2008年のアメリカ映画「グラン・トリノ」。
ポーランド系アメリカ人のウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)は妻を亡くし、
1人で暮らしている。フォード社に長年勤め、退職している。
気難しくて頑固で人種差別主義者。息子が日本車に乗っているのも気に入らない。
息子一家も彼を苦手としている。好きなものはビールとタバコ、それに愛車グラン・トリノ。
亡くなった妻は、神父に、彼に1度告解をさせるよう頼んでいたが、家を訪れた神父を彼は
追い払った。
ある日隣の家に、アジア系の民族、モン族の家族が越してきた。コワルスキーにとってはどうでも
いいことであり、付き合うつもりはなかったが、一家の娘スー・ロー(アーニー・ハー)は親し気に
コワルスキーに話しかけ、彼は当惑した。ある時、親戚のギャングたちに命じられ、スーの弟タオ
(ビー・ヴァン)がグラン・トリノを盗もうとした。コワルスキーは銃で脅かし、タオは大慌てで
逃げた。その後も、タオがギャングたちにからまれているのを見て、成り行きで助け、以来スー
とタオの姉弟と親しくなっていった。アメリカで育った姉弟はすっかりアメリカナイズされていて、
気難しいコワルスキーの気持ちも溶けていった。
コワルスキーは彼らの家の修理を頼まれ引き受けるが、家に工具が全くないことを知る。
コワルスキーはタオに、フォード社に勤めていた時の自慢の工具の数々を見せ、大工仕事を教えた。
タオは働く喜びを覚え、仕事に励むようになり、暇だったコワルスキーの楽しみは、タオを
一人前の男に育てることになっていった。
だが、コワルスキーは健康診断の結果、重い病気にかかっていることを知った。
ある時タオがギャングにまた嫌がらせを受け、怒ったコワルスキーはギャングの家を銃撃した。
ところがギャングたちはその報復としてスーを強姦した。
コワルスキーはもう長くない人生をどう生きるか考え、スーたちを救うことを決め、ある行動に
出る。
クリント・イーストウッド監督・主演のヒューマン・ドラマ。
静かに淡々と進む映画だが、良かった。主人公が、嫌っていたアジア人の家族と交流を持ち、
打ち解けていく過程がいい。人種差別主義者の老人が、若いモン族の子たちと友達のようになって
いく様子はいいものだと思った。
そして、衝撃的なラストは、悲しいけれど感動的だった。
ちなみにクリント・イーストウッドは、ハリウッドではタバコぎらいで有名なのだそうだ。
それなのに、自分の役柄をタバコ好きの男に設定し、しょっちゅうタバコを吸うシーンがあった
のに関して、役者根性ってすごいなあ、と思った。
ポーランド系アメリカ人のウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)は妻を亡くし、
1人で暮らしている。フォード社に長年勤め、退職している。
気難しくて頑固で人種差別主義者。息子が日本車に乗っているのも気に入らない。
息子一家も彼を苦手としている。好きなものはビールとタバコ、それに愛車グラン・トリノ。
亡くなった妻は、神父に、彼に1度告解をさせるよう頼んでいたが、家を訪れた神父を彼は
追い払った。
ある日隣の家に、アジア系の民族、モン族の家族が越してきた。コワルスキーにとってはどうでも
いいことであり、付き合うつもりはなかったが、一家の娘スー・ロー(アーニー・ハー)は親し気に
コワルスキーに話しかけ、彼は当惑した。ある時、親戚のギャングたちに命じられ、スーの弟タオ
(ビー・ヴァン)がグラン・トリノを盗もうとした。コワルスキーは銃で脅かし、タオは大慌てで
逃げた。その後も、タオがギャングたちにからまれているのを見て、成り行きで助け、以来スー
とタオの姉弟と親しくなっていった。アメリカで育った姉弟はすっかりアメリカナイズされていて、
気難しいコワルスキーの気持ちも溶けていった。
コワルスキーは彼らの家の修理を頼まれ引き受けるが、家に工具が全くないことを知る。
コワルスキーはタオに、フォード社に勤めていた時の自慢の工具の数々を見せ、大工仕事を教えた。
タオは働く喜びを覚え、仕事に励むようになり、暇だったコワルスキーの楽しみは、タオを
一人前の男に育てることになっていった。
だが、コワルスキーは健康診断の結果、重い病気にかかっていることを知った。
ある時タオがギャングにまた嫌がらせを受け、怒ったコワルスキーはギャングの家を銃撃した。
ところがギャングたちはその報復としてスーを強姦した。
コワルスキーはもう長くない人生をどう生きるか考え、スーたちを救うことを決め、ある行動に
出る。
クリント・イーストウッド監督・主演のヒューマン・ドラマ。
静かに淡々と進む映画だが、良かった。主人公が、嫌っていたアジア人の家族と交流を持ち、
打ち解けていく過程がいい。人種差別主義者の老人が、若いモン族の子たちと友達のようになって
いく様子はいいものだと思った。
そして、衝撃的なラストは、悲しいけれど感動的だった。
ちなみにクリント・イーストウッドは、ハリウッドではタバコぎらいで有名なのだそうだ。
それなのに、自分の役柄をタバコ好きの男に設定し、しょっちゅうタバコを吸うシーンがあった
のに関して、役者根性ってすごいなあ、と思った。