各人がそれぞれ近況報告をしたり、ビンゴゲームをしたりして一次会を楽しんだ後、個室の一部屋を開放しての二次会となりました。
みつお:「先生!俺、先生に指揮棒でたたかれたの、よく覚えてますよ。痛かったなあ。」
ノリコ:「うんうん、私も覚えてる。」
きぬ :「そうそう、全員たたかれたよ。連帯責任だって。
今だったら、体罰とか言って大変だけどサ、あの頃はそういう時代だったのよ。
私たちだって、悪いことをしたって、ちゃんと判ってた。」
小木先生:「あの頃は、そういう時代だったんだよ・・・」
きぬ :「そういえば、アタシ、今でも覚えてるんだけど、
先生の車、えーとなんだっけ?テントウムシじゃなかった。カブトムシ?」
きぬ :「それそれ、スバル!ツヨシさんが二階の窓からスバルの屋根めがけて、お習字の墨汁かけたのよ。
それで、小木先生がものすごく怒って、ビンタされた」
小木先生:「・・・・・ 」
ミノル:「ツヨシがぁ。あいづは、わりいごどばっかしやっでだなぁ。
みんな、あいづにいじめられでだべ?」
ノリコ:「うん、私なんか帰る方向が同じだったから、いつもいじめられてた。」
チエ :「そういえば、先生!あのスバルは、当時いくらだったんですか?
中古車でしょう?」
ミノル:「バガ!あの頃は、中古車なんてねがったんだ。みんな新車だ。」
チエ :「あっ!そっかー」
小木先生:「ツヨシが、墨汁かけたことなんてあったかなあ?まったく覚えてないよ。
あのスバル360ね。
それがねえ、値段は忘れちゃったけど、月賦で買ってね、
ボーナスつぎ込んでも間に合わないくらい大変だったんだよ。」
チエ :「そんなに高かったんですか・・・
新車のワリには、よく学校の前の修理工場に入ってましたよね?」
小木先生:「いや~、あの頃の車はすぐ故障してねえ。
なにしろ、今のように舗装されていない砂利道だろう?
毎週実家へ帰るだけで、サスペンションがやられちゃって、修理工場のお世話になってばかりだったよ。」
チエ :「なるほどー、そういう訳だったんですか。まだ、技術が進歩してなかったんですねー。」
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