2019年のアメリカ映画「ファナティック ハリウッドの狂愛者」。
ハリウッド大通りでストリートパフォーマーをしながら、冴えない毎日を送って
いる映画オタクのムース(ジョン・トラヴォルタ)。そんな彼の夢は、熱狂的なフ
ァンである人気俳優ハンター・ダンバー(デヴォン・サワ)からサインをもらうこ
とだった。ようやく念願かなって参加したサイン会でダンバーに冷たく扱われた
ことから、ムースの愛情は歪み始める。ダンバーの豪邸を突き止めたムースは何
度も彼に接触を試みるが、ムースを気味悪がるダンバーから激しく拒絶されてし
まう。そしてムースのダンバーへの行動は次第に暴走していく。
ストーカーもののサスペンス映画。ジョン・トラヴォルタが怪演とも言える熱演
を披露している。ストリートパフォーマーってどれくらいの収入になるのだろう。
ムースを見る限り儲かってはいないようだし、彼は映画オタクで映画グッズなど
を集めるのにお金を惜しまないので、貧乏そうだ。大体ムースは何歳くらいの設
定なのだろう。随分幼稚な感じがする。そして髪型が変。色々と気になるところ
はあるが、ともかくムースはハリウッドのスター、ハンター・ダンバーの熱狂的
なファンで、彼のサインをもらうことを夢見ている。ところがやっとサイン会に
参加できた時、ダンバーの都合でムースは軽く扱われてしまい、ショックを受け
る。
ロバート・デ・ニーロ主演の「ザ・ファン」という映画を思い出すが、あの映画
の主人公は本物の異常者で怖い人だったが、ムースは怖いという感じではない。
異常と言えば異常なのだが、優しい気持ちも持っている。ストーカー魂に火がつ
いてしまったムースは女友達から有名人の自宅がわかるというスマホのアプリを
教えてもらい(そんなアプリ本当にあるのだろうか)、ダンバーの自宅を訪れる。
しかし自宅を知っているムースをダンバーは気持ち悪く思い、冷たく追い払う。
それでも何度もダンバーの家に行くのでダンバーからストーカーだと言われ、今
度来たら通報すると言われてしまう。
ストーカーという人種はストーカーの自覚がないようで、ムースも「僕はストー
カーじゃない」と主張する。ダンバーが何故あんなに怒り、拒絶するのかがわか
らないのだ。そしてとうとうダンバーの留守中にやってきたムースは、ダンバー
宅の物を色々触ったりしてくつろぐ。これも変だと思うのだが、ハリウッド・ス
ターなら家は防犯システムが厳重だと思うのだが何故あっさりとムースは入れて
しまうのだろう。他にも色々とおかしな点がある映画だ。それにしても憧れのス
ターがあんな人だとわかって、ムースもショックだっただろうな。ダンバーはか
なり嫌な人なのだ。映画ではかっこよくても性格もそうだとは限らない。
ダンバー宅に侵入したムースはその後大変なことになってしまう。そしてそれは
ダンバーの方も同じで、彼の俳優生命は多分もう終わりだろう。ムースは確かに
ストーカーだが、「ザ・ファン」の主人公のような怖い人ではなく、少し頭が弱
い人という印象を受ける。彼は「どうして僕をいじめるの」「僕に乱暴しないで
」といったことを何度も言う。いい大人の発言とは思えない。この映画、おもし
ろかったかと聞かれるとちょっと困るが、とにかくジョン・トラヴォルタの演技
はすごかった。いい俳優になったものだ。

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ハリウッド大通りでストリートパフォーマーをしながら、冴えない毎日を送って
いる映画オタクのムース(ジョン・トラヴォルタ)。そんな彼の夢は、熱狂的なフ
ァンである人気俳優ハンター・ダンバー(デヴォン・サワ)からサインをもらうこ
とだった。ようやく念願かなって参加したサイン会でダンバーに冷たく扱われた
ことから、ムースの愛情は歪み始める。ダンバーの豪邸を突き止めたムースは何
度も彼に接触を試みるが、ムースを気味悪がるダンバーから激しく拒絶されてし
まう。そしてムースのダンバーへの行動は次第に暴走していく。
ストーカーもののサスペンス映画。ジョン・トラヴォルタが怪演とも言える熱演
を披露している。ストリートパフォーマーってどれくらいの収入になるのだろう。
ムースを見る限り儲かってはいないようだし、彼は映画オタクで映画グッズなど
を集めるのにお金を惜しまないので、貧乏そうだ。大体ムースは何歳くらいの設
定なのだろう。随分幼稚な感じがする。そして髪型が変。色々と気になるところ
はあるが、ともかくムースはハリウッドのスター、ハンター・ダンバーの熱狂的
なファンで、彼のサインをもらうことを夢見ている。ところがやっとサイン会に
参加できた時、ダンバーの都合でムースは軽く扱われてしまい、ショックを受け
る。
ロバート・デ・ニーロ主演の「ザ・ファン」という映画を思い出すが、あの映画
の主人公は本物の異常者で怖い人だったが、ムースは怖いという感じではない。
異常と言えば異常なのだが、優しい気持ちも持っている。ストーカー魂に火がつ
いてしまったムースは女友達から有名人の自宅がわかるというスマホのアプリを
教えてもらい(そんなアプリ本当にあるのだろうか)、ダンバーの自宅を訪れる。
しかし自宅を知っているムースをダンバーは気持ち悪く思い、冷たく追い払う。
それでも何度もダンバーの家に行くのでダンバーからストーカーだと言われ、今
度来たら通報すると言われてしまう。
ストーカーという人種はストーカーの自覚がないようで、ムースも「僕はストー
カーじゃない」と主張する。ダンバーが何故あんなに怒り、拒絶するのかがわか
らないのだ。そしてとうとうダンバーの留守中にやってきたムースは、ダンバー
宅の物を色々触ったりしてくつろぐ。これも変だと思うのだが、ハリウッド・ス
ターなら家は防犯システムが厳重だと思うのだが何故あっさりとムースは入れて
しまうのだろう。他にも色々とおかしな点がある映画だ。それにしても憧れのス
ターがあんな人だとわかって、ムースもショックだっただろうな。ダンバーはか
なり嫌な人なのだ。映画ではかっこよくても性格もそうだとは限らない。
ダンバー宅に侵入したムースはその後大変なことになってしまう。そしてそれは
ダンバーの方も同じで、彼の俳優生命は多分もう終わりだろう。ムースは確かに
ストーカーだが、「ザ・ファン」の主人公のような怖い人ではなく、少し頭が弱
い人という印象を受ける。彼は「どうして僕をいじめるの」「僕に乱暴しないで
」といったことを何度も言う。いい大人の発言とは思えない。この映画、おもし
ろかったかと聞かれるとちょっと困るが、とにかくジョン・トラヴォルタの演技
はすごかった。いい俳優になったものだ。

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