私はそれを特に求めてません。そんな時代ではなく「アロマ」の時代になりました。苦みとボディ感、コクの違いも判らない人もいます。
日本ではエスプレッソの単品オーダーは
おそらく100分の1以下でしょう。つまり100人来て一人もいない。
理由は沢山あります。何百とあるでしょう。でも
基本は日本人は飲みたくないのです。
私はロブスタが原因の一つだと思っています。
あの有名なチェーンは、大量に「ロブスタ」を仕入れているのに、使ってないような宣伝をしています。第一判るお客さんはいないでしょう。そのレベル。
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【初めての方にオススメ】
どれが一番、大事なのかという単純な事ではありません。どれが抜けてもダメだと思います。
当り前ですが、エスプレッソマシンが10点、グラインダーが0点では、その積は、10X0=0点です。これは実務についたら多分お分かりになると思います。私も寄り道、脇道、回り道して来てますから、よく判ります。エスプレッソマシン X 豆 X グラインダー で書く各100満点で最高が1000点というわけでもないと思います。
豆は50点満点、マシンは30点満点かもしれません、足らないものを他で補うことも出来ると思います。
写真デロンギは当店の通称「吉井くん」です。イエモンの・・・
買うのならこの1万円台のマシンか、100万円以上のマシンです。5万、6万、15万円、てのはハッキリ申しましてダメです。ダメダメちゃんです。
四駆車で買うなら、ジムニーか、レンジローバーです。中途半端な250万のビスカス4駆は実はダメじゃんと・・・
たとえば、予算が20万円なら、1万円マシンと15万円グラインダーの組み合わせしかないです。断言出来ます。残り4万円は軍資金として残します。
このグラインダー15万円は、次のステップでも充分使えます。(ここが味噌)
そんなに予算はないという方は、1万円ポッキリコースで充分です。そしてコレしかないです。下の写真の黄色いデロンギのこれしかないです。
極端な言い方すれなデロンギでこの一番安い機種しかないです。他に意味がない。SAECOでも同じ、これで充分、これ以上は全く意味がないのです。
そして、予算が無い場合は「ポッド」を使って楽しみ下さい。「ILLY]イリーは(ロブスタ不使用ですから)イメージするエスプレッソマシンとしては出ません、ここはムッセティーのエブリツォーネならイメージ通りのエスプレッソです。見た目で楽しむためです。
これで1カ月は充分遊べます。ラテ・アートも努力して出来ます。
【大事なこと】これより高級機でミルク「フォーマー」や「グラインダー」内蔵のものは、それで低い位置で完結して終わりますから、ステップUPする時に遺産がありません。ステップUP出来ないのです。「フォーマー」でカプチーノが簡単に出来ても、カフェ・ラテが出来ません。
結局、全部捨てるだけです。 オーディオでいえばレシーバー一体型。
私達が目指すのは、高級コンポです。良いアンプとスピーカーをバラで買いましょうという話です。
【絶対にオススメしないこと】することも含め
これは人(会社)によって真逆なことがありますが、悪意ではないです。例えば少人数経営のレストランと、人的に余裕があるそれとでは、オススメする機械が全く違います。同じ規模(大きさ)のレストランでも、格によって、ドリンクバーと注文と分かれますから、同じ価格帯の機械でも全然違います。もっと簡単にいうと、全自動 か 半自動といってもいいでしょう。
エスプレッソを自分で楽しむなら、全自動は完全OUTです。 当り前ですが、全てお任せです。いいのが出来そうですが何も出来てませんが、まあ普通に出すのなら判らないだろうね・・・・てがミソ。何も出来ない人用です。置くだけでOKですから。
エスプレッソを楽しむなら、自動は絶対無理だということが結論です。何も出来ません。
【焙煎豆】
これもマシンと同時並行の作業です。もうイタリアンローストなんていうのは古いです。かといってエスプレッソをシングル・オリジンで飲ませてくれる店もそうそうない。
ハウス・ブレンドになります。兎に角、良い豆を使うことです。
そして【一番大事な事】は、その豆を活かすには、ハードウェアが最低限のものが絶対に必要ということです。
【エスプレッソマシン】
新しい時代のエスプレッソというわけでもありませんが、しかし確実に、新しい時代にコーヒーの世界はなっています。当然ながら、エスプレッソもその視野に入ってる時代かもしれません。
マシンに依存する部分も多いけれど、トレンドはみんな同じです。難しいことは何もありません。
難しく言って、偉く思われたい人がいるだけです。トレンドを書きます。
①抽出温度による味の違いを出せる
②抽出時間内にその抽出温度を変化されることも可能な機能
③抽出前の「蒸らし」も出来る機能
④タンピングの差
⑤抽出圧力の可変機能
最新マシンの上記のチューニングとブラインダーとの2人三脚で出来上がったエスプレッソも実は、何のとこはない従来のベーシックなエスプレッソマシン機で普通に落としたものと同じかもしれません。何度も条件を合わせれば同じものがきっと出せるでしょう。
判り易く書きます。最終はストライクゾーンに投げるなら、どんな投げ方をしても良い、それを人為的に強くカーブなど変化をさせることが出来るのが最新機、
別にベシック機で投球練習を余分すれば、ストライクになります。
ただ最新機は簡単に変化させることが出来るということです。で250万円なり、操作は複雑になります。何が良いか悪いかは所有したことがないので、判りません。はい
【グラインダー】
最低10万~50万円の間、良いものは、やはり良い。どこで落ち着くかは個人の懐の具合です。マルゾッコ持っていても良いグラインダーがないと良いエスプレッソは出せません。
ぶっちゃけ、エスプレッソは焙煎豆とグラインダー性能が全てとも言えます。実はマシンはそこそこでも出ます。中身はほとんど同じですからね
マシンの価格差は1時間に300杯で出来るか?10杯でへたれるか?の違いです。
気をつけて下さい。エスプレッソマシンの性能差は、それほどないのです。
ただ、使用電圧は車でいうことろの排気量です。
【個人の技:テクニック】
ラテアートに代表されるテクニックはあくまで、個人の努力の結果です。センスも問題かも?上達しない私はそう思います。
毎日牛乳10本、練習は一カ月は最低必要です。兎に角、エスプレッソマシン購入して、キチンとした完成型までには半年かかるということです。その為には、先生につくことが一番の道です。
youtubeでは絶対に判りません。そう思えるのが現代人です。プロ野球中継、ゴフフ見て、実際に出来ますか?
イチローを100回見ても、打てません。
チャンチャラ可笑しいです。
【追伸】
今日はダラ・コルテさんのショールームに小一時間おじゃまして、あれこれ(つまり、カバーを外して検証させていただきました。)
やっぱり、イタリアでサブ・ボイラー分解してくればよかったと後悔してますが、ダラ・コルテは壊れないマシンだと現地でも評判がいい。