猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

禁じられた歌声

2016-01-16 06:36:35 | 日記
フランス・モーリタニア合作映画「禁じられた歌声」を観にいった。
アフリカ、マリ共和国のある町で、少女トヤは父キダンと母のサティマ、そして
12歳の牛飼いの孤児イサンと、ささやかながらも慈しみ合う幸せな生活を送っ
ていた。そこにはいつも父の奏でる音楽があった。しかし、町はイスラム過激派
のジハーディスト(聖戦戦士)に占拠され、様相を変えてしまう。彼らは音楽、た
ばこ、サッカーや不要な外出など次々に禁止し、毎日のように悲劇と不条理な
懲罰を繰り返していく。

イスラム教圏の映画は初めて観た。静かに人間の尊厳を訴える、いい映画
だったと思うのだが、あまり盛り上がりもなく、少し退屈に感じた。
人々が平和に暮らす砂漠の町に、ある日突然イスラム過激派がやってきて、
皆が普通に行ってきた音楽や歌やサッカーまでもを禁止してしまう。それでも
人々は隠れて音楽を楽しみ、少年たちはボールを使わずにサッカーの試合を
し、静かに抵抗する。このボールを使わないサッカーのシーンは悲しい。何故
音楽やサッカーがいけないのか私にはわからない。そしてキダン一家に訪れ
る更なる不幸。
キダン一家は日中テントの中で音楽を奏で、お茶を飲み、牛の放牧はイサン
に任せ、静かな時間を過ごしていく。食事の場面がなかったが、どんなものを
食べているのだろう、と思った。こういう生活は私には考えられないなあ~。
それに、砂漠で原始的な生活をしているのに、人々が携帯電話を持っている
のに驚いた。どこに携帯電話屋さんがあるの?テレビもないのに、子供でも
携帯電話を扱えるんだ?びっくり。
気のふれた女性が出てくるのだが、異常な行為ばかりしている彼女がさっさ
と殺されなかったのが不思議だ。異常すぎて過激派も取り締まらなかったの
だろうか。町の中で自由に生活していたのは彼女だけである。



人気ブログランキングへ

映画(全般) ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする