猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ホワット・ライズ・ビニース

2018-03-05 22:21:00 | 日記
2000年のアメリカ映画「ホワット・ライズ・ビニース」。

大学教授のノーマン(ハリソン・フォード)と妻クレア(ミシェル・ファイファー)は
1人娘が大学進学で独立し、仲良く平穏に暮らしていた。最近隣に引っ越してきた
フューアー夫妻はケンカが絶えず、心配して隣家を訪ねたクレアはフューアー(ジ
ェームズ・レマー)の妻メアリー(ミランダ・オットー)から「夫が怖い」と打ち明
けられる。数日後、メアリーは姿を消し、それと同時にクレアの周りでは奇妙な出
来事が起こり始める。しかしクレアの話にノーマンは何故か全く興味を示さず、ク
レアは説明を繰り返しながら不満が募っていく。

ミステリー?それともオカルト?と思って観ていたが、その両方だった。不穏な雰
囲気が漂うこの映画、割とおもしろかった。
娘が大学の寮に入ることになり、夫婦2人暮らしになったノーマンとクレア。クレ
アは淋しくて仕方なかったが、夫との暮らしをそれなりに幸せに営んでいた。しか
しその幸せな生活は隣に夫婦が引っ越してきたことから少しずつ崩れ始める。しょ
っちゅうケンカをしている夫婦。妻のメアリーが泣いているのを見たクレアは隣家
のことが気になってたまらない。そしていきなりドアが開いたり、バスタブに女性
の顔が映ったり、奇妙な出来事が続くようになるが、何故かノーマンは取り合って
くれない。
ミシェル・ファイファーの追い詰められていく演技が良かった。自分の話に関心を
示さない夫。おかしいのは自分なのか?というシチュエーションは映画によくある
が、観ている方もそれがはっきりわからなくて、画面から目が離せなくなる。この
不安や疑惑や恐怖をよく表していて、なかなかよくできた映画だと思った。
ただ、少し中途半端な感じもした。もちろん真相ははっきりするのだけれど、何と
なくだがしっくり来ない。クレアがあんなに怖い思いをしなければいけなかったの
かなあ。隣家の夫婦の異様さがきっかけというのも何だか…。もしかするとそんな
におもしろくはないのかもしれないこの映画がおもしろく感じたのは、ミシェル・
ファイファーの演技力によるものだと思う。ミシェル・ファイファー美しかったが、
今はだいぶ変わったなあ。














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