2023年の日本映画「#マンホール」。
勤務先の不動産会社で営業成績ナンバーワンの川村俊介(中島裕翔)
は社長令嬢との結婚も決まって将来を約束されていた。しかし結婚
式の前夜、川村のために渋谷で開かれたパーティーで酩酊し、帰り
道にマンホールの穴に落ちてしまう。深夜、川村は穴の底で目を覚
ますが、脚をケガして身動きが取れず、スマホのGPSは誤作動を起
こし、警察に助けを求めてもまともに取り合ってもらえない。何と
か連絡が取れた元カノの工藤舞(奈緒)に助けを求めることができた
が、自分のいる場所がどこかわからない川村は、「マンホール女」
のアカウントをSNS上で立ち上げ、ネット民たちに場所の特定と
救出を求める。
シチュエーション・スリラーというのだろうか、ほぼ中島裕翔の1
人芝居である。2010年のスペイン映画「[リミット]」みたいな感
じ。舞台もほぼマンホールの中なのだが、とてもおもしろかった。
SNSを駆使して助けを求めるところが今時である。勤務先の不動産
会社で営業成績トップの川村俊介は、社長令嬢との結婚も決まりま
さに順風満帆な人生を歩んでいた。しかし結婚式の前夜、渋谷で開
かれたパーティーで泥酔し、マンホールの穴に落ちてしまう。深夜
川村は目を覚ますが、落下時に脚を負傷し身動きが取れなくなって
いた。
スマホのGPSは誤作動を起こし現在位置がわからない。川村は警
察に通報して「渋谷のマンホールに落ちた」と助けを求めるが、警
察官が巡回したところ「渋谷に蓋の開いたマンホールはない」と言
われてしまう。それではここは渋谷ではないのか?と思っていたと
ころ、警察から「どのくらい飲んだの?」と聞かれ、いたずらだと
思われてしまう。川村は友人や知り合いに電話をかけるがつながら
ない。やっと元カノの工藤舞が応答してくれ、協力してくれるが現
在位置がさっぱりわからない。
川村はSNSに「#マンホール女」というアカウントを立ち上げ、ネ
ット民たちに協力を求める。マンホール男ではなくマンホール女に
したのは、女性の方が助けてくれそうだと思ったからだ。次々にコ
メントがつき、穴の中から何が見えるかとか、何か音は聞こえない
かとか色々聞かれ、次第にそこが渋谷ではないことがわかってくる。
では誰かに連れてこられたのか?と川村は思うが、パーティーが終
わった後の記憶がまるでない。
それにしてもネット民というのはあんなに親切なのだろうか。皆と
ても親身になってくれている。まあ、暇なのかもしれないが。やが
て川村が雨が降ってきたことを書き込むと、渋谷から遠く離れた場
所であることがはっきりする。舞はそこに向かうと言ってくれる。
川村は舞を待っている間にある重大なことに気づく。どうやら川村
には何か秘密があるようだ。
おもしろかったのだが、わからないことが多少あった。川村をマン
ホールに落とした犯人は、どうして川村が自分の憎むべき相手だと
わかったのだろうか。それがわからない。伏線もなかった。なので
終盤はちょっと気が抜けてしまった。「そうなるの?」という感じ。
中島裕翔がとても演技がうまく、川村がスマホを使って奮闘する様
子は良かったのだが、終盤が残念。ラストは絶望的。

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勤務先の不動産会社で営業成績ナンバーワンの川村俊介(中島裕翔)
は社長令嬢との結婚も決まって将来を約束されていた。しかし結婚
式の前夜、川村のために渋谷で開かれたパーティーで酩酊し、帰り
道にマンホールの穴に落ちてしまう。深夜、川村は穴の底で目を覚
ますが、脚をケガして身動きが取れず、スマホのGPSは誤作動を起
こし、警察に助けを求めてもまともに取り合ってもらえない。何と
か連絡が取れた元カノの工藤舞(奈緒)に助けを求めることができた
が、自分のいる場所がどこかわからない川村は、「マンホール女」
のアカウントをSNS上で立ち上げ、ネット民たちに場所の特定と
救出を求める。
シチュエーション・スリラーというのだろうか、ほぼ中島裕翔の1
人芝居である。2010年のスペイン映画「[リミット]」みたいな感
じ。舞台もほぼマンホールの中なのだが、とてもおもしろかった。
SNSを駆使して助けを求めるところが今時である。勤務先の不動産
会社で営業成績トップの川村俊介は、社長令嬢との結婚も決まりま
さに順風満帆な人生を歩んでいた。しかし結婚式の前夜、渋谷で開
かれたパーティーで泥酔し、マンホールの穴に落ちてしまう。深夜
川村は目を覚ますが、落下時に脚を負傷し身動きが取れなくなって
いた。
スマホのGPSは誤作動を起こし現在位置がわからない。川村は警
察に通報して「渋谷のマンホールに落ちた」と助けを求めるが、警
察官が巡回したところ「渋谷に蓋の開いたマンホールはない」と言
われてしまう。それではここは渋谷ではないのか?と思っていたと
ころ、警察から「どのくらい飲んだの?」と聞かれ、いたずらだと
思われてしまう。川村は友人や知り合いに電話をかけるがつながら
ない。やっと元カノの工藤舞が応答してくれ、協力してくれるが現
在位置がさっぱりわからない。
川村はSNSに「#マンホール女」というアカウントを立ち上げ、ネ
ット民たちに協力を求める。マンホール男ではなくマンホール女に
したのは、女性の方が助けてくれそうだと思ったからだ。次々にコ
メントがつき、穴の中から何が見えるかとか、何か音は聞こえない
かとか色々聞かれ、次第にそこが渋谷ではないことがわかってくる。
では誰かに連れてこられたのか?と川村は思うが、パーティーが終
わった後の記憶がまるでない。
それにしてもネット民というのはあんなに親切なのだろうか。皆と
ても親身になってくれている。まあ、暇なのかもしれないが。やが
て川村が雨が降ってきたことを書き込むと、渋谷から遠く離れた場
所であることがはっきりする。舞はそこに向かうと言ってくれる。
川村は舞を待っている間にある重大なことに気づく。どうやら川村
には何か秘密があるようだ。
おもしろかったのだが、わからないことが多少あった。川村をマン
ホールに落とした犯人は、どうして川村が自分の憎むべき相手だと
わかったのだろうか。それがわからない。伏線もなかった。なので
終盤はちょっと気が抜けてしまった。「そうなるの?」という感じ。
中島裕翔がとても演技がうまく、川村がスマホを使って奮闘する様
子は良かったのだが、終盤が残念。ラストは絶望的。

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