1963年のアメリカ映画「たたり」。
ニューイングランドの人里離れた場所に、大きな館がぽつんと建っていた。人々は
「丘の家」と呼んでいるが、いまわしい噂があり長い間誰も住んではいなかった。
人類学教授ジョン・マークウェイ博士(リチャード・ジョンソン)は奇怪な幽霊屋敷
こそ、心霊研究に適していると考えた。博士はこの心霊調査のため、10歳の頃不思
議な体験をしたというエレノア(ジュリー・ハリス)と、超感覚的な優れた感受性に
恵まれたセオドーラ(クレア・ブルーム)という2人の女性と、ルーク(ラス・タンブ
リン)という男性を助手として選んだ。グループがこの屋敷で顔を合わせた最初の
夜、女性たちを怪奇現象の恐怖が脅かした。だがエレノアはその恐怖の中にも拒む
ことのできない魅力にとらわれた。
オカルト映画だが、昔の映画なので今時の映画のような怖さはない。だが登場人物
たちの表情やカメラワークで恐怖を演出しているのは秀逸だと思った。いわくつき
の屋敷に心霊研究のために泊まり込んだ人類学教授と助手たち。最初の夜から女性
たちは恐怖を体験する。不審な大きな物音、歪んで勝手に開こうとするドア。幽霊
の姿は一切現れず、物音や気配だけで心霊現象を表現しているのはすごいと思う。
そしてエレノアの性格のうっとうしさ。エレノア役のジュリー・ハリスはあまり美
人ではないが、だからこそこの役に合っていたのだと思う。彼女がセオドーラ役の
クレア・ブルームのような美女だったら、この映画の雰囲気はまた違ったものにな
っただろう。
怖い思いをしながらも、何故か屋敷に魅入られていくエレノア。家が彼女を望み、
彼女も家に惹かれているのだ。でもその理由はわからない。博士に帰るように促さ
れても、拒むエレノア。逆らえない何かをこの家が持っているのだ。まさに「たた
り」である。1ヵ所ホラー映画らしく本当にびっくりするシーンがあった。ああい
うのは心臓に悪い。オーソドックスな幽霊屋敷ものだが、古い映画とは侮れない、
なかなかのおもしろさだった。
映画評論・レビューランキング
人気ブログランキング
ニューイングランドの人里離れた場所に、大きな館がぽつんと建っていた。人々は
「丘の家」と呼んでいるが、いまわしい噂があり長い間誰も住んではいなかった。
人類学教授ジョン・マークウェイ博士(リチャード・ジョンソン)は奇怪な幽霊屋敷
こそ、心霊研究に適していると考えた。博士はこの心霊調査のため、10歳の頃不思
議な体験をしたというエレノア(ジュリー・ハリス)と、超感覚的な優れた感受性に
恵まれたセオドーラ(クレア・ブルーム)という2人の女性と、ルーク(ラス・タンブ
リン)という男性を助手として選んだ。グループがこの屋敷で顔を合わせた最初の
夜、女性たちを怪奇現象の恐怖が脅かした。だがエレノアはその恐怖の中にも拒む
ことのできない魅力にとらわれた。
オカルト映画だが、昔の映画なので今時の映画のような怖さはない。だが登場人物
たちの表情やカメラワークで恐怖を演出しているのは秀逸だと思った。いわくつき
の屋敷に心霊研究のために泊まり込んだ人類学教授と助手たち。最初の夜から女性
たちは恐怖を体験する。不審な大きな物音、歪んで勝手に開こうとするドア。幽霊
の姿は一切現れず、物音や気配だけで心霊現象を表現しているのはすごいと思う。
そしてエレノアの性格のうっとうしさ。エレノア役のジュリー・ハリスはあまり美
人ではないが、だからこそこの役に合っていたのだと思う。彼女がセオドーラ役の
クレア・ブルームのような美女だったら、この映画の雰囲気はまた違ったものにな
っただろう。
怖い思いをしながらも、何故か屋敷に魅入られていくエレノア。家が彼女を望み、
彼女も家に惹かれているのだ。でもその理由はわからない。博士に帰るように促さ
れても、拒むエレノア。逆らえない何かをこの家が持っているのだ。まさに「たた
り」である。1ヵ所ホラー映画らしく本当にびっくりするシーンがあった。ああい
うのは心臓に悪い。オーソドックスな幽霊屋敷ものだが、古い映画とは侮れない、
なかなかのおもしろさだった。
映画評論・レビューランキング
人気ブログランキング