アメリカ映画「オリエント急行殺人事件」を観にいった。
有名な探偵エルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)はイスタンブールで休暇を
取ろうとしていたが、イギリスでの事件の解決を頼まれ、急遽、オリエント急行
に乗車することになる。出発した車内で、アメリカ人の富豪でラチェットという
男(ジョニー・デップ)がポアロに話しかけてきた。事業絡みで脅迫を受けている
彼は、身辺の警護を頼むが、ポアロは「悪人からの依頼は受けない」と言ってあ
っさり断る。深夜、オリエント急行は雪崩のために脱線事故を起こし、高架橋で
立ち往生してしまう。しかも、その車内で殺人事件が発生する。ラチェットが12
ヵ所も刺され、死体で発見されたのだ。乗り合わせていた医師のアーバスノット
(レスリー・オドム・ジュニア)は、死亡時刻を深夜の0時から2時の間だと断定す
る。ポアロは乗客たちに話を聞き始める。乗客たちの証言から様々な事実が明ら
かになるが、それぞれにアリバイがあり、ポアロの腕を持ってしても明確な犯人
像は浮上しない。
アガサ・クリスティの傑作ミステリー小説「オリエント急行の殺人」の映画化。
1974年にイギリスでも映画化されているが、今回はアメリカ映画である。ケネ
ス・ブラナー、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ペネロペ・クルス、
ウィレム・デフォーなど、キャストが豪華。前作のキャストも豪華だったが。
脱線事故を起こし止まった豪華列車の中で人が殺される。いわば密室殺人のよう
なものである。容疑者は乗客全員ということになる。そして偶然乗り合わせてい
た高名な探偵エルキュール・ポアロがその事件の謎を解くことになる。ポアロは
乗客1人1人からアリバイなどを聞くが、彼らの言葉の端々から嘘を見抜いてい
く。とにかくこの人、頭がいいのだ。自称"灰色の脳細胞を持つ世界一の探偵"で
ある。彼と渡り合えるのはシャーロック・ホームズくらいだろう。そしてやがて、
乗客たち全員に共通点があることを見つける。
原作小説が有名なので、結末を知った上で映画を観にいった人も多いと思う。私
もそうだが、それでも充分おもしろかった。この小説はクリスティの作品の中で
は異質だと言われている。確かにこういう結末の推理小説はそうないのではない
だろうか。ポアロの鮮やかな手腕を堪能できるだけでなく、とても悲しい物語な
のだ。この小説がチャールズ・リンドバーグの事件にヒントを得て書かれたとい
うのも有名である。
私の中ではポアロはイギリスのテレビシリーズのデヴィッド・スーシェのイメー
ジが強いのだが、テレビドラマのちょっと傲慢な感じのポアロもいいが、ケネス
・ブラナーの人間臭さのあるポアロもまたいいと思った。雪の中を走るオリエン
ト急行をとらえた景色は本当に絶景だった。私もあんな豪華列車で旅をしたいも
のだ。ただやっぱり、アガサ・クリスティの世界はイギリス映画がいいなあ、と
思った。
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有名な探偵エルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)はイスタンブールで休暇を
取ろうとしていたが、イギリスでの事件の解決を頼まれ、急遽、オリエント急行
に乗車することになる。出発した車内で、アメリカ人の富豪でラチェットという
男(ジョニー・デップ)がポアロに話しかけてきた。事業絡みで脅迫を受けている
彼は、身辺の警護を頼むが、ポアロは「悪人からの依頼は受けない」と言ってあ
っさり断る。深夜、オリエント急行は雪崩のために脱線事故を起こし、高架橋で
立ち往生してしまう。しかも、その車内で殺人事件が発生する。ラチェットが12
ヵ所も刺され、死体で発見されたのだ。乗り合わせていた医師のアーバスノット
(レスリー・オドム・ジュニア)は、死亡時刻を深夜の0時から2時の間だと断定す
る。ポアロは乗客たちに話を聞き始める。乗客たちの証言から様々な事実が明ら
かになるが、それぞれにアリバイがあり、ポアロの腕を持ってしても明確な犯人
像は浮上しない。
アガサ・クリスティの傑作ミステリー小説「オリエント急行の殺人」の映画化。
1974年にイギリスでも映画化されているが、今回はアメリカ映画である。ケネ
ス・ブラナー、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ペネロペ・クルス、
ウィレム・デフォーなど、キャストが豪華。前作のキャストも豪華だったが。
脱線事故を起こし止まった豪華列車の中で人が殺される。いわば密室殺人のよう
なものである。容疑者は乗客全員ということになる。そして偶然乗り合わせてい
た高名な探偵エルキュール・ポアロがその事件の謎を解くことになる。ポアロは
乗客1人1人からアリバイなどを聞くが、彼らの言葉の端々から嘘を見抜いてい
く。とにかくこの人、頭がいいのだ。自称"灰色の脳細胞を持つ世界一の探偵"で
ある。彼と渡り合えるのはシャーロック・ホームズくらいだろう。そしてやがて、
乗客たち全員に共通点があることを見つける。
原作小説が有名なので、結末を知った上で映画を観にいった人も多いと思う。私
もそうだが、それでも充分おもしろかった。この小説はクリスティの作品の中で
は異質だと言われている。確かにこういう結末の推理小説はそうないのではない
だろうか。ポアロの鮮やかな手腕を堪能できるだけでなく、とても悲しい物語な
のだ。この小説がチャールズ・リンドバーグの事件にヒントを得て書かれたとい
うのも有名である。
私の中ではポアロはイギリスのテレビシリーズのデヴィッド・スーシェのイメー
ジが強いのだが、テレビドラマのちょっと傲慢な感じのポアロもいいが、ケネス
・ブラナーの人間臭さのあるポアロもまたいいと思った。雪の中を走るオリエン
ト急行をとらえた景色は本当に絶景だった。私もあんな豪華列車で旅をしたいも
のだ。ただやっぱり、アガサ・クリスティの世界はイギリス映画がいいなあ、と
思った。
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