風も吹くなり 雲も光るなり
生きてゐる幸福は 波間の鴎のごとく漂渺とたゞよひ
生きてゐる幸福は あなたも知ってゐる
私もよく知ってゐる
花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かれど
風も吹くなり 雲も光るなり。
林芙美子
「お前、鹿児島行くなら、このホテルに泊まれ」と知人に教えられた、Shiroyama Hotel .
ほぼ完璧である。
グランドホテルである。ホテルライフを楽しむ為のホテルである。
ネット予約時代なり英国のホテルでも、フロントさえないこともある。経営のスリム化である。コンシェルジュなんてものも死語になる。ところがどっこい、ここ鹿児島に伝統と格式、貧乏人の私には敷居が高い、来る者を選ぶホテルがある。
若い頃(40代)はロンドンの一流ホテルでは、結構な割合で撃沈している。レストランのメニューが仏語だったり(笑)
イベント中で、女性客が皆、背中全体が見えるイブニングドレス、男は全員タキシード!!
どう見てもドアマンの方が風格があったり、
トイレの豪華さにビビったり・・・
今も当然、(階級)クラスが違うが
旅行客なので厚顔無恥で・・・
このホテル、南洲翁終焉のあの「城山」に堂々と聳え立つ、市内からはわざわざ来ないといけない場所にある。
■ この周辺光量の落ち込みはなんだ!
朝食後、コーヒーを持って一人テラスに出て、桜島からの日の出を見ながら林芙美子の石碑に気が付いたので、一枚拝借。
あなたも知ってゐる 私もよく知ってゐる
「そうなんだよ」と呟ける空間がある。場所の便利さから、仕事だからとかで。最近はアプリを入れて東横イン、アパホテルを選択することが多かったが、やっぱり無駄を大切に生きよう。
淡島寒月を先生に・・
鹿児島市内観光なんてしなくて良い、ここに連泊することだ。
若い人は、こういう場所で人生の修行してください。
ラーメンなんて食べに行かないことだ。
この中のお店で「アフタヌーンティー」を楽しむことが出来るかもしれません。お一人 3000円 x2 お会計は7千円は超えるでしょう。
割り勘なんて絶対しないように・・・
週に5日、毎日違う彼女を連れて・・・・こんなに楽しめてたった数万円
で、天婦羅や、寿司屋と勉強して行きましょう。
人生は修行です。授業料は無茶苦茶必要です。
こういうホテルで「お見合い」「結婚式」「誰かの誕生日に」「会社行事」などで過ごす人達もいるのです。
「それがそうした?」
それも自分の答えならいいのでしょう。
145年前に、桜島見ながら、南洲さんはこの山で自刃した。享年49歳だという。
ホテルなんてどうでもいいことだが、世間一般では往々にして、高級店、有名店を上から目線で評価することで、自分が上になったような錯覚をする人が多い。 しかし一般的に我々、庶民は古き良きグランドホテルでは、大きな確率で撃沈する。
英国ではもう爆沈してきた。
ホテル側が来る者を選ぶ、それが格式であろう。
そういう世界が今の日本だけない。
昔の日本にはあった。
ぞんざいに扱われたのなら、そういう風に見られたのだ。
相手にされていない。
(建前はお客様は平等だが、人間社会である)
建前で生きてるわけではない。
私は分相応である。
この年で「アフターヌーンティー」なんてしたくもない。
桜島からの日の出を見ながら、林芙美子でコーヒー飲めるって
私には贅沢なのね。
だから、アンタも泊まれって話さ。
ホテルでチャックインする時に【お帰りなさい】と言われて常連。
うちの奥さんは香港界隈で言われる
食堂に入ったら、注文しなくても出てくる。
そして私は働いている。労働者なのだ。