ゆんのひとり言

~お酒とお芝居と歌とスイーツをこよなく愛するゆんの日記~

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2010-03-08 23:51:53 | 観劇記&鑑賞記
オスカーはまだ9歳でした(^^ゞ
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「訪問者」(Studio Life)@紀伊国屋ホール

2010-03-08 14:40:18 | 観劇記&鑑賞記
今月は最近の私にしては珍しく、Life強化月間です(笑)
って言うほどでもないですけどね。
今回のトーマで、曽世さんが生徒役を卒業だとかで、
観に行っておこうかなー、みたいな。

     

そして今回は「訪問者」「トーマの心臓」連鎖公演です。
お話の流れ的には、訪問者でオスカーの幼少期を見て、
トーマに続くって感じなので、
そのようにチケットを取ってみました。

何せ気付くと10年以上見続けている劇団ですので、
どちらの作品も、これまでに見たことがあるわけです。
で、「訪問者」は前回観た時に、特にこれといって印象が無かったんですよね。
なので期待せずに行ったのですが。

ですが。

久しぶりにやられました

途中、3度ほど涙腺が…。

まずオスカー役の荒木君が好演!
良い大人が10代前半の少年を演じるので、
観ている方がこっぱずかしくなってしまう確率が高いのです
でも荒木君がとっても素直にオスカーを演じていて、
違和感なく入るこめることができました。

トーマの心臓は登場人物がほぼ全員男性なのに対して、
訪問者はオスカーの母・ヘラが大事な役どころで登場します。
オスカーと父・グスタフの交流も大事なポイントですが、
グスタフとヘラの夫婦間の気持ちのすれ違いも、
大きなテーマになっているんです。

もうね、観ていて痛い痛い

誰も悪くないんですよ。
悪くないというか、責められないというか。
幼少期の心の傷が原因で、どこかで人を本気で愛せない、
愛する資格が無いと思っていて、
「家族」という一つところに留まれず、放浪してしまうグスタフ。
悲しいまでに不器用なんだけど、
どこかに大きな愛があって、憎めない。
オスカーが自分の本当の子供ではないと気付いていて、
心から愛せないけど、でも憎めない、自分を慕ってくる息子を
どこかで愛しいと感じてもいる。。。
そんなグスタフを高根さんが好演。
影がある役、合いますよねー。

それに対するヘラ。
そばに居て欲しい時に、ふらっと居なくなってしまうグスタフ。
子供ができれば家に居てくれるんじゃないか、
子供が欲しい、でも、できない。
そんな時に偶然再会した、かつての友人でプロポーズをしてくれたルドルフに、
つい、すがってしまって…。
ちゃんとした仕事をしていないグスタフの代わりに、
バリバリ働いて、ますます溝は深まっていって…
吉田君は見た目も美しいし、
ヘラの悲痛な叫びがぐさぐさきました。

そんな微妙な両親の間で、
自分は愛されていないんじゃないか…と、どこかで不安を感じつつ、
明るく健気にふるまうオスカー。
あの、どこか達観した大人びたオスカーは、
こうしてできあがったんだな、と納得のいくちびオスカーでした。

     

ここの劇団はほんの一言二言で暗転、場面転換
ってのが十八番なのですが(笑)
一幕はそれがあまり気にならないつくりになっていたのですが、
ニ幕がちょっとねー
もちょっとスムーズに展開させられる気がするのですけど。

そして衣裳。
外出用のワンピースの上にカーデガンを羽織って
「おはよう」って、あーた、その格好で寝たの?とか
突っ込みどころが色々と…
あと靴の色ねー。
その洋服になんで黒い靴?っていう女性がチラホラいて、
舞台で黒い靴って、何気に目立つんですよね。
特に前の方の席だと、足元がよく見えるので。
もうちょっと気(お金?)を遣ってもいいかなー、などと思いました。

        

でも、そんな細かいところは差し引いても、
良い作品に仕上がっていました。

ラスト、父子の放浪の旅に終止符を打つべく、
グスタフが校長を務めるギムナジウムに
オスカーを預けに行くグスタフ。
きっともう一生会えないだろうと予感しつつ、
「待っていていいの?」と、グスタフにすがるオスカーに
涙腺完全決壊しました

そして一人になったオスカー。
「どこから来たの?」と、声をかけられ
ふっと、それまでの少年の表情から、大人の表情に切り替わって
大人びた口の利き方をするところで、
あぁ~、トーマでのオスカーに見事につながったな、と。
ただね、その時の芳樹さん演じるユーリが、
もんのすごーく不自然っていうか、やりすぎっていうか、
大丈夫か?トーマ?
って思っちゃったんですけどね
大丈夫か…?

     

うーん。
こっちをもう一回観たいな…。

とりあえず半身浴のお供は「訪問者」だな。
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