(原題:The Yards )2000年作品。「ザ・ファイター」でも好演したマーク・ウォルバーグ主演のサスペンス編だ。ニューヨークを舞台に、仲間をかばって服役していた主人公をめぐって、またしてもファミリー・ビジネスの不正が暗躍する。
決して根っからのワルではないのに、自分の身可愛さに悪事を重ねて行く登場人物たちを容赦なく描こうというジェームズ・グレイ監督作。ハリウッド映画には珍しいマジに暗いドラマで、映像も演出テンポも実に重々しい。ウォルバーグやジェームズ・カーン、ホアキン・フェニックス、シャーリーズ・セロンなど新鋭ベテラン取り混ぜた多彩なキャストにより、けっこう見応えのある映画には仕上がっている。
でも、終盤のプロットの詰めの甘さを俳優の存在感で押し切ろうとしているのがミエミエなのはちょっと愉快になれない。これをもしイギリス映画あたりでやったらもっとインパクトのある作品に仕上がったかもしれない。
ハワード・ショアの音楽は良好。エレン・バーステインは「レクイエム・フォー・ドリーム」に続きまたしてもロクでもない息子の母親役である(笑)。また久々にフェイ・ダナウェイが顔を出しているのも嬉しかった。
決して根っからのワルではないのに、自分の身可愛さに悪事を重ねて行く登場人物たちを容赦なく描こうというジェームズ・グレイ監督作。ハリウッド映画には珍しいマジに暗いドラマで、映像も演出テンポも実に重々しい。ウォルバーグやジェームズ・カーン、ホアキン・フェニックス、シャーリーズ・セロンなど新鋭ベテラン取り混ぜた多彩なキャストにより、けっこう見応えのある映画には仕上がっている。
でも、終盤のプロットの詰めの甘さを俳優の存在感で押し切ろうとしているのがミエミエなのはちょっと愉快になれない。これをもしイギリス映画あたりでやったらもっとインパクトのある作品に仕上がったかもしれない。
ハワード・ショアの音楽は良好。エレン・バーステインは「レクイエム・フォー・ドリーム」に続きまたしてもロクでもない息子の母親役である(笑)。また久々にフェイ・ダナウェイが顔を出しているのも嬉しかった。



