昭和39年の鈴木清順監督作品。松浦健郎の原作を竹森竜馬、細見捷弘、伊藤美千子らが脚色。ヤクザの抗争に倒れた父親を持つ兄弟の、カタギになりきれない悲運を描くアクション編である。
内容はよくある“兄弟仁義もの”(?)なんだけど、途中経過をブッ飛ばしたような唐突なシークエンスの繋ぎはさすが“清順流”か。特に主演の二人が車の中で話し合うシーンでは、いつの間にか車が海の上を走っているかのごとき描写がされており、まさに開いた口がふさがらない(笑)。
弟に扮する高橋英樹は同じ清順作の「けんかえれじい」の延長線上にあるお気楽演技だが、兄を演じるニヒルな小林旭がカッコいい。悪役の小沢栄太郎もイイ味出していた。
内容はよくある“兄弟仁義もの”(?)なんだけど、途中経過をブッ飛ばしたような唐突なシークエンスの繋ぎはさすが“清順流”か。特に主演の二人が車の中で話し合うシーンでは、いつの間にか車が海の上を走っているかのごとき描写がされており、まさに開いた口がふさがらない(笑)。
弟に扮する高橋英樹は同じ清順作の「けんかえれじい」の延長線上にあるお気楽演技だが、兄を演じるニヒルな小林旭がカッコいい。悪役の小沢栄太郎もイイ味出していた。