昨日、「梅雨明けはまだ?」と書いたあとに、気象庁が梅雨明け宣言を行った。赤城大臣が午前中、「残りの任期を全うしたい」とコメントした直後に官邸に呼ばれ、辞任を発表したのと似通っている。このタイムラグがあらぬ憶測を呼ぶ。
タイムラグといえば、小泉政権の功労者2人のその後の処遇。道路公団民営化で政府の代弁者だった猪瀬氏は、東京都の副知事に就任した。一方、郵政民営化の功労者は竹中氏。国会議員の座を射止めた竹中氏が、何故、辞めたのか?辞任必至と見られた日銀の福井総裁を安倍首相は、何故、続投させたのか?疑問符だらけだ。日銀総裁の任期満了時期が迫っているだけに、chosanの妄想がうごめく。
さて、衆・参両院で、第一党が異なる”ねじれ現象”は、参議院必要論の導火線になり、国会運営の構造改革を実現したのは皮肉だ。安倍総理の常とう文句の「戦後レジームからの脱却」が、自分の足元をすくわれる形で達成出来たのだから痛快だ。参院改革の最大の功労者は、赤城さんなのかも知れない。
民主党が政権交代への足掛かりを掴んだのは事実だが、有権者を甘くみると、次は自民党の轍を踏むことになる。小泉・安倍の路線が、アメリカの属国への道をまい進して来ただけに、民主党の外交戦略はどうなるのか。選挙結果が、国会運営に緊張感をもたらしたことは貴重だが、具体的な構想を示し、競い合って貰いたいと願う。