猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ミスティック・アイズ

2014-03-14 03:23:59 | 日記
イギリス映画「ミスティック・アイズ」を観にいった。
デイヴィッド(ベネディクト・カンバーバッチ)とドーン(クレア・フォイ)の夫婦は、
デイヴィッドが子供時代を過ごした村に引っ越してきた。静かな田舎で子供を作って、
楽しい家庭を築こうとしていた。ある日デイヴィッドの弟ニック(ショーン・エヴァ
ンス)が突然現れる。長い間疎遠になっていた兄弟は再会を喜ぶ。しかし帰還兵であ
るニックは心を病んでおり、その常軌を逸した言動に、デイヴィッドとドーンは振り
回され、徐々に夫婦の関係に不穏な空気が流れ始める。

うーん、期待していた割にあまりおもしろくなかった。心理サスペンスなのだが、
いろんなことが中途半端で疑問が残る。ニックが子供の時父親に虐待されていたと
いう話が出るのだが、それも虐待していたのは父親だったのか或いは母親だったのか。
母親を突き落としたのはニックだったのかデイヴィッドだったのか。母親はどうなっ
たのか。ニックはデイヴィッドに支配されていると言うが、実際はどうなのか。
ニックは結局どうなったのか。全てがあいまいなまま終わってしまう。
それに村の人たちの行動も、理解も共感もできない。登場人物の誰にも感情移入が
できないのだ。ラストもある意味怖いが、これで終わってしまうんだ…という感じ。
良かったところを強いて挙げるならば、きれいなイギリスの田園風景くらい。
デイヴィッド役のベネディクト・カンバーバッチは昨年観た「僕が星になるまえに」
でも主演していたが、イギリスでとても人気のある俳優らしい。あまりハンサム
ではないがイギリス紳士の雰囲気は感じられる。
ドーンとニックが仲良さそうにしているのを、物陰から冷たい目でジーッと見ている
シーンは不気味で良かった。
ドーン役の女優はかわいくないのが気になって仕方がなかった。なんでこの人をヒロ
インにしたのか、もっときれいな人はいっぱいいるだろうに、と。
この映画の原題は「Wreckers」(破壊する人たち)だが、その方がしっくりくる。



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