★ 沙羅双樹(夏椿)の花 ★
妙心寺・東林院は”沙羅双樹”の寺、と呼ばれているそうです。
その沙羅双樹は、朝咲いて夕方には散ってしまう一日花なので、この花姿を拝見していると、何故か人の世のはかなさを感じました。
何故感じたのか、それは今まで落花している花々をしみじみと眺めたことがありませんでしたが、今回、静かなお寺の縁側に座ってじ~と眺め、一日で散ってしまう、という花の命の短さを知り、感傷的になって、はかない命だな、と感じたのかもしれません。
そして、お釈迦様が亡くなった時、その死を悲しんで一斉に花開いた、という伝説も残っているそうです。
仏教とゆかりの深い名木です。
青々と苔むした庭園に白い清楚な花が咲き、一部ポツン、ポツンと落下し横たわっている花々は風情があり、京都ならではの光景かな、と思いました。
美味しいお抹茶とお菓子を頂きました。
お寺の拝観は期間限定です。
この様な風情ある光景は、初めて見ました。
住職さんのお話によると、私達が拝観したこの日、朝バケツで2杯の落下した花を拾ったそうです。
以下の写真2枚は「妙心寺境内です」。
妙心寺では、法堂の天井画「雲龍図」や日本最古の国宝の「梵鐘」や「明知風呂」を拝見させて頂きました。
境内は、暮らしの道路となっているので24時間解放されているそうです。
この日も、数台の自転車とすれ違い、ぶつかりそうになりました。