猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ロンリーハート

2013-10-13 04:38:18 | 日記
アメリカ映画「ロンリーハート」。実際に起きた事件を元にした映画である。
1940年代のアメリカ。結婚詐欺師のレイモンド・フェルナンデスは新聞の恋人募集欄
「ロンリーハート・クラブ」で獲物を探していた。そこで知り合ったマーサ・ベックを
次の標的にするが、彼女が裕福でないことを知って、彼女の元を去る。
しかしその直後にレイモンドはドジを踏んでしまい、逮捕されそうになったところを
マーサに助けられる。
マーサはレイモンドを深く愛し、レイモンドもマーサを愛するようになった。マーサは
レイモンドの妹と名乗り、2人で組んで結婚詐欺をするようになる。
レイモンドの標的は、夫が戦死した未亡人や、独身の中年女性であった。しかしマーサは
異常に嫉妬深く、レイモンドが騙した女性たちを殺害してしまう。
一方刑事のエルマー・C・ロビンソン(ジョン・トラボルタ)は、結婚記念日に妻が自殺して
以来、投げやりな暮らしになっていた。が、ある未亡人の自殺を殺人だと睨み、捜査して
いくうちに、レイモンドとマーサに行き当たる。

アメリカを震撼させた連続殺人事件で、レイモンドとマーサは21人殺したと言われている。
映画はちょっと退屈な感じがした。21人も殺した殺人鬼の話なのに、2人が組んで犯罪に
走るようになるまでが長いと思った。
でも恐らく2人がどんなふうにたくさんの人を殺したか、ではなく、どんなふうに2人の
心が結びついて、凶悪な犯罪を繰り返すことになったのか、を描きたかったのだろうなと
思った。ジョン・トラボルタも渋くて良かったので、まあまあおもしろかった、かな。
しかし実物のマーサという人はすごいデブで、レイモンドはどうしてこんな女を好きに
なったのかな、と思った。熱烈に愛されて、愛情表現が濃いと、好きになってしまうもの
なのだろうか。
レイモンドもマーサも、生まれつきの体質や、家庭環境などが原因で精神異常と言える
程になってしまったようである。幸福な少年時代を送っていれば、こんなふうにはならな
かったのだろうか。
ロビンソン刑事も実在の人物で、この映画の監督トッド・ロビンソンは彼の孫だそうだ。