元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

キリンの「コクの時間」は、けっこう美味しい。

2009-08-09 11:27:28 | その他

 昨今の不況で、私の勤め先も形振り構わぬ給与カットに乗り出してきた。特に私のような(経営陣以外の)オッサン層に対するしわ寄せは凄まじく、額面ではそれほどのダウンではないように思えるが、手取りベースでの下落には呆然とするしかない。

 さて、私は酒を飲む方ではないが、それでも夕食に焼肉だの天ぷらだのといった“酒のつまみにふさわしいメニュー”が出た場合はやっぱりビールの一杯も飲みたくなる。しかし、ちょいと前までは紛れもなく「ビール」が出されていたのだが、給料減額による家計逼迫で「ビール」には縁遠い環境になってしまった(涙)。「発泡酒」ならば良い方で、最近はもっぱら「第三のビール」しか食卓にはのらない。

 この「第三のビール」というやつが、どうにもマズいのだ。見かけはビールだが味は似て非なるもの。いわば「ビール風のアルコール入り発泡飲料」である。いままで各社の銘柄をあれこれ飲んでみたが、満足できるものは一つとしてなかった。だが、ここでやっと「本命」に出会うことが出来た。キリンの「コクの時間」である。

 もちろん「ビール」とは味が違う。ただ「コクの時間」は「ビールとは異なる、味のコンセプト」に専念していてそのあたりが潔い。メーカーのキャッチフレーズによると、この「コクの時間」は澄んだコクが特徴のようだ。もっともその「コク」とは「ビール」のそれとは違う方向性である。とにかく後味がサワヤカ。スーッとした清涼さを漂わせ、なおかつ喉の奥でキュッと締まるようなケレン味が抜群のアクセントになっている。普段アルコールは飲まないウチの嫁御も、好印象のコメントを付けてくれた。同じキリンでも「のどごし生」よりはずっと旨い。

 ・・・・ということで、この「コクの時間」が我が家での晩酌のリファレンスになってしまったのだが、本当の事を言えば以前のように「ビール」が出てくる状況の方が良いに決まっているのだ。給与カットで企業の帳簿は好転したかもしれないが、もしも将来景気が良くなっても給与水準まで元通りになるとは限らない。人件費抑制は企業にとっての「シャブ」のようなもので、一度やると止められないのだろう。まったく遺憾なことである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする