一番美味しいエスプレッソは? ここで判るよ、あなたの理解度。
1、イタリアでのプロの常識
現在も多くのバールは、焙煎豆屋からマシンの無償提供を受けています。特に個人経営のお店はその傾向が強いし、大型店で1分に何杯も出すような繁盛店では4グループ(2~3人バリスタ)の大型機で、メンテナンス体制がしっかりしている一流メーカーのマシンも提供もされているようです。
ほとんどのメーカーは内部に同じ部品メーカーを使ってますから、アッセブルメーカーと言った方が真実に近い。
同じポンプ、銅管、ソレノイド、ヘッドを通って出て来るだけです。
勿論、価格によりボイラー容量が違えば、スタビリティーが違います。
中古と新品では、蓄積したカルシウム量も、ポンプ圧力も違います。
けれど中身は同じだと誰もが知ってます。違いは、その他の部分で色々なものが付いているかどうか?です。
基本は同じです。
2、現実の理論
ここは肝なので、別枠で別の機会に書きますが、
私たちが、イタリア国内で殆どのメーカーの工場まで入って直接、担当者と話す時に、そのメーカーでお勧めも聞きますと、判ってる彼らが口を揃えて言うモデルは
レバー式です。これは当然なのです。何故だか判りますか?
判れば大したものです。
実際に飲み比べれば、スグに判ります。
しかし、イタリアでも工業の中心の北部(女子も大事な労働力)、全世界の需要は、扱いがもっと楽な横挿しのホルダータイプが主流です。
つまり、もし美味しいエスプレッソを抽出したいなら文句なしにレバータイプですが、商売としては普通の横ホルダーが売れているわけです。
文句(理屈)を言っても、レバータイプです。こんな事は誰でも知っています、商売として製造しなくなったメーカーはその反射で「レバーは危険」だと行きがかり上で周知します。
マルゾッコもレバー作ってました。
イタリアでも、現在も名店や判ってるバリスタ常駐の店は現在もレバー式です。自分で確認してください。
Youtubeでも同じ。
ここまで判ってる人は、判ってる人です。屁理屈言って何処のメーカーが美味いなんて云うバリスタは実は何もわかってないのです。スミマセン。
3、メーカーの差
ありません。 だから、そこから抜けようといているのはダラ・コルテだけです。思想が一段飛びぬけています。
これも、どこどこのメーカーが美味いなんていう低いレベルな人はわかりませんので、一度、ダラ・コルテのショールームに行って聞いてください。ここでは聞き方が問題になります。
有名メーカーで新機軸だけど明らかに制御を失敗しているマシンもあります。こんなものは半額でも買ってはいけません。日本で一番人気のメーカーです。
マシンを分解して下さい。そうすれば見えてきます。メーカーの名前で買うのは、そのメーカーがマーケッティングに「成功」しているからです。その費用が膨大ですから高価なのです。大会のスポンサーになっているのがタダではないのです。
第一、どのメーカーが良い、悪いを判断するなら全メーカーの全機種を自動車評論家のように試したかどうかも重要です。自分の使ってるメーカーだけ褒めるのは、とっても「地球の歩き方」的です。
4、エスプレッソ道は・・・・・
そんなものは、ありません。それを歴史がない日本人が作る自体、大笑いです。
もしカメルーンで誰かが勝手に自分の考えで「茶道」を作ったたら、それは我々日本人は違うと思います。海外にゆくと日本食レストランと言いながら韓国系だったらガッカリします。鉄板焼きとかね?それは私たち日本人からの視点だからです。
日本に来たイタリア人から見れば、イタリアン・レストランが日本人経営でスパゲティーだけのは納得がいかないでしょうね。そして、その日本人経営者が「これがイタリアン道」だというのは誰が見ても違う。滑稽です。
丁度、自分から「珈琲焙煎士」なんて抜かしてるアホと同じです。厚顔無恥。
「道」を作れば、有料道路で作った人が「料金所」に いるだけです。
エスプレッソ道だ、といってる日本人は私は信用しない。そういう人がやってることが、本場イタリアでは誰もやってないのです。自分の目で確かめて下さい。
5、PID
商業機より、パーソナル機に最近多く取り入れらいます。一つの波ですが、PIDで味が云々抜かすのは素人中の素人です、温度が変われば味が変わるのは当然です。
それでは美味しくポイントが、低い温度でも良いですか? ここがプロと素人の分かれ目かもしれません。
何も、PIDに頼らなくても、同様の味は出ます。
自動車で言えば、カーナビのようなもの・・
速く走る、上手い下手には関係ありません。
6、自分の舌で考えること・・・・それが一番、頭脳を使うこと
多くの人は、雑誌で書いてあった難しいことを、そのまま、考えもせずに、自分のものとして置き換えているだけで実は頭は殆ど使ってません。何も考えません。
自動車雑誌数冊読んで評論家と同じ意見を持って喜んでいるだけです。ニュルのタイム知ってどうするんですか?
イタリアへ行って自分の目で確かめて下さい。舌で確かめて下さい。
エスプレッソ道なんてありません。
イタリアでは殆どタンピングをしてません。するなと云う意味ではありません。
騙されるなという意味です。
7、本物はイタリアにしかない。
グローバルな時代だから、それが判るのです。そして自らを卑下することもありません。 変な記事を真に受けないように・・・・焙煎と同じです。
本当に美味しいのは縦のレバー式です。これしかありません。
こんな常識も知らないでエスプレッソを語るなよ!