猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

四月になれば彼女は

2025-02-06 23:16:23 | 日記
2024年の日本映画「四月になれば彼女は」。

精神科医の藤代俊(佐藤健)の元に、かつての恋人である伊予田春(森
七菜)から手紙が来る。ボリビアのウユニ塩湖から出されたその手紙
には、10年前の初恋の記憶が綴られていた。その後も春は、プラハ
やアイスランドなど世界各地から手紙を送ってくる。その一方で藤代
は現在の恋人・坂本弥生(長澤まさみ)との結婚の準備を進めていたが、
ある日突然、弥生は姿を消してしまう。春は何故手紙を送ってきたの
か、そして弥生はどこへ消えたのか、戸惑う藤代が愛する人を捜し求
める中で、2つの謎はやがてつながっていく。

川村元気氏の小説を映画化したラブストーリー。精神科医の藤代俊は、
1年後に恋人・坂本弥生との結婚を控えていた。そんな中藤代の元に、
大学時代に初めて付き合った伊予田春から突然手紙が届く。春はボリ
ビアのウユニ塩湖を訪れ、そこから手紙を送ってきていた。その後も
手紙は届き、次はチェコのプラハから。その次はアイスランドのレイ
キャヴィクから。そこには旅先の美しい情景と共に、藤代に出会って
からの思い出が綴られていた。
春の手紙により恋の記憶が蘇った藤代だったが、一方で弥生との結婚
に迷い始める。「本当に彼女を愛しているのか、このまま結婚しても
いいのか」という思いを抱くようになる。そして「何故春は今になっ
て自分に手紙を書いたのか」という思いに翻弄されていく。かつて藤
代と春は大学の写真部で出会い、お互いに惹かれ合って付き合い始め
た。しかしあるきっかけから別れてしまう。
現在藤代と弥生は、タワマンで一緒に暮らし、一見何の問題もない関
係を築いているが、2年間体の関係がなかった。藤代は今自分が弥生
を愛しているのかわからなくなっていた。しかしその迷いや疑問は解
消しないまま、結婚式の準備は着々と進行していた。そして結婚式ま
であと4ヵ月となった12月のある日、弥生は姿を消してしまう。
正直言って退屈でおもしろくなかった。佐藤健、長澤まさみ、竹野内
豊とキャストは豪華なのだが、残念だった。藤代、弥生、春といった
メインの登場人物が皆独りよがりで、それぞれに少しも共感できない。
藤代は恋人との結婚が間近だというのに、大学時代の恋人から手紙が
届いたからと言ってあんなに深く振り返っていいのだろうかと思った。
未練があるのではないようだが、まるでもう1度春に恋しているよう
に見えた。あれでは弥生が気の毒だ。
それによく手紙が届いたなと思った。学生の頃とは住所が変わってい
るだろうに。弥生の行動も納得できない。なんだか皆妄想を抱いて現
実逃避しているように見えた。原作小説はベストセラーになったそう
だが、恐らく私は読んでもおもしろくないと思う。元々ラブストーリ
ーは苦手だし。色々腑に落ちない物語だった。


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コメント (4)
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