猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ゴーリキー・パーク

2016-10-06 05:16:05 | 日記
1984年のアメリカ映画「ゴーリキー・パーク」。
モスクワのゴーリキー公園で3つの射殺死体が発見された。KGBと対抗している人民
警察主任捜査官レンコ(ウィリアム・ハート)が捜査を開始するが、死体は顔や指紋が
はがされていたため、難航する。現場に落ちていたスケート靴の持ち主(ジョアンナ・
パクラ)や、弟を捜しにアメリカからやってきたアメリカ人刑事(ブライアン・デネヒー)な
ど、様々な人物が交錯していく中、ソ連滞在中のアメリカ人実業家(リー・マーヴィン)
が浮かび上がってくる。

モスクワを舞台にしたアメリカのミステリー映画。日本では劇場公開されなかったらし
い。上映されなかったのがもったいないくらい、おもしろかった。
見ているだけで寒くなるような冬のソ連の景色。雪の中で発見される3人の若者の死
体。射殺され、顔をはぎ取られているというむごたらしいもの。冒頭から陰惨な雰囲気
が漂う。捜査は難航するが、何故かKGBが絡んでくる。3人の若者は何故殺されたの
か。スケート靴の持ち主の女は事件に関わっているのか。アメリカからやってきた刑
事の目的は。謎が謎を呼ぶという感じで、目が離せない。推理小説を1冊読んだ気持
ちになるが、原作があるからなのかも。
ただ、モスクワが舞台なのに全編英語なのがちょっと残念だった。アメリカ映画だから
仕方ないか。ソ連がこの映画を作っていたら、また違うおもしろさがあったかもしれな
い。むしろ私はそっちの方が好きかも。まあ作らないか。
「この国では人が消えすぎる。皆、狭間に落ちるんです、建前と現実のね」というセリ
フが印象に残った。



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コメント (2)
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