9月6日~10日(4泊5日)で南アルプスの最南端、聖岳~光岳を縦走してきました。
地味な南アルプスで、さらに地味な2峰です。
聖岳は南アルプスで一番南に位置する3000峰、光(テカリ)岳はハイマツの南限地にあたります。
(maitabi 利用TDは K室さん、現地ガイドはS田さんです)
9月6日(木) 晴れ
今日は椹島ロッジへ移動のみ、
東京駅 ⇒第二東名清水インター ⇒井川ダム ⇒畑薙第一ダム ⇒椹島ロッジ に14:30に着いた。
約1.5か月ぶりだが、この少雨でダムの水位は下がり、花も秋の花が準備をしていた。
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9月7日(金) 晴れ
今日の歩程は聖平小屋まで歩く。標高差1200m、約8.5kmを登る。
6:20 椹島ロッジから送迎バスに乗り、6:40登山口着、6:45 出発!
樹林帯の”つづら折り”の急登を登っていく。
階段を登り・・・
:聖沢吊橋
8:25 聖沢吊橋を渡り、一息つく。 吊橋が多い山域だ。
:テンニンソウ :セリバシオガマ :モミジハグマ :コウシンヤマハッカ
夏の花は終わっている。元気なのはトリカブトぐらい。
:乗越
10:30 乗越へ、ここで昼食。稜線に小聖岳(2662m)が姿を見せる。
:ダイモンジソウ :キオン :ヒメシャジン :クロクモソウ
12:10 「滝見台」から見る無名の滝。
聖東尾根から聖沢へ流れ落ちる滝が2~3、高度は半端ではない、滝壺も見えない。
:聖平小屋
緩やかな沢筋を登って、13:40 聖平小屋に着いた。
:デザート
ウエルカムデザート(今回はフルーツカンテン)が迎えてくれた。(おかわりあり!)
寝袋で枕なし、スペースは潤択だった。
:夕食
夕食です、魚は酢漬けなので頭からいただいた。
:朝食
スペアの寝袋を枕に、就寝。 夜半、雨が激しく、屋根を叩いていた。
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9月8日(土) 晴れ
今日の歩程は長い。
まず聖岳をピストンし、聖平小屋で昼食後、南岳 ⇒上河内岳 ⇒茶臼小屋まで歩く。
標高差714m、約13.4km、8時間とある。
聖岳(3013m)を紹介しよう。
聖岳という名前には誰しも引きつけられるだろう。 何か崇高で清浄な山が空想される。
たしかのその名に恥じぬ立派な山である。 聖は聖でも、外国の saint ではなく、例えば
高野聖のような意の聖が似つかわしい。元をただすとそうではなかったらしい。 (中略)
大井川の上流からこの山へ沢が入っている。悪い沢の山腹をヘズって(トラバースして)行かねばならず、
ヘズリ沢と呼ばれた。それはヒジリ沢と変わり、その源頭の山がヒジリ岳となったという説を、本で読んだ
おぼえがある。また一説には、その沢がヒジリながら(うねうねしながら)流れているので、ヒジリ沢の名が
生じ、ヒジ岳となったとも聞いた。 (日本百名山:聖岳から引用)
天気予報は晴れ、朝は雲が多かった。
:薊畑
5:00 聖平小屋を出る、お花畑を通って、5:40 薊畑(あざみばた)分岐へ。
長野県側の「易老渡」からの登山道が合流する。
:上河内岳 :小聖岳
乗越から小聖岳の岩場を登ると、富士山が姿を見せる。
:小聖岳山頂
6:25 「小聖岳」へ、(後ろは聖岳)
:恵那山
雲海に浮かぶ「恵那山:中央アルプス」
:イワインチ :タカネビランジ :トウヤクリンドウ :ウメバチソウ
:イワギキョウ :ミヤマオトコヨモギ :タカネナデシコ :ホシガラスの仕事?
森林限界を過ぎ、ハイマツ帯で見た花たち。
とても撮れそうにない岩場にタカネビランジが誇らしげに咲いていた。
:聖岳への登り
石を、”落とさないよう”慎重に登る。
:この岩は偽ピークだった
7:40 聖岳山頂へ、あいにくガスが出て、眺望はなかった。(奥聖岳はパス)
ガスが容易に動きそうもないので、下山。 8:40 小聖岳、9:30 薊畑分岐へ。
9:50~10:10 聖平小屋で”カレーライス”の昼食、10:30 小屋を出る。
:聖岳(でかい)
1ピッチ60分で登った、南岳への登りがきつかった。
:右が崩壊している。
:タカネマツムシソウ :ヨツバシオガマ :ミヤマコゴメグサ :ナナカマドの実
:南岳山頂
12:10 南岳(2702m)山頂、ガスで何も見えない。
:鞍部から上河内岳へ
:上河内岳山頂
13:00 上河内岳(2803m)山頂、ここもガスで何も見えない。
晴れれば、大きな聖岳の背後に、赤石岳と悪沢岳(荒川東岳)が並んで見える。
南には茶臼岳から光岳にかけてのなだらか稜線が連なり、
遠くには大無間・小無間山の特徴的な稜線も見える。
東には尖った笊ケ岳とお椀型の布引山が並び、
稲又山の真上に富士山がそびえている・・・との話だ。
:岩場を下る
岩場を下ると、「竹内門」といわれるチャートの岩塔が道を塞ぐ。
岩の表面には、縞模様の浮彫りがみえる。チャートはもともと珪素に富む部分と泥質な部分とが
層をなしているが、高山という過酷な条件下で強い風化と浸食をうけ、泥質な部分が掘られて
珪質の硬い部分がのみが浮き上がり、このような模様を作ったと考えられている。
自然と時間がが作った造形美を御覧あれ・・・。
:茶臼小屋
たおやかな稜線を下り、14:40 茶臼小屋に着いた。
:これが噂の刺身の夕食
17:00 夕食、刺身(メバチマグロ)が出た、西瓜も・・・。
寝具は寝袋だが、こちらは枕が付いている。(経営は聖平小屋と同じ)
********** 聖岳・光岳縦走(2)に続く。
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