猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

億男

2019-12-26 23:23:31 | 日記
2018年の日本映画「億男」。

3000万円の借金を残して失踪した兄に代わり、借金返済に追われる大倉一男
(佐藤健)。借金苦の生活に愛想を尽かした妻は娘と共に家を出てしまった。そ
んな不幸続きの一男に宝くじ3億円当選という幸運が舞い込む。この大金で借
金返済、家族の修復と、一発逆転を夢想するが、ネットで悲惨な人生を送る高
額当選者の記事ばかりが飛び込んでくる。不安になった一男は、起業して億万
長者となった大学時代の親友・古河九十九(高橋一生)にアドバイスをもらうた
め、九十九を訪ねるが、酔いつぶれて目が覚めると、九十九は3億円と共に姿
を消していた。

川村元気氏原作の小説の映画化。借金返済に追われ、妻子にまで逃げられてし
まった男が、3億円の宝くじ当選により色々な経験をするという物語。一男は
失踪した兄の残した3000万円の借金返済に追われ、仕事を掛け持ちして働き、
とても疲れている。おまけに妻からは離婚を迫られている。よく映画や漫画な
んかで親やきょうだいの借金を返済しているという話があるけれど、親族でも
借金は払わないでいいはずだと思うのだが。法的に。連帯保証人になっていれ
ば別だけど、まずここから設定がおかしい。どうして兄の借金を弟が返さなけ
ればならないのだろう。
日々お金に苦労している一男だが、何と宝くじで3億円が当たる。これで借金
を全額返済し、妻子ともまた一緒に暮らせると喜ぶのだが、宝くじの高額当選
者のその後をネットの記事で読み、不安になる。そこで大学を中退して起業し、
大金持ちになった親友の九十九にアドバイスをもらおうとする。九十九は久し
ぶりの再会を喜び、「3000万円くらい貸してあげたのに」と言う。は~こん
なこと1度でいいから言ってみたいものだ。そしてそして、親友でも高額の宝
くじが当たったことは言ってはダメ~!!昔1億円だか2億円だか当たった女
性が、結婚を予定していた男に殺されてお金を持ち逃げされる事件があった。
だから絶対に人に言ってはダメ!
酔って寝ている間に九十九は3億円と共に姿を消してしまい、一男は必死にな
って九十九を捜し回る。その過程で個性豊かな人々と知り合うことになる。で
もそれほどおもしろくなかったかな。登場人物の誰にも共感できないし、変な
ところも多いし。一男もそんなにあっさりと九十九を許すか?と思った。お金
で人間関係が変わってしまうこと、お金で買えないものもあること、そういっ
たことを言いたかったのだろうけれど、お金で人間関係が変わることがあると
いうのはわかるけど、お金で買えないものがあるとかそんなのないし。原作者
は余程お金に苦労したことがない人なのだろう。
やっぱり日本映画っておもしろくないなあ…おもしろいものも時々あるのだけ
れど。藤原竜也の演技は圧倒的に良かった。あと、一男と九十九が大学時代に
モロッコを旅行するエピソードも良かった。



クリスマスに食べたケーキです。今年はモンブランにしました(^o^)
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする