(原題:MEGAFORCE )82年作品。香港のプロデューサーであるレイモンド・チョーが監督ハル・ニーダムを起用して作ったアメリカ製SFアクションである。
この二人が手掛けた作品群の中で一番良く知られているのが「キャノンボール」であろう。どうしようもない内容だったが、堂々興行収入32億円の大ヒットとなった。しかも、同じ頃に公開されたスピルバーグの「レイダース/失われたアーク」の倍以上の収益をあげている。そのボロ儲けぶりに味をしめてチョー&ニーダムが次に手掛けたのが本作。日本ではその年の夏休み映画の目玉として賑々しく公開されている。
舞台は中近東のどこか。世界平和のために超法規的に結成された謎の軍団「メガフォース」の活躍を描く・・・・という設定。話の展開については支離滅裂でコメントする気力もないが、びっくりしたのが戦闘シーンである。沙漠の真ん中を白昼多数のオートバイや三輪車を駆って大挙移動するメガフォース軍団からして噴飯ものだが(これじゃミサイル一発で全滅だ)、そんなのがパットン大戦車軍団みたいなのを相手にして、大して苦労もせずに勝利を収めてしまうバカらしさ。しかも、彼らを運ぶのが骨董品みたいな四発の大型輸送機というのがナサケない。
ラストの、観客をバカにしきったような“特撮”には脱力するが、それ以前に戦闘中に何か込み入った場面になると、途端に砂嵐が襲って来るという超御都合主義には失笑するしかないだろう。当時の惹句には“製作費80億円の超大作”とあったが、どう見ても10億円程度しか掛けていないと思う。出演者についてはコメントもしたくない(というか、誰が出ていたのか忘れた ^^;)。
ただし今から考えてみれば、80年代(まあ、70年代も似たようなものだったが)はこういうバッタもんみたいな映画がヒットする素地が興行界には存在していたのだろう。もちろん作品自体はまったく評価できないが、そういう“何やら怪しい雰囲気”をシャレとして楽しむ余裕が観客の側にもあったのだと思う(今ではそうはいかない)。それはそれで、面白かったのかもしれない。青筋立てて作品のトンデモぶりを指弾したこと自体、野暮だったかも(^^;)。
この二人が手掛けた作品群の中で一番良く知られているのが「キャノンボール」であろう。どうしようもない内容だったが、堂々興行収入32億円の大ヒットとなった。しかも、同じ頃に公開されたスピルバーグの「レイダース/失われたアーク」の倍以上の収益をあげている。そのボロ儲けぶりに味をしめてチョー&ニーダムが次に手掛けたのが本作。日本ではその年の夏休み映画の目玉として賑々しく公開されている。
舞台は中近東のどこか。世界平和のために超法規的に結成された謎の軍団「メガフォース」の活躍を描く・・・・という設定。話の展開については支離滅裂でコメントする気力もないが、びっくりしたのが戦闘シーンである。沙漠の真ん中を白昼多数のオートバイや三輪車を駆って大挙移動するメガフォース軍団からして噴飯ものだが(これじゃミサイル一発で全滅だ)、そんなのがパットン大戦車軍団みたいなのを相手にして、大して苦労もせずに勝利を収めてしまうバカらしさ。しかも、彼らを運ぶのが骨董品みたいな四発の大型輸送機というのがナサケない。
ラストの、観客をバカにしきったような“特撮”には脱力するが、それ以前に戦闘中に何か込み入った場面になると、途端に砂嵐が襲って来るという超御都合主義には失笑するしかないだろう。当時の惹句には“製作費80億円の超大作”とあったが、どう見ても10億円程度しか掛けていないと思う。出演者についてはコメントもしたくない(というか、誰が出ていたのか忘れた ^^;)。
ただし今から考えてみれば、80年代(まあ、70年代も似たようなものだったが)はこういうバッタもんみたいな映画がヒットする素地が興行界には存在していたのだろう。もちろん作品自体はまったく評価できないが、そういう“何やら怪しい雰囲気”をシャレとして楽しむ余裕が観客の側にもあったのだと思う(今ではそうはいかない)。それはそれで、面白かったのかもしれない。青筋立てて作品のトンデモぶりを指弾したこと自体、野暮だったかも(^^;)。