東宝の「社長シリーズ」の一本で、昭和34年作品。監督は当時サラリーマンものを数多く手掛けていた青柳信雄だ。森繁久彌扮する下着メーカーのおとぼけ社長が九州に乗り込んで珍騒動を繰り広げる。
筋書きは御都合主義の典型。主人公達がビジネスに失敗すると、いつの間にやら別の人脈が出来上がっているというタイミングの良さ。もちろんそこから攻めると万事上手くいく(爆)。出てくる女性の扱いもなぜか“昔好きだった女と瓜二つ”みたいなパターンばかり。まあ、内容は実に凡庸なのだが、ノンビリと観る分にはいいかもしれない。
昔はサラリーマン映画がたくさん作られていたが、この、良い意味での“ぬるま湯的な”雰囲気は、今では得難いものだろう。昨今の不景気は、普通の会社員にさえなれない若者や、リストラや賃下げに悩む中高年を大量に生み出し、サラリーマンそれ自体の存在意義も揺らいでいる。
当時の博多や小倉の風景も興味深い。それにしても、社長が森繁で営業部長が三木のり平、支社長が小林桂樹で経理部長が加東大介という会社は、ハタから見てれば面白いけど実際にそこで働くのはイヤである(笑)。
筋書きは御都合主義の典型。主人公達がビジネスに失敗すると、いつの間にやら別の人脈が出来上がっているというタイミングの良さ。もちろんそこから攻めると万事上手くいく(爆)。出てくる女性の扱いもなぜか“昔好きだった女と瓜二つ”みたいなパターンばかり。まあ、内容は実に凡庸なのだが、ノンビリと観る分にはいいかもしれない。
昔はサラリーマン映画がたくさん作られていたが、この、良い意味での“ぬるま湯的な”雰囲気は、今では得難いものだろう。昨今の不景気は、普通の会社員にさえなれない若者や、リストラや賃下げに悩む中高年を大量に生み出し、サラリーマンそれ自体の存在意義も揺らいでいる。
当時の博多や小倉の風景も興味深い。それにしても、社長が森繁で営業部長が三木のり平、支社長が小林桂樹で経理部長が加東大介という会社は、ハタから見てれば面白いけど実際にそこで働くのはイヤである(笑)。