ロシア映画「草原の実験」を観にいった。
その少女は大草原にポツンと建つ小さな家で父親と暮らしていた。家の前には家族を
見守る1本の樹。毎朝、どこかへと働きに出かける父親を見送ってはその帰りを待つ
少女。壁に世界地図が貼られた部屋でスクラップブックを眺め、遠い世界へ思いを
馳せながらも、繰り返される穏やかな生活にささやかな幸せを感じていた。幼なじみの
アジア系の少年が少女に想いを寄せている。どこからかやってきた青い瞳のロシア系
の少年もまた、美しい少女に恋をする。3人のほのかな三角関係。そんな静かな日常
に、徐々に暗い影がさしこんでくる。
繊細で美しい映画だった。セリフが一切なく、登場人物たちの表情や仕草や行動で
物語を理解しなければならなかった。俳優たちの表情演技が素晴らしい。それに映像
がとてもきれい。どこまでも続く草原、こんな風景見たことない。一応、舞台はカザフス
タンで、1949年に旧ソ連で実際に起きた出来事が基になっているということらしい。
風景もきれいだが、主人公の少女が透明感あふれる美しさで、強く印象に残る。少女
役のエレーナ・アンは撮影当時14歳だったそうで、大人っぽい感じもするけれど年齢
相応の幼さもあり、とにかく忘れられないキャラクターだった。彼女はロシアと韓国の
ハーフだそうで、最初「えっハーフ?」と意外な気がしたが、目元をよく見ると、東洋人
の血が入っているかな~、と納得した。
物語には関係ないのだろうが、少女が学校に行っていないのが気になった。それと、
2人の少年がちっともハンサムじゃなかったのは、少女の美しさを際立たせるためだ
ったのかな?と思った。
この映画、「衝撃のラストに言葉を失う」という触れ込みなのだが、実はそんなに衝撃
的ではない。タイトルがほぼネタバレになっているし、作中に伏線もある。けれども
確かに映像は凄い。相当な傑作だと思う。映画館で観られて良かった。
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その少女は大草原にポツンと建つ小さな家で父親と暮らしていた。家の前には家族を
見守る1本の樹。毎朝、どこかへと働きに出かける父親を見送ってはその帰りを待つ
少女。壁に世界地図が貼られた部屋でスクラップブックを眺め、遠い世界へ思いを
馳せながらも、繰り返される穏やかな生活にささやかな幸せを感じていた。幼なじみの
アジア系の少年が少女に想いを寄せている。どこからかやってきた青い瞳のロシア系
の少年もまた、美しい少女に恋をする。3人のほのかな三角関係。そんな静かな日常
に、徐々に暗い影がさしこんでくる。
繊細で美しい映画だった。セリフが一切なく、登場人物たちの表情や仕草や行動で
物語を理解しなければならなかった。俳優たちの表情演技が素晴らしい。それに映像
がとてもきれい。どこまでも続く草原、こんな風景見たことない。一応、舞台はカザフス
タンで、1949年に旧ソ連で実際に起きた出来事が基になっているということらしい。
風景もきれいだが、主人公の少女が透明感あふれる美しさで、強く印象に残る。少女
役のエレーナ・アンは撮影当時14歳だったそうで、大人っぽい感じもするけれど年齢
相応の幼さもあり、とにかく忘れられないキャラクターだった。彼女はロシアと韓国の
ハーフだそうで、最初「えっハーフ?」と意外な気がしたが、目元をよく見ると、東洋人
の血が入っているかな~、と納得した。
物語には関係ないのだろうが、少女が学校に行っていないのが気になった。それと、
2人の少年がちっともハンサムじゃなかったのは、少女の美しさを際立たせるためだ
ったのかな?と思った。
この映画、「衝撃のラストに言葉を失う」という触れ込みなのだが、実はそんなに衝撃
的ではない。タイトルがほぼネタバレになっているし、作中に伏線もある。けれども
確かに映像は凄い。相当な傑作だと思う。映画館で観られて良かった。
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