キャストに惹かれて、観に行ってきました。
野田地図です。
コロナの影響で、初日が少し後ろ倒しになってしまってました。
あっちでもこっちでも、延期や中止の情報を聞きます。
こうなると、観られるかどうかは、運ですね。。。
ロミオとジュリエットのストーリーをベースに、
源平の争いやシベリア抑留などを重ね合わせた、
比較的分かりやすいストーリーです。
それからの愁里愛:松たか子
それからの瑯壬生:上川隆也
源の愁里愛:広瀬すず
平の瑯壬生:志尊淳
源の乳母:野田秀樹
平の清盛:竹中直人
橋本さとし、小松和重、伊勢佳世、羽野晶紀が
複数の役で入れ替わり登場します。
羽野さんが、愁里愛と瑯壬生両方の母を演じるというのが面白いなーと。
舞台上にコの字の幅のある壁があり、
壁の上に登ったり下りたり、かなり肉体的にハードそうでした。
そして、アンサンブルの方々の、
大きな布を使った演出が印象的で、
視覚的にとても美しい作品でした。
過去のロミオとジュリエット(志尊君&広瀬さん)と、
その後のロミオとジュリエット(上川さん&松さん)が
複雑に入れ替わりながらストーリーが進行していきます。
「その名を捨てて」というジュリエットの有名なセリフがありますが、
名を失くしてしまったが故に、復員できなくなってしまったロミオ、
SNS上での匿名での攻撃など、
「名前」について、考えさせられました。
ちょうど大河ドラマで、鎌倉殿をやっているので、
聞き覚えのある名前がいくつか登場したのも、
タイムリーな感じで分かりやすかったです。
松さんと広瀬さんは、凛とした強さと透明感があって
とても素敵でした。
志尊君もキュート。
上川さんは懐の深さを感じました。
インパクトが大きかったのは、竹中さん演じる清盛。
見た目はあの映画のジョーカーのような雰囲気。
ですが、全く違和感がなく作品に馴染んでました。
そういえば、歌舞伎のメイクと大差ないかも…などと。
比較的近くにひどい咳をしていた人がいたのと、
隣の人が体格が良いせいか、おさまりが悪いらしく、
何度も立ち上がるようにして座りなおしたり、
ゴソゴソしているのが気になってしまいました。。。
でも、後ろの人はもっと気になっただろうから、
まだ隣で良かった…のか…。
この作品は海外公演も決まっているそうで、
無事に開催&帰還されることを祈っております。