松下幸之助の話も今の時代じゃ通じない
◆ 自営業といふものは、世に云う「フリーター」さんと同じ境遇です。将来に渡り一切、生活の保障のようなものはありません。
将来貰うべき、月々の年金の払い込みさえ出来ないこともあるでしょう。
その年金さえも実はもう危ないのです。これは日本政府がアメリカにカモにされているからですが、マスコミにはほとんど載らない。御用新聞の日経には絶対に載りません。
今月、金融機関から融資されて、来月、病気で倒れて商売出来ない人の話なんて、何処にでも転がっています。その点、企業に勤めてメンタルイルネスで3ヶ月休むなんて夢のような話に聞こえます。自営業ではここで即、終わりです。
◆ 信じるのは自分の才覚だけで、誰かに責任転嫁することも出来ません。
大きな大きなタンカー(会社)に乗るのも船乗りですし、自営業なんて一番小さなヨットで波に揺られてるのも船乗りで、どっちを選ぶのかは自由です。
憲法に職業選択の自由があります。つまり職業に貴賎はありませんが収入の多い少ないは歴然とあります。こんな事は学校では教えてくれません。
年収1000万円を超える三十台前半でcafeなんかやった日にゃ、収入は10分の1になります。それが判ってやる人は安心です。
◆ 頭でだけ考える人は出来ないから無視します。ところが判っていても、心で割り切れないから、やってしまう人が多い。これが普通の人間だと思うのです。
浅井長政なんか結果は判っていたと思いますけれどね。
◆ 戦後は何もない時代でしたから、何をやっても成功した時代だった頃から比べると今は、社会の構造そのものが、予測がつかない方向にシフトしています。鉄は国家なり。という時代は本当に終わるのでしょうか?実際に、国内の炉の半分はもう動いていない。
昔、USスチールの話が今の日本だ。
◆ 今、コーヒーが旬なら、いつかは終わるだろうというのが普通の考え。
もう終わる、もう終わるといいながら50年で、明日終わるとも考え難い。誰も答えは判らない。
◆ 脱サラとは、間違って「サラリーマン」してる人が商売屋に戻るだけです。そういう人の多くは商家育ちだったりします。奥さんもそうなら、話は早いですが、普通の家で育った人にはなかなか理解出来ません。保障がないわけですからね不安です。
「サラリーマン」でダメな人は商売もダメなパターンが多い。
けれど、ゴルファー・作家・画家・Webデザイナー・たこ焼き屋・カフェ・個人タクシー・水道屋、保険屋・薬屋・・・自営業全部。生き残るか、消え去るかしかないわけです。その成功率は5%とよく言われます。20人に一人です。
◆ 戦国時代なら死んで終わりですが、今の時代は、まだまだ生き続けなければならない。とすれば負けが続くゲームを続けなければなりません。見渡せば一つ目を勝つ人が2個目も勝つことも多いかもしれません。
◆ 迷ったら「止め!」、これは黄金律です。
何故なら迷わなくても失敗するものです。明智光秀をみれば理解出来ます。
一つ目の小さな成功しか、評価する指標がありません。
一つ目でしくじったら、2つ目はない。このルールは多分使えます。
◆ しかし、人はこのルールで動くことはない。転職或いは、起業する動機は多くの場合は単純な金銭(収入)問題ではない。個々の内面の問題である。
そこは個人の問題である。個人の問題はなんと家族の問題である。
なるようにしかならない。Let it Be である。
人の行く裏に道あり花の山
だから私は今、製造業もやっている。
◆ 皆さん色々やってる。例えば、カフェで、ケーキを「焼いている」、テイクアウト、通販をしている。私はそれを大きく違う他業種で全く違うこともやっているだけなのだ。保険的である。アービトラージ的な考え方である。
なあーに簡単なことである。
負けても何とか次の試合に残ってることである。如何に負けるかを考えている。
◆株式で100万円の元手で、年に2倍になれば良いと素人は簡単に考える。
倍々ゲームの結果、10年後には目出度く10億2400万円である。
そんな人は会ったことがない。
プロは年率8%(昔の基準です、ゴールデンエイト)を目指す。
金で金を生ますのでもこれだけ難しい。
◆ それでもCafeな人々は楽しそうに暮している(ようにみえる)。
その家族の顔までは私は知らない。
また。こうも考える、CAFE一軒くらい大したことはない。泣こうが、笑おうが一生は短い。
◆ 安全弁は用意して当り前である。常に負けがある。
イチローでも3割なのだ。
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失敗は、再起すれば埋めることができる。40年前は一度や二度の失敗でもへこたれない、野心的な経営者が多かった。また、失敗を許す環境もあった気がする。
再建への協力のためには取引先(債権者)に事情を説明し、1社1社に釈明と謝罪、具体的な道筋を示すことが求められる。債権者会議で、取引先の前で頭を垂れる心境はいかほどか。経験者しか語ることができない苦渋の思いだろう。
40年前、倒産の危機に瀕した経営者をつき動かしたのは、もう一度成功してやると心に誓った事業再建への情熱だったに違いない。
事業へのあきらめは、余りにも切ない・・・。
「トヨタ・アリオン大嫌い!」あんたも同感だと思うよ。