イタリア、特にミラノは、各分野の見本市などで世界中のバイヤーが常時流入している国際都市だと思います。
私のイタリタ語能力は「ゼロ」です。言えるのは 「ボンジョルノ」だけです。
実際、何を話せるかは全く関係ありません。
あなたが、何を持ってるか?話せる内容を持っているか、否かです。
流暢なイタリア語で商品を褒めようが、美辞麗句を並べても、
それを10個、100個を買うか、買わないかが、現実に先方様が知りたいことなのだ。
幾らイタリア語が話せようが、基本の日本語でもコミュニケーション能力や会話の内容がなければ何も役に経ちません。だから当然ですが、イタリア語が話せるイタリア人中学生では、イタリアでは商談は出来ません。
実際、仕事上でイタリア語で困ったことはないのは、ほとんど仕事上では英語が通じるからです。
これは、私の少ないイタリア滞在の中での話です。ここ半年で3回です。
今回も週中の5日間、一日1社の訪問です。
全て「ボンジョルノ」だけです。
ただし、その一言で全てを込めます。それしか手がありません。
工場に入ったら大きな声で「ボンジョルノ」だけです。これだけです。
行く前から、当方の腹は決っている。それは以心伝心で先方には通じる。
先方の出方は対応で分かります。
現場だからです。メールでは分かりません。その為に、飛行機や高速鉄道が必要なのです。
Eメールで解り合えれば、とっくにこの世に戦争は無い筈です。
以心伝心
それでも上手くいかないので、わざわざ出向きます。
ファイスブックで1000人と繋がっていようが
あなたが本当に助けが必要な時に、実際に来てくれる人は何人いますか?
500万円、1000万円何も言わずに貸してくれる人は何人ですか?
1万円でもいいです。
現実とはそういうことです。
現実に商売(ビジネス)をすることは大変ですね。
誰でも頭の中では何でも出来ます。大儲けです。
100万円のものを10万円の利益上乗せれば、10万円も儲かります。
しかし、10個購入して、1個売れ残れば、利益はありません。
それどころか、倉庫代はどんどん嵩みます。笑。
イタリアではイタリア語は一切必要ありません。
言葉なんて通じない方が楽しい。
相手が拳銃持って何か言っているとすれば「手を上げろ」だということは想像がつく。
特にスモール・ビジネスの場では
買うか?買わないか?の選択しかない。それから先はどうにでもなる。
英語も必要ないか?
半分できればOKです。
私、22歳の時にロンドンに着いた時はスグに会話できて以来、ほとんど英会話などしていません。
それでも、なんとかなるのではなりません。
そんなことは全く気にしていないのです。
大事なのは、語学ではないからです。
語学が出来れば、ビジネスが出来るかは全く関係ありません。
商いの基本は、昔シルクロードを渡った商人という話や、大航海に出た人々も同じですが、この商品が売れるから持って行くというマーケット有りきではありませんでした。最初そんなことは誰も判らないのです。膨大なリスクを掛けで未知の世界から未知のモノを運んだのです。
そこに在るのは、情熱だけです。
それは今も昔も、本来は変わらないのです。
難しいことは誰でも出来ます。少しづつ進めば他人が出来ることはほとんど出来ます。
単純なことは難しい。